何時までに夕食を食べるのが健康的ですか？【医師が解説！健康Q&A】

世の中に星の数ほどある健康に関する情報。何が本当で、何が嘘？よくある健康に関する疑問について、kencom監修医の石原先生に聞きました。あなたの健康知識をアップデートして、生活習慣に取り入れましょう！

夜遅く食べると太るというイメージがある方も多いかと思いますが、実はこれには明確な根拠はありません。

2022年に発表された研究データによると、夜は食事を摂らないように制限してもしなくても、摂取カロリーが同じであればダイエットの効果に大きな違いはなく、太りやすさにも差はありませんでした。

しかし、遅い時間に食事を摂りそのまますぐに寝てしまうと、健康に悪影響があるのは事実です。それは、本来寝てる間に休まなければならない身体が食べ物の消化や吸収をするために働かないといけなくなるため、胃に負担がかかり、胃もたれなどの原因になりかねません。

健康的な生活を送りたいなら、食事は寝る2時間以上前に済ませておくのが良いでしょう。

石原藤樹（いしはら・ふじき）先生
1963年東京都渋谷区生まれ。信州大学医学部医学科、大学院卒業。医学博士。研究領域はインスリン分泌、カルシウム代謝。臨床は糖尿病、内分泌、循環器を主に研修。信州大学医学部老年内科（内分泌内科）助手を経て、心療内科、小児科を研修の後、1998年より六号通り診療所所長として、地域医療全般に従事。2015年8月六号通り診療所を退職し、北品川藤クリニックを開設、院長に就任。著書に「誰も教えてくれなかったくすりの始め方・やめ方-ガイドラインと文献と臨床知に学ぶ-」（総合医学社）などがある。

文：kencom編集部