2021.07.28
台湾スイーツをおうちでも。レンジで簡単に作れる「豆花(トウファー)」【楽旨おやつ#9】
今では日本でも有名になった、台湾スイーツの豆花(トウファー)。フルフルの食感とほんのりした甘さでいくらでも食べられる絶品スイーツです。
この豆花、日本ではゼラチンで作ることも多いのですが、今回は寒天で作ります。寒天なので溶けにくく、しっかりした食感がありながら口の中で崩れる豆花の雰囲気を出してみました。
豆花はトッピングもいろいろな種類があって楽しいのですが、その中でも私の好きなピーナッツの甘煮と芋園を、日本でも入手しやすい材料で作れるレシピでご紹介します。お時間があったら一緒に作ってみてくださいね。
【材料(1〜2人分)】
<豆花>
豆乳(無調整) 200cc
寒天パウダー 小さじ1/2(1g)
砂糖 大さじ1
<シロップ>
砂糖 大さじ1
水 大さじ2
<ピーナッツの甘煮>
塩バターピーナッツ 30g
砂糖 大さじ2
<芋園>
さつまいも 100g
片栗粉 大さじ3
水 大さじ2~3
砂糖 大さじ1
作り方
1.豆乳と砂糖を器に入れて混ぜ合わせてから、寒天パウダーを上からパラパラと加えて混ぜ合わせる。
2.ラップをせずに600wの電子レンジで2分30秒加熱する。
3.取り出してよく混ぜ合わせ、粗熱が取れたら冷蔵庫に入れて冷やす。
4.シロップの材料を混ぜ合わせ、600wの電子レンジで1分加熱して混ぜ合わせる。粗熱が取れたら3にかける。
<ピーナッツの甘煮>
5.塩バターピーナッツとたっぷりの水を鍋に入れて火にかけ、沸騰して2~3分したら一度お湯だけ捨てる。新しくひたひたの水と砂糖を加えて、中火で水がなくなるまで煮る。
※本来生のピーナッツを使いますが、乾燥したバターピーナッツで代用しています
<芋園>
6.さつまいもは皮をむいて、耐熱皿に並べてラップをし、600wの電子レンジで3分加熱する。
7.さつまいもを熱いうちにフォークなどでつぶす。片栗粉と砂糖を加え軽く混ぜたら、水も加えてしっかり混ぜる。それでもぼそぼそしているようなら、まとまるまで水を少々足す。
8.親指大に丸めて、食べる分だけたっぷりの熱湯で茹でて、流水で冷やす。
9.残った分は茹でる前の状態でジッパー付き袋に入れて冷凍する。食べるときに、凍ったまま熱湯で茹でる。
※台湾ではタピオカ粉で作りますが、日本で入手しやすい片栗粉で作るため、時間が経つと固くなって美味しくなくなります。その日に食べない分は茹でる前に冷凍しておきましょう。
おいしいワンポイントアドバイス
大豆を絞った豆乳は、大豆タンパクを豊富に含んでいながら、牛乳よりカロリーが低い高タンパク低脂質な食材です。また、女性ホルモンに似た構造をしている大豆イソフラボンも豊富に含んでいます。
おやつながら、低カロリーで栄養豊富なのが嬉しいところ。
今回は寒天を使いましたが、本場台湾では、豆乳に石膏粉という硫酸カルシウムを加えることによる凝固反応を利用して作られます。日本の豆腐の作り方と似ていますね。
豆花とシロップはレンジ加熱だけで作れるので、お子さんと一緒に作ってみるのもよいですよ。
りんひろこ
料理研究家、フードコーディネーター
京都で学んだ懐石料理や、アーユルヴェーダや薬膳などの東洋の食養生の考えをもとにした美味しく簡単にできる料理を、TVや雑誌などで提案。著書に『作りおきで毎日おいしい! NYスタイルのジャーサラダレシピ』『ジャースチームレシピ』(世界文化社)がある。