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2018.10.28

血液を全身に送り出せ!生きてる限り動き続けるポンプ・心臓【働く臓器#6】

KenCoM公式:漫画家・SoNo

漫画「働く臓器」では、普段身近すぎて意識することが少ない、身体の中で働く臓器たちの仕事ぶりを紹介していきます。第6回は心臓です。

心臓はポンプのような役割を持つ臓器です。
心臓内には4つの部屋が存在し、連動して動くことで生命の維持に必要な血液を全身に送り出しています。人が死んでいるかどうかを判定する基準も、多くは心臓停止を基準にしているなど医療的にも重要な臓器です。
その構造や、どんな動きをしているかについて、今回は詳しく見ていきましょう!

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●■ちょい足し解説■●

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心臓は胸郭内のほぼ中央やや左寄りに位置し、左右の端を肺に接しています。心臓の筋肉は、規則正しく収縮と弛緩を繰り返し、血液を送り出す心筋でできており、内面を心内膜、外側を心外膜に包まれています。
心臓から送られる血液は酸素やエネルギー源をたっぷり含んだもので、動脈血と言われます。この動脈血を動脈に押し出し全身に送り出すのです。その量は身体の大きさで異なりますが、160cm50kgくらいの人で、約70mL、1分間で約5Lの血液を送り出すとされています。
その際スムーズに血流を流すために逆流を防ぐ弁が存在します。それが左心房と左心室の間の僧帽弁、右心房と右心室の間の三尖弁。これらのおかげで、基本的に血液が逆流しないようになっています。

全身に送られた動脈血は、各組織に酸素とエネルギーを供給すると同時に、二酸化炭素やエネルギーの残りカスである老廃物を受け取って静脈血となり、さらに肝臓などの門脈からもらうエネルギー、ホルモン、神経伝達物質も受け取って心臓の右心房に戻ってきます。
右心房に来た血液は肺に送られて二酸化炭素を放出し、新鮮な酸素を取り込んで動脈血となって今度は左心房に戻って来ます。左心室の心筋は動脈血を全身に勢いよく送り出すために、心臓の他の部分よりも筋肉が分厚くなっているのが特徴です。

最近よく聞く心拍数とは、脈拍数と同様、心臓が収縮して血液を送り出す回数を表します。通常は1分間の収縮回数を指します。
ちなみに、運動すると心臓の心拍数が上がるのは、運動すると身体の酸素量が減るので、心臓を激しく動かして全身に酸素を行き届かせるためです。

▲●主な病気●▲

狭心症・心筋梗塞、不整脈、心膜炎、心房細動、心臓弁膜症など

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著者プロフィール

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■SoNo(その)
美味しいもの好きのイラストレーター・漫画家。小説・漫画・映画・ドラマなどエンタメ全般を対象に楽しみながら健康になるヒントを探っていきます。

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