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2022.01.26

知って損なし!緑茶・紅茶・ハーブティーの淹れ方と保存方法まとめ【ちょっと茶話#16】

kencom公式:料理研究家・りんひろこ

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みなさんは普段、お茶をどれくらい飲みますか?
緑茶の消費量はここ10年以上減少傾向ですが、令和2年は巣ごもり需要もあり消費量・支出額ともに増加したそうです。

お茶はいろいろな種類がありますが、どれも食事やティータイムなど、ほっと一息着く時間や団欒のひとときに欠かせないもの。だからこそ、せっかくなら美味しくいただきたいですよね。

そこで今回は、いろいろな茶葉別の美味しい淹れ方と、茶葉の保存方法を紹介します。ご家庭で実践してみてください。

美味しいお茶の淹れ方

緑茶

番茶、ほうじ茶などのお茶は熱湯で入れてもよいのですが、緑茶は高級なものほど低温のお湯で入れます。

煎茶は50~80℃のお湯で 1分半~2分抽出
玉露は40~50℃のお湯で 2~3分抽出

茶葉の量は1杯あたり50ml程度で3~5gの茶葉(ティースプーン中盛り1杯)が適量です。

急須で入れる場合は沸きたての熱湯をまず、湯のみに注いで温度を下げ、その間に急須に茶葉を入れます。
湯のみのお湯が冷めてから急須に注ぎ入れ、上記の時間を目安に抽出し、湯のみにお茶を注ぎます。この際、急須にお湯が残ると2煎目以降が美味しくなくなるので、一度入れたお湯は最後の1滴まで注ぎ切るのが大切です。

紅茶

紅茶を入れるときには95度以上の熱湯を使います。

水道から勢いよく汲んだ、空気をたくさん含んだ水を熱湯にかけ、大きめの泡がポコポコ出ている状態まで沸騰させたらすぐに火を止めます。

その間に、茶葉をポットに入れます。茶葉の量は、カップ1杯分につきティースプーン1杯(大きい茶葉なら山盛り、細かい茶葉なら中盛り)(2.5~3g程度)です。

ポットに空気をたっぷり含んだ熱湯を注ぎ(1杯分150~180ml程度)、蓋をしてお茶を蒸らします。
蒸らす際には、あればティーコージやタオルをかぶせてお湯が冷めないようにするとよいです。蒸らし時間は、細かい茶葉なら2~3分、大きい茶葉なら3~4分程度です。
茶こしを使い、温めておいたカップか別のポットに注ぎ、“ゴールデンドロップ”と呼ばれる最後の1滴まで注ぎ切りましょう。

ティーバッグの場合も同じように、空気をたっぷり含んだ熱湯で淹れると美味しくなります。蒸らし時間は2~3分程度で、蓋をするとよりおいしく抽出できますよ。
抽出後は渋みが出てくるので、ティーバッグを取り出してください。

ハーブティ

ハーブティーも紅茶と同様に、95度以上の熱湯で入れるとよいです。

1杯分(150~180ml程度)にティーバッグなら1つ、リーフタイプならティースプーン山盛り1~2杯程度を好みに合わせていれます。
花や葉のタイプであれば2~3分抽出し、実や根のタイプならもう少し長めの3~5分程度抽出します。この場合も、蓋をするとよりおいしく抽出できます。

美味しさが長持ちする茶葉の保存方法

茶葉は湿気たり酸化しやすいため、美味しく飲むなら保管方法も気をつけましょう。
長く保存する場合は、茶葉に合わせて適切に保管し、開封したらできるだけ早く飲みきるのがベストです。

緑茶

緑茶はデリケートで、温度、酸素、湿度、光によって変質しやすいです。
特に上級のものほど変質しやすいので、開封したらなるべく早めに飲み切りましょう。

未開封の場合は冷蔵庫での保存が安心です。長期間保存する場合には冷凍庫にて保存しましょう。
冷蔵庫や冷凍庫から取り出したお茶は、しばらく置いて常温に戻してから開封しないと、水滴がついて湿気を吸ってしまい変質の原因になるので注意しましょう。

封を開けたお茶は、茶缶などの機密性の高く光を通しにくい容器に入れて冷暗所で保管します。封を開けてから長期間保存して味が落ちたお茶は、フライパンで煎ってほうじ茶にするとよいですよ。

紅茶

紅茶は涼しく暗い場所での常温保存が向いています。
ジッパー付きの密閉容器に入れて、空気にも触れないよう保管しましょう。茶葉が紅茶缶に入っている場合は、そのまま缶に入れて保管しましょう。

ハーブティ

保管は基本的には紅茶と同じく常温の日の当たらないところで、空気に触れないように密閉容器に入れます。
湿気を吸いやすい為、夏の湿度の高い時期には冷蔵庫か冷凍庫に保管するとよいですよ。

りんひろこ

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料理研究家、フードコーディネーター
京都で学んだ懐石料理や、アーユルヴェーダや薬膳などの東洋の食養生の考えをもとにした美味しく簡単にできる料理を、TVや雑誌などで提案。著書に『作りおきで毎日おいしい! NYスタイルのジャーサラダレシピ』『ジャースチームレシピ』(世界文化社)がある。

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