メニュー

2021.09.22

リラックス効果や美容にも◎ゆったり気分で飲みたいジャスミン茶【ちょっと茶話#12】

kencom公式:料理研究家・りんひろこ

記事画像

ほのかな甘い香りと、すっきりした味わいが人気のジャスミン茶。香りが良く、ホットでもアイスでも美味しいので日常的に飲んでいる方も多いのでは。

実はジャスミン茶は味わいだけでなく、美容やリラックスにもおすすめなんです。

中国生まれのジャスミン茶

ジャスミン茶は中国茶のひとつで、中国では「茉莉花茶(モーリーファーチャ)」と呼ばれている非常にメジャーなお茶です。

中国茶は製法や発酵度別に大きく6種類に分けられ、六大茶(青茶・黒茶・緑茶・紅茶・白茶・黄茶)と呼ばれています。しかしジャスミン茶はそれとは別のもので、茶葉にジャスミン(茉莉花)の花を混ぜて花の香りをつけた「花茶」と呼ばれるフレーバーティーです。
お茶自体は、不発酵の緑茶が使われることが多いものの、白茶やウーロン茶などの青茶が使われることもあります。

中国のフレーバーティ「花茶」には、他にもキンモクセイやゆず、ハスの花や果実を茶葉に混ぜたお茶などがあります。そんな数多くの花茶の中でも、ジャスミン茶は最も人気が高く、花茶のクイーンと呼ばれている程だそうです。生産量で見てみても、花茶全体の80%をジャスミン茶が占めています。

沖縄ではジャスミン茶は「サンピン茶」と呼ばれて親しまれていますが、これは中国でジャスミン茶のことを別名「香片(シャンピエン)」というのに由来しているそう。

低カフェインでリラックス効果も

ジャスミン茶の主成分は中国茶なので、ある程度のカフェインは含まれていますが、コーヒーや紅茶に比べるとかなり少なめです。
中国茶には、ポリフェノールやカテキン、フラボノイドが多く含まれていて、活性酸素(フリーラジカル)が原因となる老化現象から身体を守る、アンチエイジングの働きがあります。

ジャスミン茶の香り成分で大きな役割を果たすのが、リナロールという成分です。鎮静効果、抗不安作用、殺菌作用があり、ジャスミン茶を飲むことでリラックス効果が期待できます。

また、ジャスミンの香り成分の一つであるインドールは、少量であれば人を酔わす花の香りになるといわれていて、昔から媚薬に調合されるものとして知られています。ジャスミン茶を飲んだ時の昂揚感やうっとりする感じは、この成分の影響かもしれません。

ジャスミン茶の美味しい入れ方(マグカップやボトルの場合)

1.熱湯を沸かす。
2.マグカップに半分程度の熱湯を入れ、カップを温めてからお湯を捨てる。
3.お茶パックか深めの茶こしに茶葉を3g程度入れ、マグカップにセットする。
4.80~90度の熱湯をマグカップに注ぎ入れ(茶葉がしっかり浸かるようにする)、30秒~1分抽出し、お茶パックや茶こしを取り出して外す。

りんひろこ

記事画像

料理研究家、フードコーディネーター
京都で学んだ懐石料理や、アーユルヴェーダや薬膳などの東洋の食養生の考えをもとにした美味しく簡単にできる料理を、TVや雑誌などで提案。著書に『作りおきで毎日おいしい! NYスタイルのジャーサラダレシピ』『ジャースチームレシピ』(世界文化社)がある。

あわせて読みたい

この記事に関連するキーワード