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2022.07.27

夏バテ対策に!おすすめのお茶&ちょい足しテクニック【ちょっと茶話#22】

kencom公式:料理研究家・りんひろこ

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暑い時期は身体が疲れてしまい、胃腸の機能も低下して食欲がなくなりやすくなります。いわゆる夏バテと言われる状態です。
食事も冷たい麺類やアイス、キンキンに冷えた飲み物が増えがちですが、こういう食事ばかりでは栄養が偏りがちになり、また胃腸も冷やされて機能がより低下します。

中医学では夏の暑い時期でも、冷たい飲み物ではなく常温のお茶を飲むことが勧められます。

そこで今回は夏バテ対策に良いお茶を紹介。ちょっと体調を崩しそう、という時に気にして飲んでみてはいかがでしょうか。

夏バテ対策に良いお茶

緑茶

夏の暑さで食欲不振になった際の胃腸の回復には、緑茶がよいですよ。

緑茶は汗によって失われたビタミンやミネラルも補給できるうえ、胃腸の動きを活発にするタンニンを含むため、胃腸の働きの助けにもなります。

びわ茶

びわ茶に含まれるサポニンには血行改善や解熱作用があり、身体をクールダウンさせる効果があります。
また、クエン酸も含んでいるので疲労回復効果も期待できます。

ノンカフェインなので、妊娠中の方にもオススメです。

そば茶

ポリフェノールやルチンを含むため、免疫力アップや血行促進効果が期待できます。クーラーなどで冷えた身体を温めることができ、夏風邪予防にも一役買います。

ドクダミ茶

フラボノイド類のクエルシトリン・クエルセチン・ルチンには毛細血管を強化する働きがあります。血行の流れをよくするので、冷え性の改善が期待できます。

麦茶

大麦を焙煎して味や香りを引き出した、香ばしく飲みやすいお茶。夏の定番茶ですよね。
ノンカフェインでカロリーもほとんどないので、家族のみんなが安心してゴクゴク飲むことができます。

麦茶は食物繊維、ビタミンB1、そしてカリウムやナトリウムなどのミネラルが豊富。汗をよくかく時期の水分補給に適しています。
さらに、塩と砂糖を少々足すと、熱中症予防により効果的ですよ。

またアルキルピラジンというポリフェノールも含んでいるため、血液サラサラ効果が期待できます。

夏もお茶は常温が◎

冒頭でご紹介した通り、中医学では夏の暑い時期でも常温のお茶を勧めています。
お茶はあまり冷やしすぎずに飲むようにしてみましょう。

また汗により失われたミネラルの補給の為にも、お茶に精製していない粗塩と砂糖を一つまみ程度加えて飲むと、熱中症予防に良いといわれます。
今年の夏バテ対策に試してみてはいかがでしょうか。

りんひろこ

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料理研究家、フードコーディネーター
京都で学んだ懐石料理や、アーユルヴェーダや薬膳などの東洋の食養生の考えをもとにした美味しく簡単にできる料理を、TVや雑誌などで提案。著書に『作りおきで毎日おいしい! NYスタイルのジャーサラダレシピ』『ジャースチームレシピ』(世界文化社)がある。

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