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2022.06.03

春雨としらたき、低カロリーなのはどっち?【管理栄養士がジャッジ Vol.59】

kencom公式:管理栄養士・長有里子

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薄着の季節になってくると、ボディラインが気になる方も多いのではないでしょうか?ダイエット熱が高まる夏前は、運動はもちろん、普段の食事にも意識を向けたいところ。そこでヘルシー食材としてお馴染みの「春雨」と「しらたき」に注目してみましょう。

どちらも低カロリーなイメージがありますが、実際はどうなのか。2つのカロリーを比較しましたので早速ご覧ください。

春雨としらたき、低カロリーなのはどっち?

正解は、しらたき

ダイエットフードとして名高い「春雨」と「しらたき 」。

一般的に春雨には2種類あり、中国の緑豆のでんぷんから作られている「緑豆春雨」と、さつまいもやじゃがいものでんぷんからできている「普通春雨」があります。一方、しらたきはこんにゃく芋を原料としているという違いがあります。

カロリーを比べてみると、100g中緑豆春雨は78kcal、普通春雨は76kcal(春雨はどちらも茹でたもの)、そしてしらたきは7kcalと、春雨よりも1/10ほどのカロリー!よって、なるべくカロリーを抑えたい場合はしらたきがよいと言えるでしょう。

麺やご飯の代わりに使ってカロリーオフ!

しらたきを使う定番のメニューとしては、肉じゃがやおでん、すき焼きなどがありますよね。ただメイン食材で使われることが少ないため、たくさんの量を食べるのは難しいかもしれません。

そんな時は、麺料理に置き換えてみましょう。パスタやラーメン、焼きそばなどの麺料理にアレンジすると、日常的に活用できます。ただ、麺の全てがしらたきだと味気ないという場合は、一部を置き換えると食べやすくなります。自分の好みの割合を見つけて、美味しく手軽にカロリーオフをしてみましょう。

麺の他にも、しらたきは細かく刻んでお米に混ぜて炊くことでお米の量を減らすことができたり、かさ増しすることができます。

しらたきの下処理は?

しらたきを調理する際、特有の臭みを取ったり味染みをよくするため「下茹で」をするのが一般的ですが、実はもっと簡単な方法があります。

1つめは電子レンジで加熱する方法。耐熱容器に水洗いしたしらたきと、かぶるくらいの水を入れて5分ほど加熱するだけ。2つめは砂糖を使った方法。水洗いしたしらたきをポリ袋などに入れて砂糖をまぶし、2〜3分揉み込んだ後、水洗いするだけと非常に簡単です。

さら時短にしたい方は、アク抜き不要と表示された商品を活用するのもよいでしょう。

春雨を食べる目安量は?

一方の春雨も、決してカロリーが高いわけではありません。春雨はご飯と比べてカロリーも糖質も半分なので、たしかにダイエットに役立つ食材だとはいえます。しかし、カロリーがほとんどないというイメージを持っている方もいらっしゃるので、その点は気をつけてください。

そして春雨は、サラダやスープ、炒め物など様々な調理法で楽しめる食材ですが1人分の目安量は、サラダであれば15g(52kcal)、スープなら10g(35kcal)、炒め物なら20g(69kcal)程度になります。(※ともに普通春雨の乾物の成分値)

カロリー以外にも、しらたきと春雨は賞味期限が長いというメリットがあります。商品によって異なりますが、しらたきなら数ヶ月、乾物である春雨も長期保存が可能なため、ストック食材としても便利です。

ダイエットは単純にカロリーを抑えた食事をすればよいというわけではありません。どちらも自分にあった方法で活用し、カロリーを抑えながらも栄養のあるバランスの良い食事を心がけて健康的にダイエットを行いましょう!

▼参考文献

食品カロリー早わかりBOOK(吉田美香/主婦の友社)

過去の『管理栄養士がジャッジ』はこちらから

著者プロフィール

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■長 有里子(おさ・ゆりこ)
管理栄養士/sazukaru代表。
人気サイト「服部幸應先生の1週間ダイエットレシピ」の監修経歴、食と健康の総合ポータルサイト「イートスマート」立ち上げメンバー。サイトや書籍の栄養監修多数。現在はプレコンセプションケアにも力を入れている。

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