集中力アップを叶える最強コンビは、米×豚ヒレ肉【栄養士が解説！最強食べ合わせ】

毎日食べている食材は栄養の宝庫。食べ合わせ次第で体への影響がアップするって知っていますか？

食事は、季節のものをバランスよくいただくのが基本ですが、本連載『栄養士が解説！最強食べ合わせ』では、その中でもおすすめの食べ合わせをピックアップ。毎回、テーマに合わせた最強食材コンビを管理栄養士の磯村優貴恵さんに教えていただきます。あなたの栄養知識をアップデートして、毎日の食生活に取り入れましょう！

栄養：糖質
効果：エネルギー源

栄養：ビタミンB1
効果：糖質のエネルギー代謝アップ

集中力アップを叶えるのに必要なのは、エネルギーです。

私たちのエネルギー源となるのは、数ある栄養素の中でも糖質、脂質、タンパク質の3つだけ。特に米などの糖質は、とても効率の良いエネルギー源であり、脳のエネルギー源としても大切な役割を果たしています。

しかし、エネルギー源を摂っても、それをエネルギーとして使える状態にしなくては意味がありません。そのエネルギー変換に必要な栄養素が、豚ヒレ肉に含まれるビタミンB1です。エネルギー源である米と一緒に、豚肉などのビタミンB1を含む食材を摂ることで、エネルギー代謝の効率が上がり集中力をアップさせることが出来ます。

ただし、ビタミンB1は水溶性ビタミンなので、多量に摂っても身体に溜めておけず、不要な分は尿と一緒に体外に排出されてしまいます。

このビタミンB1を体内に長くとどめておくためには、ニラやネギ類に多いアリシンという成分がおすすめ。ニラやネギ類は豚肉との相性も良いので、炒め物などで一緒に摂れば、より集中力をキープすることが期待できます。

・じゃがいも
・さつまいも
・バナナ
・りんご
・ぶどう
・柿
・はちみつ

・うなぎ
・鮭
・玄米
・大豆

磯村 優貴恵（いそむら・ゆきえ）
管理栄養士・料理家
大学卒業後、大手痩身専門のサロンにて管理栄養士としてお客様の身体をサポート。その際に具体的な料理提案の必要性を感じ、飲食店の厨房にて約３年間の料理修行を行う。その後、特定保健指導を経て独立。現在は、茶道教室にて茶事講座や茶事での茶懐石の献立提案～調理を行うほか、子供から大人まで家族みんながおいしく食べられて健康になれるよう、レシピ・商品開発や執筆など幅広く活動中。

文：磯村 優貴恵
イラスト：ホソノアヤコ