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2021.05.17

安眠に適した枕ってどう選べばいいの?【眠りの秘めたる力#14】

kencom公式:睡眠改善インストラクター・西谷綾子

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今までご紹介しているような入眠儀式や環境の整理などをしているのになかなか良い眠りが取れていないという方はいらっしゃいませんか?
様々な原因が考えられますが、その中でも可能性が高いのが枕があっていないことになります。

でも、なかなか自分に合った枕を選ぶのは難しいものです。
今回はその手助けになるような情報をお伝えします。

枕を選ぶ時にはカーブを意識する

枕は頭・首・肩を支えるアイテム

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私は自分に合った枕がどういうものかわからず、睡眠の質が下がりすごく悩んだ時期がありました。
その時に自分に合った枕を選ぶポイントを知り、スッキリしました!

その枕を選ぶポイントとは、頭から肩まで隙間が出来ない、ということ。
枕は頭だけを支えるものだと考えてしまいがちですが、頭・首・肩をしっかり支えてくれることが大事です。
また、単に支えるのではなく、真っ直ぐ立った状態とほぼ同じ姿勢になるよう、首の後ろ側のカーブが維持出来るような硬さや形が重要になります。 

実際に試した時にそのポイントを確認するには、顎の角度に注目してみましょう。
寝てみて、顎が上がったり、下がったりしすぎていないかをチェックします。

また、サイズ感も重要です。
一晩に寝返りを20回程度するので顔を左右に向けて抵抗なく動ける高さ、ゆったりと快適にスムーズに寝返りしやすい横幅と奥行きがしっかりあるサイズがオススメとなります。

簡易で調整するならタオル

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もし今使っている枕で、朝起きた時に首や肩が痛いようでしたらバスタオルをクルクルっと丸太状に丸めて、肩と頭の間を埋めるように枕と肩の間に入れて眠ると痛みが起こりにくくなります。
この時、タオルの厚さや固さは巻き方で調節しましょう!
また、自分が触って気持ちいいと思う、肌触りの良い素材のタオルを選ぶとリラックスしてさらに心地よいと思います。

新しい素材を選んだ時は、5日間くらい様子をみて違和感がないか確認してみてください。
使い続けていくうちに、身体に順応してきます。

もしも枕を使わなくても眠れるならそのままでOK

今回は枕の選び方をご紹介しましたが、もし枕を使わずに眠れる方はそのままで大丈夫です。
枕の役割の一つは最初の睡眠を深くするために十分な酸素を取り込める呼吸確保になります。
当然、頸椎のS字カーブの形状や背中や胸板の厚み、頭部の大きさは個人差があるので、枕にサポートをされるまでもなく、呼吸管理ができる人はそのままで続けてもらう方が、楽に眠れるでしょう。

西谷 綾子(にしたに・あやこ)

睡眠改善インストラクター。
眠りのエキスパートとして、ワークショップや講演会などで活動中。自身のYouTubeチャンネル『あや吉チャンネル』では快眠のためのワンポイントアドバイスも行っている。
ランニングにも注力し、フルマラソンのベストタイムは3時間1分。〈Body & Soul Running Club〉を主宰し、初心者教育も行う。

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