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2024.01.14

みそのパワーでしっとり柔らかで保存効果も!ブリのにんにくみそ漬け焼き【シーフードの気分】

kencom公式:料理研究家・りんひろこ

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魚の脂質に含まれるDHAやEPAなどの不飽和脂肪酸は、血液中の中性脂肪やコレステロールを低下させ、動脈硬化予防に役立つと考えられています。具体的には、心筋梗塞や狭心症などの心疾患や、脳梗塞などの脳血管疾患、脂質異常症に認知症など、生活習慣病の予防が期待できます。

本連載では、季節の海の幸が豊富な神奈川県三浦と東京で二拠点生活を送る料理研究家のりんひろこさんに、旬を迎える魚介レシピを教えてもらいます。

今月のテーマはブリです。旬は地域によって異なりますが、とくに12月〜2月頃のものは脂がのって身が引き締まり、“寒ブリ”と呼ばれます。成長とともに名前が変わる出世魚で、縁起物としてお正月に食べる地方も多い魚です。

みその効果でしっとり柔らか。ブリのにんにくみそ漬け焼き

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ブリは大きめの魚なので、もし1匹手に入れた時には、捌いた切り身のうち何枚かを「みそ漬け」にしておくのがおすすめ。あるいは最初から買ってきた切り身をみそ漬けにするのもよいでしょう。漬けておくだけで中まで味が染み、簡単に調理できるのでとても便利に使えます。

材料(3人分)

ブリ 3切れ

【調味料】
みそ 大さじ3
みりん 大さじ2
砂糖 大さじ2
にんにく 少々(今回はすりおろしチューブのものを使用)

作り方

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1. ブリの切り身を1枚ずつクッキングペーパーに包む。

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2. 【調味料】をジッパー付き袋に入れ、1のブリも同様にペーパーごと入れて、袋の中でまんべんなく調味料が行き渡るように揉み込む。

3. 冷蔵庫に半日以上入れてなじませる。半日置いておけばじゅうぶんに味がなじみます。

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4. 袋から取り出し、クッキングペーパーをはずす。

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5. フライパンにブリをのせ、中火と強火の間くらいの火加減で、両面をさっと焼く。焼き魚用シートを利用すると、焦げ付きにくく後片付けが楽。ない場合は、使わなくてもOK。

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6. 蓋をして、焦げないように気をつけながら、先ほどと同じ火加減でさらに5~6分焼けば出来上がり。

りんさんからのアドバイス

みそ漬けは、放っておけば中まで味が染みる手軽さに加え、時間をおくほうが美味しさも増す調理方法です。みその酵素が魚のたんぱく質を分解し、身が柔らかくなります。さらに、みその中の大豆たんぱくの成分には匂いを吸収する成分があり、魚独特の臭みを消してくれるうれしい作用もあります。

魚の鮮度が良いうちにみそ漬けにしておけば、冷蔵で4日前後保存ができます。

みそ漬けは焼くときに焦げやすいのが困りものです。もしお手元に樹脂加工のフライパンがあれば、そちらを使用してください。また、魚焼き用のシートやホイルがあれば、フライパンに敷いてその上で焼くと、焦げつきを防ぐ心強い味方になってくれます。

記事情報

引用・参考文献

著者プロフィール

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りんひろこ
料理研究家、フードコーディネーター
京都で学んだ懐石料理や、アーユルヴェーダや薬膳などの東洋の食養生の考えをもとにした美味しく簡単にできる料理を、TVや雑誌などで提案。著書に『作りおきで毎日おいしい! NYスタイルのジャーサラダレシピ』『ジャースチームレシピ』(世界文化社)がある。

制作

文・レシピ・写真:りんひろこ

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