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2024.02.14

高カカオチョコレートは健康にいいって本当?【医師が解説!健康Q&A】

kencom編集部

世の中に星の数ほどある健康に関する情報。何が本当で、何が嘘?よくある健康に関する疑問について、kencom監修医の石原先生に聞きました。あなたの健康知識をアップデートして、生活習慣に取り入れましょう!

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医師の解説

チョコレートやココアには、強い抗酸化作用があるカカオフラボノイドが含まれています。2012年にイタリアで行われた有名な研究によると、カカオフラボノイドを継続的に摂取することにより、認知機能の一部の改善効果と、メタボの原因となるインスリン抵抗性の改善効果が認められました。

しかし、一般的なチョコレートやココアでカカオフラボノイドを摂ろうとすると、大量の脂肪分や糖分も摂取することになります。そのため健康にいいとは言いがたく、むしろ虫歯や肥満などの健康を害する危険性もでてきてしまいます。

最近は、カカオフラボノイドを高用量に含んだ高カカオチョコレートが販売されています。効率的にカカオフラボノイドを摂ることができて便利なのですが、このような高カカオチョコレートを大量に摂った時の健康への影響については、まだ詳細がわかっていません。

現状は高カカオチョコレートの摂りすぎは避け、カカオフラボノイドの摂取量は1日500mgを超えないようにとどめておくのがよさそうです。

記事情報

参考文献

著者プロフィール

石原藤樹(いしはら・ふじき)先生
1963年東京都渋谷区生まれ。信州大学医学部医学科、大学院卒業。医学博士。研究領域はインスリン分泌、カルシウム代謝。臨床は糖尿病、内分泌、循環器を主に研修。信州大学医学部老年内科(内分泌内科)助手を経て、心療内科、小児科を研修の後、1998年より六号通り診療所所長として、地域医療全般に従事。2015年8月六号通り診療所を退職し、北品川藤クリニックを開設、院長に就任。著書に「誰も教えてくれなかったくすりの始め方・やめ方-ガイドラインと文献と臨床知に学ぶ-」(総合医学社)などがある。

制作

文:kencom編集部

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