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2024.02.21

加湿器を使う時に注意するべきことは?【医師が解説!健康Q&A】

kencom編集部

世の中に星の数ほどある健康に関する情報。何が本当で、何が嘘?よくある健康に関する疑問について、kencom監修医の石原先生に聞きました。あなたの健康知識をアップデートして、生活習慣に取り入れましょう!

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医師の解説

加湿器が原因の肺炎は日本でも30例以上報告されていますが、実際にはもっと多くあると考えられています。この肺炎の原因は、加湿器の水の中に細菌やカビ、それが産生する毒素などが発生することです。加湿器の蒸気と共にそれらの有害物質が空気中に放出され、人間がそれを吸い込むと一種のアレルギー性の炎症が起こります。

花粉で鼻炎が起こるのと同じように、加湿器の中の抗原を吸い込むことにより肺炎が起こるのです。これを過敏性肺炎と呼んでいます。加湿器による肺炎を防ぐためには、加湿器の取り扱い説明書をよく読んで、指示通りの手入れをすることがとても重要です。

タンク内に有害物質を発生させないためにも、水を取り換えずに古い水のまま運転したり、機器の掃除を怠ったりするのは絶対に避けましょう。

記事情報

著者プロフィール

石原藤樹(いしはら・ふじき)先生
1963年東京都渋谷区生まれ。信州大学医学部医学科、大学院卒業。医学博士。研究領域はインスリン分泌、カルシウム代謝。臨床は糖尿病、内分泌、循環器を主に研修。信州大学医学部老年内科(内分泌内科)助手を経て、心療内科、小児科を研修の後、1998年より六号通り診療所所長として、地域医療全般に従事。2015年8月六号通り診療所を退職し、北品川藤クリニックを開設、院長に就任。著書に「誰も教えてくれなかったくすりの始め方・やめ方-ガイドラインと文献と臨床知に学ぶ-」(総合医学社)などがある。

制作

文:kencom編集部

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