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2023.06.11

作り置き冷凍もOK!ぷりぷり海老とはんぺんの揚げ春巻き【シーフードの気分】

kencom公式:料理研究家・りんひろこ

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魚介=体にいい、というイメージを多くの方が持っていると思います。イメージ通り、魚の脂質に含まれるDHAやEPAなどの不飽和脂肪酸は、血液中の中性脂肪やコレステロールを低下させ、動脈硬化予防に役立つと考えられています。具体的には、心筋梗塞や狭心症などの心疾患や、脳梗塞などの脳血管疾患、脂質異常症に認知症など、生活習慣病の予防が期待できます。

本連載では、季節の海の幸が豊富な神奈川県三浦と東京で二拠点生活を送る料理研究家のりんひろこさんに、旬を迎える魚介レシピを教えてもらいます。

春から初夏にかけて旬を迎える海老が今月のテーマ。手軽に作れる海老とはんぺんの揚げ春巻きの作り方をご紹介します。

はんぺん活用でお手軽に。海老とはんぺんの揚げ春巻き

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春巻きは中に入れるあんを作るのが面倒な料理ですが、はんぺんをつなぎに使えば、青ねぎと海老を加えるだけで簡単にできあがります。あとは春巻きの皮をくるっと巻いて、フライパンで揚げ焼きするだけ。おかずとしても、お酒のつまみとしても、お弁当にも使える万能な1品ができます。

材料(2~3人分)

春巻きの皮 4枚
むき海老 100~120g程度
はんぺん 1枚
青ねぎ 5~6本
油 適量

ポン酢しょうゆ 適量
からし(お好みで)適量

作り方

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1.海老の背ワタはじゃりっとした食感の悪さがある上、臭みが強いため、処理する。背に縦に切込みを入れて、茶色い背ワタを取り除いて洗い、半分に切っておく。爪楊枝や竹串を背に差して、背ワタを取り除いてもOK。

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2.青ねぎは1㎝程度のざく切りにする。ビニール袋にはんぺん、青ねぎ、海老を入れてもみこんで混ぜ合わせる。

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3.2を4等分ににする。春巻きの皮をまな板の上にひし形に置き、皮を縦に4等分にしたうちの手前から2番目くらいの位置にたねをのせる。

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4.手前と左右を封筒のように折りたたんだあと、きつめに一度くるりと巻く。

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5.ふんわりと、もう1周巻く。2周目はふんわり巻くことで、皮がパリッと仕上がる。

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6.皮の端に水を塗って、はりつけて閉じる。

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7.フライパンに多めの油(大さじ3程度)を入れ、春巻きの綴じ目を下にして火を入れる。両面焼き色がついたら、さらに中火で3~4分焼く。

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8.焼き上がったら、お好みで斜めに切って皿に盛り付け、ポン酢とからしを添えれば完成。

りんさんからのアドバイス

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はんぺんは調理の手間を短縮するだけでなく、つなぎに使うことで、ふんわりとした食感になります。またはんぺんに挟まれた海老は春巻きの中で蒸し焼きのようになるため、ぷりぷり食感が生まれる嬉しい効果もあります。

このレシピは保存にも優れています。手順6の成形して揚げる前の春巻きを、保存袋に入れて冷凍すればOK。食べたいときには、凍ったまま弱火~中火の火加減で7~8分間、揚げ焼きするだけ。この保存方法なら、できたてがいつでも食べられるので重宝します。お弁当の作り置きとしてもおすすめ。

また、あまってしまいがちな春巻きの皮は、保存袋に入れて空気を抜いた後、平らにして冷凍庫に入れ、冷凍保存しておきましょう。解凍するときは、10〜15分室温に戻して、しんなりと柔らかくなったら使えますので、小分けにして保存しておくと便利です。

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参考文献

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著者プロフィール

りんひろこ
料理研究家、フードコーディネーター
京都で学んだ懐石料理や、アーユルヴェーダや薬膳などの東洋の食養生の考えをもとにした美味しく簡単にできる料理を、TVや雑誌などで提案。著書に『作りおきで毎日おいしい! NYスタイルのジャーサラダレシピ』『ジャースチームレシピ』(世界文化社)がある。

制作

文・レシピ・写真:りんひろこ

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