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2023.02.15

卵は1日何個まで?【医師が解説!健康Q&A】

kencom編集部

世の中に星の数ほどある健康に関する情報。何が本当で、何が嘘?よくある健康に関する疑問について、kencom監修医の石原先生に聞きました。あなたの健康知識をアップデートして、生活習慣に取り入れましょう!

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医師の解説

卵はコレステロールの多い食品で、卵1個には約200mg程度のコレステロールが含まれています。以前はコレステロールが高い人には1日のコレステロール摂取量を300mg以下に抑える指導が行われていたので、約200mgものコレステロールを含む卵は1日1個を超えて食べないようにとされていました。しかし最近は、食事と血液のコレステロールにはあまり関係がないというのが通説でした。

ところが、2019年の米国医師会の論文で、コレステロールを300mg余計に摂ると総死亡のリスクが18%増加するという発表がありました。やはり、卵を食べすぎると健康を害する可能性があるようです。私たちの食卓には馴染みの深い卵ですが、今のところ、1日1個までにとどめておく方が無難かもしれません。

記事情報

参考文献

著者プロフィール

石原藤樹(いしはら・ふじき)先生
1963年東京都渋谷区生まれ。信州大学医学部医学科、大学院卒業。医学博士。研究領域はインスリン分泌、カルシウム代謝。臨床は糖尿病、内分泌、循環器を主に研修。信州大学医学部老年内科(内分泌内科)助手を経て、心療内科、小児科を研修の後、1998年より六号通り診療所所長として、地域医療全般に従事。2015年8月六号通り診療所を退職し、北品川藤クリニックを開設、院長に就任。著書に「誰も教えてくれなかったくすりの始め方・やめ方-ガイドラインと文献と臨床知に学ぶ-」(総合医学社)などがある。

制作

文:kencom編集部

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