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2016.11.16

人気沸騰中!ノンアルコールビールを楽しむ秘訣【いい大人の金曜日】

KenCoM公式ライター:中野友希

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車を運転する人にとって必需品のノンアルコールビール。お酒が飲めない人でも気軽にビールテイストを味わえるため需要が高まっていましたが、最近では広告や店頭陳列の効果、商品の種類が豊富になったことで、その需要がさらに高まっているようです。

今回の『いい大人の金曜日』では、ノンアルコールビールの健康効果に注目しながら、ノンアルコールビールを2倍美味しく飲む秘訣や合わせたい料理をご紹介していきます。

ノンアルコールビールに関する世間の声

黄金色の輝きと弾けるのどごしの爽快感は、休日の一杯やお疲れ様の一杯など、気分転換に最適です。しかし、ビールをこよなく愛するビール党でも「さすがに毎日飲むのは遠慮したい。」と思う方は多いはず。そんな中、世間では、ビールの代わりとしてだけでなく、様々なシーンでノンアルコールビールの存在感が増しているようです。ここでは、そんなノンアルコールビールに対する世間の意識についてふれていきます。

ここ一年で「習慣的に飲む」人が増加

日本能率協会総合研究所の実施した「ノンアルコールビールに関する調査」では、ここ1年で習慣的にノンアルコールビールを飲むようになった、と回答した人が4割に上りました。

この調査は、20~59歳の首都圏在住の男女で、1ヵ月に1回以上ノンアルコールビールを飲む人を対象に実施されましたが、飲むようになったきっかけは、広告や店頭に陳列してあったから、商品の種類が増えたからという回答が多く、気軽に飲めるビールテイスト飲料として日々の生活に馴染んできていることが伺えます。

「ここ数年でノンアルコールビールが美味しくなった」と8割が回答

数年前のノンアルコールビールは、酸味が強く、とてもじゃないけれどビールとは似て非なるもの、という意識が根強かったのではないでしょうか。あの頃のイメージをそのまま持っている人は、最近のノンアルコールビールを試してみる価値は多いにありそうです。この調査で、ノンアルコールビールを飲む人がもっとも気にしているのが「おいしさ」であると回答しました。そのおいしさについて、数年前に比べておいしくなった、と回答した人がなんと8割に上ります。

最近のノンアルコールビールの傾向としては、味わいだけでなく原料や製法にもこだわり、さらにカロリー・糖質・プリン体など、現代人の宿敵”生活習慣病”を意識した商品が並んでいます。ダイエットを意識した若い世代から、メタボを気にする中高年世代まで、幅広くノンアルコールビールを活用できるシーンが増えたというわけです。

年末年始のイベントにも重宝するノンアルコールビール

これから忘年会や新年会を迎えるシーズンになり、2日に1度は忘年会、ということも現実にある話です。飲んでばかりだとカロリーや肝臓への負担も気になるところ。ノンアルコールビールは、年末年始のイベントで、違和感なくその場の雰囲気を楽しむことができてとても重宝します。さらに、味わいに納得した人たちは、自分をコントロールするためにも、日常的に楽しむお酒を、一部ノンアルコールビールに切り替えて楽しむという人が増えているようです。

ホップは睡眠の質を高めてくれるかも?

2012年に公開された、ピエール・マリー・キュリー大学の研究論文によれば、17人の女性看護師が、適量のノンアルコールビールを摂取したところ、夜の睡眠の質が高まったという結果が報告されています。

2倍美味しく!ノンアルコールビールを楽しむ4つの方法

ノンアルコールビールに抵抗がある人や、満足できるか不安という方に、ぜひおすすめしたい飲み方があります。その良さが分かるほどに、さらなる魅力に引き込まれていくかもしれません。ここでは、ノンアルコールビールを2倍美味しく楽しむ方法をみていきましょう。

1.グラスは冷やして2倍美味しく

ビールの適温は夏なら4~6度、冬なら6~8度といわれています。冬であれば、寒い部屋なら室温でも十分ですが、夏なら冷蔵庫で4時間は冷やしましょう。しかし、忘れがちなのがグラスの温度。夏場は特にグラスを冷やしておかないと、グラスでビールの温度が上がってしまうことになりかねません。グラスもノンアルコールビールも冷やしてから飲む方がおすすめです。

2.注ぎ方にこだわって2倍美味しく

ビールの美味しさは、泡にもある!という通の方も多いですよね。お店で出てくるビールのきめ細やかな泡を自宅で再現できない、とお嘆きではないでしょうか?じつは、コツをつかめば自宅でもあのきめ細かな泡を再現することができます。

まずは、グラスを専用のスポンジできれいに洗って、自然乾燥させます。布巾で磨くと布巾の繊維が付いてしまい、泡がきれいにできないためおすすめできません。

グラスを冷蔵庫で冷やしたら、最後は一番重要な注ぎ方です。グラスの10~20cm上から、グラス1/3くらいになるまでノンアルコールビールを勢いよく注ぎます。注いだ直後、ほとんど泡になりますがしばらくすると荒い泡は消え、細かい泡だけが残ります。

細かい泡だけが残った状態で、グラスの口にノンアルコールビールの缶の注ぎ口を添えて、細かい泡を消さないようにグラスいっぱいになるまでそっと注いだら完成です。

3.飲む”タイミング”で2倍美味しく

ノンアルコールビールだけでなく、ビールが美味しいと感じるのは、飲むタイミングにもありそうです。例えば、仕事が一段落した後の一杯やお風呂上がりの一杯。筆者が一番おすすめしたいのは、お風呂上がりの一杯です。ぽかぽかに温まり、喉の渇きを欲しているところに飲むノンアルコールビールの美味しさは格別!夕食時やランニングなどで一汗かいた後などもおすすめです。

4.カクテルにして2倍美味しく

シャンディ・ガフやレッド・アイなど、通常のカクテルレシピでも、ビールベースの美味しいカクテルがたくさんあります。お酒が苦手な人や、ノンアルコールでカクテル風なドリンクを自宅で楽しみたい人におすすめなのが、ノンアルコールビールのカクテル。

ノンアルコールビール3に対して、割るものを1注げば簡単にノンアルコールビールカクテルが完成します。おすすめはオレンジやアセロラのジュース。レッド・アイならノンアルコールビールとトマトジュースを1対1の割合で、シャンディ・ガフならノンアルコールビールとジンジャーエールを1対1の割合で混ぜ合わせます。トマトのリコピンは、動脈硬化予防など生活習慣病予防も期待できます。

ノンアルコールビールに合わせたいおすすめ料理

ノンアルコールでも気分を盛り上げてくれるのが、やはり料理やおつまみ。ここでは、ノンアルコールビールがさらに楽しくなるレシピをご紹介していきます。

キムチ鍋:豆腐のタンパク質や野菜がたっぷり

鍋料理の中でもダントツで人気のキムチ鍋。お酒との相性も良く、ビールに合わせてキムチ鍋をつまむ、という方も多いはず。白菜キムチをベースに豆腐やキノコなど、野菜やきのこ類がたっぷり入って、野菜不足解消にもぴったりです。豚こまや鶏だんごなど比較的ヘルシーな肉類との相性もぴったり。

魚介類の栄養も、ということであれば鯖の水煮缶をプラスして食べるキムチ鍋も絶品です。ノンアルコールビールの美味しさがぐんと引き立つ鍋料理には、ビールとしか思えないキレと味わいが魅力の『アサヒ ドライゼロ』がおすすめです。

たこわさ:王道のおつまみは自宅ならではのアレンジで

とりあえずの一品に欠かせない居酒屋メニュー”たこわさ”。わさびのツンとくる刺激が、さらにノンアルコールビールの美味しさを引き立ててくれます。きゅうりを加えたり、豆腐の上にわさびの利いたたこわさをのせてアレンジするなど、自宅ならではの楽しみ方ができて、さらにヘルシーに。ノンアルコールビールがさらに楽しくなるメニューです。

たこわさに合わせたいのは、『サッポロ プレミアムアルコールフリー ブラック』。黒ビールとしか思えない味わいに、多くのビール党が感動するはずです。

しゃぶしゃぶ:野菜中心に食べるあったか料理

しゃぶしゃぶは、野菜を中心に食べればとてもヘルシー。ネギ、水菜、春菊など好みの野菜をたっぷり用意して、しゃぶしゃぶ用のお肉に巻いてポン酢やゴマだれにつけて食べるだけで、ちょっと贅沢な気分に。意外かもしれませんが、レタスも温かくして食べると美味。お鍋やしゃぶしゃぶにそのまま使用するとたっぷり美味しく食べられます。さっぱり食べられる鍋料理には、『サントリー オールフリー』がおすすめです。

トマトとカマンベールチーズのオーブン焼き:手軽に楽しめる焼くだけレシピ

さくっとビールを楽しみたい、という時にはトマトとチーズさえあれば手軽にできるオーブン焼きもおすすめ。オイルはカロリーが高く、調理でも控えめに、と気を付けている人も多いですがオリーブオイルだけは別。α‐リノレン酸やリノール酸などの私たちの体に必要な必須脂肪酸をバランス良く含む食材であり、ポリフェノールやビタミンEなどの抗酸化物質も含むため、適量のオリーブオイルは体に良いといわれています。

さっぱりした味わいのおつまみに合わせたいのは、『キリン フリー』。人工甘味料や着色料、酸化防止剤不使用で無添加ということが評価されています。

ノンアルコールビールで気分をリフレッシュ

ノンアルコールビールの健康効果と美味しく飲むコツについていかがでしたでしょうか。

毎日アルコールを摂取することは、体にとって大きな負担に。適量のノンアルコールビールに変えることで、気持ちがリフレッシュできたり、忘年会や新年会に飲み過ぎてしまう、というささやかな悩みが解消できそうです。もちろん、ノンアルコールビールといえども”適量”が大切。いつもの一杯をノンアルコールビールに変えれば、飲み過ぎを防ぐことができ、より健康的に過ごせるかもしれません。

参考文献

<著者プロフィール>

■中野友希(なかの・ゆき):
大学卒業後、税理士事務所、社会福祉法人での経理・税務の業務の傍ら、労働環境改善やメンタルヘルスケアにも取り組む。出産後はウェブライターに転身し、三ツ星レストランや老舗料亭など飲食店への取材・ライティングを手がけた。現在は、”シンプルにわかりやすく伝える”ことをモットーに、ママ向けメディア、ヘルスケアメディア、ペット専門メディアなどでライターとして活動している。

<監修医プロフィール>

■石原藤樹(いしはら・ふじき)先生
1963年東京都渋谷区生まれ。信州大学医学部医学科、大学院卒業。医学博士。研究領域はインスリン分泌、カルシウム代謝。臨床は糖尿病、内分泌、循環器を主に研修。信州大学医学部老年内科(内分泌内科)助手を経て、心療内科、小児科を研修の後、1998年より六号通り診療所所長として、地域医療全般に従事。2015年8月六号通り診療所を退職し、北品川藤クリニックを開設、院長に就任。著書に「誰も教えてくれなかったくすりの始め方・やめ方-ガイドラインと文献と臨床知に学ぶ-」(総合医学社)などがある。

・略歴
東京医科大学地域医療指導教授/日本プライマリ・ケア連合学会会員/医師会認定産業医/医師会認定スポーツ医/日本糖尿病協会療養指導医/認知症サポート医

・発表論文
-Differential metabolic requirement for initiation and augmentation of insulin release by glucose: a study with rat pancreatic islets. Journal of Endocrinology(1994)143, 497-503
-Role of Adrenal Androgens in the Development of Arteriosclerosis as Judged by Pulse Wave Velocity and Calcification of the Aorta. Cardiology(1992)80,332-338
-Role of Dehydroepiandrosterone and Dehydroepiandrosterone Sulfate for the Maintenance of Axillary Hair in Women. Horm. Metab.Res.(1993)25,34-36

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