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2016.08.19

グラスで咲く雪の花、シャーベット日本酒“みぞれ酒”のつくり方

kencom編集部

「みぞれ酒」で過ぎ行く夏を楽しみましょう

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日本酒でつくる「みぞれ酒」をご存知でしょうか?グラスのなかで雪の花が舞うような景色を楽しめる日本酒の飲み方です。不思議なのは液体がグラスの中で一瞬でみぞれ状になること。

日本酒は、「1日1合(180ml)まで」という、お酒好きならなんだか物足りない「ちょい酔い」が適量です。でも少量でも季節のお料理と一緒に、飲み方を工夫すれば、満足度もアップ!というわけで、目にも美しい「みぞれ酒」をご自宅でカンタンに作る方法をご紹介します。

みぞれ酒とは?

ふつう日本酒は-7℃~-10℃の間で氷のように凍結します。しかし、ゆっくり時間をかけて温度を下げると、不思議と液体の状態を保ちます。これを過冷却と言います。

過冷却の日本酒はちょっとした衝撃を与えられると分子がつながり、グラスの中で結晶化するするのです。この現象を利用したのが「みぞれ酒」。なんだか難しそうですが、ご家庭でも作ることができるんですよ。

みぞれ酒の作り方

<用意するもの>
・純米酒 (1合から2合サイズのワンカップ、または瓶入りのお酒)
・デカンタ (ボウルでもOK)

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1.1合から2合の日本酒の瓶(ワンカップでもOK)を、冷蔵庫で1日半ほど冷やす。次にデカンタも一緒に冷凍庫に入れ、2時間ほど冷やす。移動はゆっくり、なるべく動かさないのがポイントです。
*瓶のふたは一度あけて軽く締めておく

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2.冷凍庫から日本酒を取り出し、少し高いところからデカンタに注ぎます。

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3.一瞬で結晶化してみぞれ状になります。

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4.同じく冷凍庫で冷やしておいたグラスに移し変えて、すぐに楽しみましょう。

「みぞれ酒」を失敗させないポイント

1.温度はゆっくりと下げる。
いきなり日本酒を冷凍庫に入れると、カチンコチンに固まって凍ってしまいます。冷凍庫で液状の状態を保つには、ゆっくり時間をかけて温度を下げること。

2.アルコール添加されていない日本酒を使うこと。
醸造用アルコールが添加されている醸造酒を凍らすと、成分が変わってしまうことがあるので、純米酒、純米吟醸などと書かれているお酒を使いましょう。

グラスの中で咲く氷の花は、友達の前で披露しても盛り上がります!ぜひご家庭でお試しください。

<監修医プロフィール>

■石原藤樹(いしはら・ふじき)先生
1963年東京都渋谷区生まれ。信州大学医学部医学科、大学院卒業。医学博士。研究領域はインスリン分泌、カルシウム代謝。臨床は糖尿病、内分泌、循環器を主に研修。信州大学医学部老年内科(内分泌内科)助手を経て、心療内科、小児科を研修の後、1998年より六号通り診療所所長として、地域医療全般に従事。2015年8月六号通り診療所を退職し、北品川藤クリニックを開設、院長に就任。著書に「誰も教えてくれなかったくすりの始め方・やめ方-ガイドラインと文献と臨床知に学ぶ-」(総合医学社)などがある。
・略歴
東京医科大学地域医療指導教授/日本プライマリ・ケア連合学会会員/医師会認定産業医/医師会認定スポーツ医/日本糖尿病協会療養指導医/認知症サポート医
・発表論文
-Differential metabolic requirement for initiation and augmentation of insulin release by glucose: a study with rat pancreatic islets. Journal of Endocrinology(1994)143, 497-503
-Role of Adrenal Androgens in the Development of Arteriosclerosis as Judged by Pulse Wave Velocity and Calcification of the Aorta. Cardiology(1992)80,332-338
-Role of Dehydroepiandrosterone and Dehydroepiandrosterone Sulfate for the Maintenance of Axillary Hair in Women. Horm. Metab.Res.(1993)25,34-36
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