2022.05.13
ポテトチップスと揚げ煎餅、油の占める割合が高いのは?【管理栄養士がジャッジ Vol.57】
おやつやおつまみとしても人気の高い、ポテトチップスやお煎餅。どちらも片手で食べられるので、休憩タイムやリモートワーク中にもついつまんでしまうこともあるのではないでしょうか。
今回は、揚げ物おやつ比較「ポテトチップス」と「揚げ煎餅」で比べてみましょう!
ポテトチップスと揚げ煎餅、油の占める割合が高いのはどっち?
正解は、ポテトチップス
食べはじめると止まらないポテトチップス。「食べ過ぎに注意しなきゃ」と少し後ろめたさを感じる方も少なくないはず。そう、ポテトチップスは、カロリーに対して油の占める割合が高いのです。揚げ煎餅の油の割合が33%に対して、ポテトチップスは57%と約6割が油です。
そのため食べ過ぎには注意したいのですが、せっかく食べるのであればおいしくいただきたいですよね。
ご存知の通り、ポテトチップスの原料はじゃがいもなので、カリウムや食物繊維、ビタミンCなど、摂れる栄養素もあります。またおやつの目安は1日200kcalまでにとどめておくと良いとされているため、適量をおいしくいただきましょう。パッケージのカロリー表示を意識できるといいですね。
ポテトチップスと成形ポテトチップスの違い
一般的にポテトチップスとされるものには、袋に入ったものと筒状のものと、2種類があります。
袋に入ったポテトチップスは生のじゃがいもから、そして筒状の容器に入ったものは粉末のじゃがいもを楕円形に加工して作られており、成形ポテトチップスと呼ばれています。
成形ポテトチップスの方が多少カロリーが少なく、油の割合は50%と従来のポテトチップスよりも割合は低いですが、やはり油の占める割合は半分になります。
揚げ煎餅としょうゆ煎餅、カロリーはどのくらい違う?
一方の煎餅ですが、私たち日本人の主食であるお米を原料とした伝統的なおやつです。種類も色々ありますが、定番の揚げ煎餅としょうゆ煎餅では、どのくらいカロリーや油分が違うのでしょうか?
揚げ煎餅のカロリーは100gで458kcal、油の占める割合は33%のところ、しょうゆ煎餅は368kcalで油分の割合は2%。揚げているかいないかで、大きく油の割合が違うことがわかりますね。
ポテトチップスも煎餅も適量を心がけ、おいしく罪悪感なく食べましょう!
▼参考文献
過去の『管理栄養士がジャッジ』はこちらから
著者プロフィール
■長 有里子(おさ・ゆりこ)
管理栄養士/sazukaru代表。
人気サイト「服部幸應先生の1週間ダイエットレシピ」の監修経歴、食と健康の総合ポータルサイト「イートスマート」立ち上げメンバー。サイトや書籍の栄養監修多数。現在はプレコンセプションケアにも力を入れている。