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2022.06.22

ストレスや日焼けなど、夏の不調にも◎爽やかミントティー【ちょっと茶話#21】

kencom公式:料理研究家・りんひろこ

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ジメジメ蒸し暑くなると、冷たくてさっぱりした飲み物が欲しくなりますね。

そんな時におすすめなのが「ミントティー」です。

植えればモリモリ生えてくる!ミントの旬

ミントは5月~10月頃に葉の勢いがよくなり、旬の収穫時期を迎えます。一方で耐寒性も強いので、真冬以外はほぼ通年収穫のできるハーブでもあります。

地植えにしたりプランターで育てていると、5月頃から次から次へとミントが生えてきて何に使うか困るほど!

ミントは主に2種類

日本で主に流通しているミントは、ペパーミントとスペアミントの2種類です。

葉の先が尖っていて、色が濃い緑色のものが「ペパーミント」です。主な香気成分はI-メントールで、キリっとした強い刺激のあるスースーとした香りが特徴です。ガムや歯磨き粉に含まれているのは主にこの成分です。

「スペアミント」の方は、I-カルボンという香気成分が主で、こちらは穏やかな香りと味で、ヨーロッパでは主にこちらのスペアミントを料理やデザートに使います。ペパーミントに比べると色も薄く、黄緑色に近い色です。

ミントは夏の不調にも◎

ミントの香りには気持ちを沈めたり、のどの痛みを和らげるなどの効果があります。
また、ミントにはミントポリフェノールという抗アレルギー作用物質が含まれていて、鼻の粘膜の腫れを抑える効果があります。

漢方で肥満症や便秘、むくみに使われる「防風通聖散」にミントが含まれているように、整腸作用もあります。ドイツでは過敏性腸症候群の治療にペパーミントが使われているそうです。

そんなミントを入れたミントティーは、ストレスや胃のもたれ、胸やけ、腹痛、ニキビや日焼けなどの肌荒れにも効果があるといわれ、夏の不調に備えて常備しておくと心強いですね。

夏ドリンクにぴったり!ミントシロップの作り方

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おうちにミントが生えすぎて困っている方も、そうでない方も、今年の夏は保存のきくミントシロップを作ってみませんか。

お湯で割ればミントティーに。紅茶に入れるとミントの香りのするフレーバーティーになりますよ。

暑い日にはソーダーやコーラで割って、ミントソーダに。
ソーダーで割ったものに、ラムを少々入れて、ライムを絞れば自家製モヒートにもなります。

もちろん、肉料理にもあうので、料理のソースやドレッシングとしても活躍できます。

【材料】

ミントの葉 20g程度
お好みの砂糖 100g(今回はてんさい糖を使用)
水 200cc

作り方

1.ミントは固い茎がついていれば茎を外し、葉だけにする。(葉の近くの柔らかい茎は入れてもOK)

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2.水と砂糖を小鍋に入れて中火にかけ、沸騰したらよくかき混ぜる。

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3.砂糖が溶けたらミントの葉を入れて、火を止める。

4.そのまま15分以上おいたら出来上がり。粗熱が取れたら清潔な瓶や空きペットボトルに入れて冷蔵庫で保管する。(1~2ヵ月保存可能)

※お好みでミントの葉をざるでこして、シロップだけをボトルに入れても良い。

りんひろこ

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料理研究家、フードコーディネーター
京都で学んだ懐石料理や、アーユルヴェーダや薬膳などの東洋の食養生の考えをもとにした美味しく簡単にできる料理を、TVや雑誌などで提案。著書に『作りおきで毎日おいしい! NYスタイルのジャーサラダレシピ』『ジャースチームレシピ』(世界文化社)がある。

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