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2023.12.20

少量の飲酒は健康にいい?【医師が解説!健康Q&A】

kencom編集部

世の中に星の数ほどある健康に関する情報。何が本当で、何が嘘?よくある健康に関する疑問について、kencom監修医の石原先生に聞きました。あなたの健康知識をアップデートして、生活習慣に取り入れましょう!

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医師の解説

1日に日本酒1合程度(アルコール量として20gくらい)の、少量の飲酒習慣のリスクについてはまだ明確に解明されていません。少量の飲酒者は、飲酒習慣のない人よりも心臓病などの病気が少ないという調査もあれば、病気リスクが増加しているという調査もあり、見解が統一されていないのが現状です。

2023年3月に発表された疫学データによると、飲酒による死亡リスクは、1日に日本酒1合程度を超える量から増加しはじめ、それより少ない量の飲酒では影響ありませんでした。つまり、アルコール1日20gを超える量の飲酒から健康への悪影響が明確に出始める、と考えて大きな間違いはないようです。

お酒は適量に留め、くれぐれも飲み過ぎには注意しましょう。

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引用・参考文献

著者プロフィール

石原藤樹(いしはら・ふじき)先生
1963年東京都渋谷区生まれ。信州大学医学部医学科、大学院卒業。医学博士。研究領域はインスリン分泌、カルシウム代謝。臨床は糖尿病、内分泌、循環器を主に研修。信州大学医学部老年内科(内分泌内科)助手を経て、心療内科、小児科を研修の後、1998年より六号通り診療所所長として、地域医療全般に従事。2015年8月六号通り診療所を退職し、北品川藤クリニックを開設、院長に就任。著書に「誰も教えてくれなかったくすりの始め方・やめ方-ガイドラインと文献と臨床知に学ぶ-」(総合医学社)などがある。

制作

文:kencom編集部

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