メニュー

2018.06.20

アルコール分解だけじゃない!静かなる仕事人・肝臓【働く臓器#4】

KenCoM公式:漫画家・SoNo

記事画像

漫画「働く臓器」では、普段身近すぎて意識することが少ない、身体の中で働く臓器たちの仕事ぶりを紹介していきます。第4回は肝臓です。

肝臓は、細かく分けると500以上の仕事を持つ、人が健康に活動するために欠かせない臓器です。そのため数多くの異名を持っています。
例えば解毒作用や代謝などを行う「生体の生化学工場」や、ダメージを受けてもその他の部分が全体の働きをカバーして機能を落とさず、休まず働くため「沈黙の臓器」などがあります。
ですが、実際の仕事を良くわかっている人は少ないかもしれません。今回は、その機能に注目してみましょう!

記事画像

記事画像

記事画像

記事画像

●■ちょい足し解説■●

記事画像

肝臓は腹腔右上部、横隔膜のすぐ下に位置する体内最大の臓器です。なんと2,500億もの肝細胞から構成されているのも特徴の一つ。肝臓は血管から送られてくる栄養や薬物を時には代謝し、時に排泄するよう働きかけます。
まず、血液によって肝臓に入った物質は、肝臓内の洞様(どうよう)毛細血管を通る間に、周りの肝細胞の中へと取り込まれ、身体にとって必要なものと不要なものに選り分けられます。
必要な物質を血管を介して身体に戻し、逆に不要な物質は無毒な胆汁や尿素に変えて体外へ排出する様にしているのです。

アルコールなどは、肝臓では毒物として扱われて分解されるのですが、ダメージが大きいため一部の肝細胞を死滅させてしまうことがあります。
これらが繰り返し行われると肝細胞の再生機能が落ちて別の繊維物質として再生されてしまうのです。
この範囲が広がってしまうと、肝硬変などの病気を招くことになります。
「肝臓を休ませたほうがいい」というのは、こういった理由があるからなのですね。

▲●主な病気●▲

肝炎、肝硬変、肝不全、肝がん(原発性、転移性)など

■他の漫画はこちらから

著者プロフィール

記事画像

■SoNo(その)
美味しいもの好きのイラストレーター・漫画家。小説・漫画・映画・ドラマなどエンタメ全般を対象に楽しみながら健康になるヒントを探っていきます。

この記事に関連するキーワード