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2023.05.30

便秘対策になる最強コンビは、めかぶ×キムチ【栄養士が解説!最強食べ合わせ】

kencom公式:管理栄養士・磯村優貴恵

毎日食べている食材は栄養の宝庫。食べ合わせ次第で体への影響がアップするって知っていますか?

食事は、季節のものをバランスよくいただくのが基本ですが、本連載『栄養士が解説!最強食べ合わせ』では、その中でもおすすめの食べ合わせをピックアップ。毎回、テーマに合わせた最強食材コンビを管理栄養士の磯村優貴恵さんに教えていただきます。あなたの栄養知識をアップデートして、毎日の食生活に取り入れましょう!

便秘対策の最強コンビは?

©︎ayako hosono

©︎ayako hosono

めかぶ

栄養:食物繊維(水溶性・不溶性)
効果:便の出やすい環境づくり

キムチ

関与成分:乳酸菌
効果:腸内環境を整える

管理栄養士の解説

もし食生活が偏っていることで便秘の症状が出ている場合は、食事を見直すことで改善が見込めます。

そこで、食物繊維が豊富なめかぶと、乳酸菌が豊富なキムチを食事に摂りいれ、腸内環境を整えましょう。

食物繊維には、不溶性食物繊維と水溶性食物繊維の2種類があります。不溶性食物繊維は水分を吸って膨らむので、便のカサを増して腸を刺激することで便通を促します。水溶性食物繊維は水分を吸ってゲル状となり、糖や余分なナトリウム、コレステロールなどをからめとり、吸収を抑える働きがあるほか、腸内細菌のエサとなります。

めかぶは、この不溶性食物繊維と水溶性食物繊維の両方を豊富に含んでいるため、便秘の改善に一役買ってくれます。また、キムチに豊富に含まれる乳酸菌は、腸内で良い働きをする菌。この菌が優位になると、便通や栄養の吸収がスムーズになるため、腸内環境が整います。

めかぶとキムチは、そのまま食べるのはもちろん、ご飯にのせて丼物にするのも手軽でおすすめです。

なお、便の量が少ない方は、普段の食事量が少ない可能性もあります。成人1回あたりの便の量の目安は約150g(鶏卵3つ分)ともいわれていますので、まずは自身がどのくらいの量の便が出ているか確認し、少ないようであれば食事の量と内容の双方を見直してみましょう。

食物繊維を含むその他の食材

・昆布
・納豆
・ごぼう
・れんこん

乳酸菌を含むその他の食材

・すぐき漬け
・ヨーグルト
・チーズ

記事情報

引用・参考文献

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著者プロフィール

磯村 優貴恵(いそむら・ゆきえ)
管理栄養士・料理家
大学卒業後、大手痩身専門のサロンにて管理栄養士としてお客様の身体をサポート。その際に具体的な料理提案の必要性を感じ、飲食店の厨房にて約3年間の料理修行を行う。その後、特定保健指導を経て独立。現在は、茶道教室にて茶事講座や茶事での茶懐石の献立提案~調理を行うほか、子供から大人まで家族みんながおいしく食べられて健康になれるよう、レシピ・商品開発や執筆など幅広く活動中。

制作

文:磯村 優貴恵
イラスト:ホソノアヤコ

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