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2022.12.08

温活&リラックスできる!?「柿」の意外な食べ方~甘じょっぱ美味しい「柿トースト」【管理栄養士解説】

ウーマンエキサイト

妊産婦食、妊活食を専門としているsazukaru代表、管理栄養士の長(おさ)有里子です。

冬の果物といえば、皆さんの中では何が思い浮かびますか? 一般的にはみかんでしょうか? みかんはビタミンCが補給できることでも知られていますよね。でも、秋冬に旬を迎える果物の中で一番ビタミンCが含まれているのは、実は柿なんですよ。

柿のビタミンC量は70㎎、それに対してみかんは32㎎と、柿のビタミンC量はダントツに多く含まれます(100g中)。なのでこの時期の風邪予防に柿は役立ちます。さらにビタミンC以外にも、柿の栄養はあなどれません。

・神経を落ち着かせリラックスをもたらす作用が!

柿には「シトルリン」と「GABA」という成分が含まれています。

「シトルリン」はアミノ酸の一種で、血管を拡張させ、血流を改善する作用があります。また「GABA」もアミノ酸の一種です。「GABA」は神経伝達物質で脳に多く存在し、神経を落ち着かせてリラックスをもたらす作用があります。

近年、柿に含まれるシトルリンとGABAは、加熱をすると増えることが明らかになりました。※研究では庄内柿を使用

とはいえ、「柿を加熱? どうやって食べるの?」と思われますよね。たぶん、柿を加熱して食べたことがないという方が多いと思います。でも、柿は加熱をしてもおいしいんですよ。私がこの時期によく朝食で食べるのが、「柿トースト」です。

「柿トースト」

レシピ制作:長有里子

■材料(1人分)

食パン…1枚
柿…1/4個
バター、ピザ用チーズ…適量

■作り方

1.柿は薄切りにする。
2.食パンにバターをぬり、柿をのせたらチーズをかける。
3.チーズが溶けるまでトーストする。

柿の甘さとチーズのしょっぱさが合わさって、ちょうどいい甘じょっぱさになります。

・焼くとカスタードのようにトロッと甘い

また、デザートとしての食べ方では、昨年JA全農がTwitterで投稿した「焼き柿」が話題になりました。これは、柿のヘタ部分を切り落とし、切り口の表面に放射線状に切り込みを入れ、トースターで10分程焼くというもの。カスタードのようなトロッとした甘さを味わえるのが魅力です。

柿はそのままでも、加熱をしても栄養をとれる果物です。ぜひ冬の健康管理に役立ててみてください。

参考)
・日本食品標準成分表2020年版(八訂)
https://www.mext.go.jp/a_menu/syokuhinseibun/mext_01110.html
・柿は加熱調理すると健康成分が増加する(慶應気塾大学先端生命科学研究所)
https://www.iab.keio.ac.jp/news-events/2010/11171628.html

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