2023.03.21
腸内環境を整える最強コンビは、味噌×舞茸【栄養士が解説!最強食べ合わせ】
毎日食べている食材は栄養の宝庫。食べ合わせ次第で体への影響がアップするって知っていますか?
食事は、季節のものをバランスよくいただくのが基本ですが、本連載『栄養士が解説!最強食べ合わせ』では、その中でもおすすめの食べ合わせをピックアップ。毎回、テーマに合わせた最強食材コンビを管理栄養士の磯村優貴恵さんに教えていただきます。あなたの栄養知識をアップデートして、毎日の食生活に取り入れましょう!
腸内環境を整える最強コンビは?
©︎ayako hosono
味噌
原料:麹菌
効果:腸内環境を整える
舞茸
栄養:β-グルカン
効果:腸内環境を整える
管理栄養士の解説
私たちの腸は、消化や吸収、排泄はもちろん、免疫や神経とも関わりがあります。腸を元気な状態にしておくことが全身の健康維持にもつながります。
中でも腸の元気度に大きく関わっているのが、腸内細菌です。
腸内細菌には数多くの種類がありますが、
・良い働きをする菌
・悪い働きをする菌
・どちらでもない菌
の大きく3種類に分けられます。
重要なのは、これらがバランスよく存在すること。良い働きをする菌が多ければ体調が良い状態ですし、悪い働きをする菌が多ければ、おなかが張る、便の状態が悪い、おならや便が臭いといった悪影響につながります。
では、良い働きをする菌を元気にするためにはどうしたらいいでしょうか?
その答えが、発酵食品と食物繊維です。
味噌などの発酵食品には腸内で良い働きをする菌が含まれています。そして、β-グルカンなどの食物繊維は、それらの菌のエサとなります。発酵食品と食物繊維を一緒に摂ることで、菌が元気に活動できる土台を作ってくれるのです。
ただし、食べ物からとった菌は一生腸に住み着くわけではありません。日々の食生活にこの食べ合わせを意識して取り入れ、良い腸内環境を保つ習慣作りをしてみてくださいね。
その他の発酵食品
・塩こうじ
・醤油こうじ
・甘酒
・キムチ
・納豆
・チーズ
・ヨーグルト
β-グルカンを含むその他の食材
・大麦
・もち麦
・しめじ
・エリンギ
・しいたけ
・えのき
記事情報
引用・参考文献
著者プロフィール
磯村 優貴恵(いそむら・ゆきえ)
管理栄養士・料理家
大学卒業後、大手痩身専門のサロンにて管理栄養士としてお客様の身体をサポート。その際に具体的な料理提案の必要性を感じ、飲食店の厨房にて約3年間の料理修行を行う。その後、特定保健指導を経て独立。現在は、茶道教室にて茶事講座や茶事での茶懐石の献立提案~調理を行うほか、子供から大人まで家族みんながおいしく食べられて健康になれるよう、レシピ・商品開発や執筆など幅広く活動中。
制作
文:磯村 優貴恵
イラスト:ホソノアヤコ