メニュー

2023.10.04

牛乳は体に悪いというのは嘘?本当?【医師が解説!健康Q&A】

kencom編集部

世の中に星の数ほどある健康に関する情報。何が本当で、何が嘘?よくある健康に関する疑問について、kencom監修医の石原先生に聞きました。あなたの健康知識をアップデートして、生活習慣に取り入れましょう!

記事画像

医師の解説

牛乳や乳製品は、身体に良い影響をもたらしますが、悪い影響をもたらすこともあります。牛乳や乳製品には、良質なたんぱく質やカルシウムがたっぷり含まれているため、効率的に栄養を摂ることができます。特に痩せ気味の方や体力がない方は、積極的に乳製品を活用するとよいでしょう。さらに、ヨーグルトやチーズは腸内細菌に良い影響を与え、体重減少に有効でメタボ予防にもなる、という研究結果もあります。太り気味の方は、牛乳よりチーズやヨーグルトを摂るようにしましょう。

ただし、牛乳や乳製品は、動物性脂肪を多く含むので、メタボ気味の方が摂りすぎるのは注意が必要です。大人の場合、1日にコップ1杯程度の牛乳であれば健康リスクはありませんが、1日の摂取量が500mLを超えると、心臓病などの病気のリスクが上がったという研究データもあります。

牛乳や乳製品は栄養豊富な食品ではありますが、摂りすぎると健康を害することもあるようです。自分の健康状態に応じ、摂取するときは量に注意しましょう。

記事情報

引用・参考文献

著者プロフィール

石原藤樹(いしはら・ふじき)先生
1963年東京都渋谷区生まれ。信州大学医学部医学科、大学院卒業。医学博士。研究領域はインスリン分泌、カルシウム代謝。臨床は糖尿病、内分泌、循環器を主に研修。信州大学医学部老年内科(内分泌内科)助手を経て、心療内科、小児科を研修の後、1998年より六号通り診療所所長として、地域医療全般に従事。2015年8月六号通り診療所を退職し、北品川藤クリニックを開設、院長に就任。著書に「誰も教えてくれなかったくすりの始め方・やめ方-ガイドラインと文献と臨床知に学ぶ-」(総合医学社)などがある。

制作

文:kencom編集部

あわせて読みたい

この記事に関連するキーワード