メニュー

2021.12.22

冬の女性の体調ケアに!おせちのついでに作りたい「黒豆茶」【ちょっと茶話#15】

kencom公式:料理研究家・りんひろこ

記事画像

黒豆といえば、日本の正月の「おせち料理」で欠かせない食材。12月の年末時期になると、店頭にもたくさん並ぶようになりますね。

「おせち料理」の黒豆は、“豆(まめ)”にかけて「一年中まめに働き、まめに生きる」ことを願って食べられますが、単なる語呂合わせだけでなく、中医学では黒豆には寒い冬の時期に欠かせない効能があるといわれます。

冬にこそ食べたい黒豆

黒豆などの黒い食材は、中医学では「腎」を補う食材で、「血を養い、血を巡らせる働きがある」とされています。そのため血行不良の起こりやすい冬場におすすめの食材です。

女性や高齢者、そして胃腸が弱い方に多い「血虚(けっきょ)」と呼ばれる体質の方には、黒豆が特におすすめです。
※中医学では身体を構成する基本的な要素を「気(き)」「血(けつ)」「水(すい)」の3つに分けます。その中で身体に栄養を行き渡らせたり、ホルモンに関わる「血」が少ない状態を「血虚」と言います。

黒豆は乾物から茹でて料理をしようとすると手間がかかりますが、お茶にすれば手軽に毎日とることができます。
黒豆茶は、手足を温め、むくみや腰痛の解消にも役立ちますよ。

黒豆茶の栄養

黒豆は大豆の一種で、種皮が黒色をしている種類です。
この黒色は天然色素のポリフェノールで「アントシアニン」と呼ばれ、強い抗酸化作用があり、アンチエイジングや美肌に役立ちます。

また、黒豆に含まれる「サポニン」は脂質の代謝を促すので、ダイエット効果が高まります。

黒豆茶の作り方

黒豆茶はスーパーなどでも市販品が一般的に手に入るようになりましたが、実は正月料理で余ってしまった黒豆などでも簡単に作れます。

黒豆から黒豆茶を作る方法をご紹介します。

材料

乾燥黒豆 100g

作り方

1.黒豆はざるに入れて洗い、フライパンに入れて強火にかける。
2.豆の水分が飛んだら、焦げないように弱~中火の間くらいの火加減にし、10~15分ほど煎る。2~3分に1回かき混ぜる。
3.時々パチッとはじける音がするようになれば出来上がり。
4.大さじ2程度の黒豆と300ccの水を小鍋に入れ、沸騰してから5分程度煮だすと黒豆茶の出来上がり。

りんひろこ

記事画像

料理研究家、フードコーディネーター
京都で学んだ懐石料理や、アーユルヴェーダや薬膳などの東洋の食養生の考えをもとにした美味しく簡単にできる料理を、TVや雑誌などで提案。著書に『作りおきで毎日おいしい! NYスタイルのジャーサラダレシピ』『ジャースチームレシピ』(世界文化社)がある。

あわせて読みたい

この記事に関連するキーワード