2022.10.12
血管年齢の若返りに◎!尻尾まで美味しい「いわしのかば焼き」
家族の栄養のためにも、献立に意識的に取り入れたいのが魚料理。中でもいわしは比較的安価で手に入りやすく、10月頃から脂がのってさらに美味しくなるお魚です。
しかしいわしは小骨が多く、煮魚にしても小骨が気になってなかなか食べてくれないことも。子ども用に骨を取ってあげるのも大変ですよね。
実はいわしは身が柔らかく、包丁もまな板も使わずに手で簡単にさばけます。そしてフライパンでじっくり揚げ焼きすれば、尻尾までぱりぱりと食べられる美味しいかば焼きになりますよ。
慣れてしまえば、手開きしてから揚げ焼き味付けまで、10~15分で作れるようになります。ぜひ、挑戦してみてください。
【材料(4人分)】
いわし 小さめ5~6匹(あまり大きいと、揚げ焼きしても骨が固くて気になることがある)
A
しょうゆ 大さじ1
みりん 大さじ1
砂糖 大さじ1/2
片栗粉 適量(大さじ3~4程度)
油 適量(大さじ4~5程度)
作り方
1. いわしを以下の手順で手びらきにする。
1-a.腹びれを指で取って腹を開き、内臓を取り出してさっと洗う。
1-b.頭を右手、胴体を左手で持ち、首のところを少し折り曲げて中骨が見えるところまで身を割く。
1-c.右手で頭付近の中骨をおさえたまま、左手の親指とひとさし指で中骨の両側をつまんで尻尾の方まで動かし、身を骨からはいでいく。
1-d.尻尾の方まで身をはいだら、ぽきっと中骨をおって、尻尾は身の方につけて残しながら、骨と頭を身からはずす。
これで、手びらきの完成です。何匹かやっているうちにカンタンにできるようになりますよ。
2.いわしはさっと流水で洗い、バットなどにのせてペーパーで水気をきる。
3.いわしの全体に片栗粉をまぶす。
4.フライパンに油を多めにひいて中火で熱し、3を皮目から入れる。
片面3分程度、焦げないように火加減に気を付けじっくりきつね色になるまで焼いたらひっくり返し、反対側も3分程度じっくり揚げ焼きにする。
5.両面がきつね色になりパリッとしたら火を止め、余分な油をペーパーで吸い取る。
6. Aの調味料を加えて中火にかけ、煮汁が少なくなるまで煮詰める。
おいしいワンポイントアドバイス
いわしなどの青魚に多く含まれる不飽和脂肪酸EPAとDHAは、動脈硬化を防ぎ血管を若返らせる効果が期待できます。
またEPAは血小板を凝集させるトロンボキサンという物質の生成を抑制し、血栓ができるのを防ぎます。
DHAは脳の神経細胞の発育や機能の安定に関わる栄養素で、子どもの成長にもかかせません。
余分なコレステロールや中性脂肪の代謝を促進する働きもあることから、血管年齢を若々しく保ちたい30~50代の人にも特におすすめです。
りんひろこ
料理研究家、フードコーディネーター
京都で学んだ懐石料理や、アーユルヴェーダや薬膳などの東洋の食養生の考えをもとにした美味しく簡単にできる料理を、TVや雑誌などで提案。著書に『作りおきで毎日おいしい! NYスタイルのジャーサラダレシピ』『ジャースチームレシピ』(世界文化社)がある。