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2023.05.17

血糖値はなぜ空腹時に測るの?【医師が解説!健康Q&A】

kencom編集部

世の中に星の数ほどある健康に関する情報。何が本当で、何が嘘?よくある健康に関する疑問について、kencom監修医の石原先生に聞きました。あなたの健康知識をアップデートして、生活習慣に取り入れましょう!

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医師の解説

血糖値は糖尿病などの診断に欠かせない重要な基準の1つです。

この血糖値は、食後に上がるという特徴があります。これは、食事をすると食べたものが消化吸収されて、血液中に糖質が取り込まれるからです。そのため、食後は血糖値が安定せず、血糖値から病気の判断をするのは難しくなります。

逆に、血糖値が一定しているのは、食前です。そのため、健康診断等では空腹時に血糖値を測定して、病気かどうかの診断を行っています。

病気の種類によっては食後の血糖が診断に必要な場合もありますので、その場合は食後の採血を行います。

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著者プロフィール

石原藤樹(いしはら・ふじき)先生
1963年東京都渋谷区生まれ。信州大学医学部医学科、大学院卒業。医学博士。研究領域はインスリン分泌、カルシウム代謝。臨床は糖尿病、内分泌、循環器を主に研修。信州大学医学部老年内科(内分泌内科)助手を経て、心療内科、小児科を研修の後、1998年より六号通り診療所所長として、地域医療全般に従事。2015年8月六号通り診療所を退職し、北品川藤クリニックを開設、院長に就任。著書に「誰も教えてくれなかったくすりの始め方・やめ方-ガイドラインと文献と臨床知に学ぶ-」(総合医学社)などがある。

制作

文:kencom編集部

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