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2021.07.14

トロトロ感が癖になる!夏の台湾モロヘイヤスープ「蔴薏湯」

kencom公式:料理研究家・りんひろこ

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台湾の中西部に「台中(タイチョン)」という街があります。台北、高雄に次ぐ第3の規模を誇る都市です。
実はタピオカミルクティーや、話題を呼んだ台湾初のかき氷「ICE MONSTER」なども台中発祥であり、美味しいものが多いグルメな街でもあります。

そんな台中では、「蔴薏湯(マーイータン)」というモロヘイヤスープが夏の風物詩といわれる名物料理で、暑気払いとしてよく飲まれています。
台湾のモロヘイヤは、日本のものと比べると苦みが強いのが特徴。このモロヘイヤスープにも独特の苦みがあるため、現地では甘いさつまいもとともに啜るのが一般的なのですが、日本のモロヘイヤで作ると苦みもほとんどなく、適度なとろみでさっぱり優しい味になります。

とっても簡単に作れて栄養豊富。冷房で疲れた身体に、あったかトロトロスープはいかがでしょう。

材料(2~3人分)

モロヘイヤ 1/2袋(50g程度)
さつまいも 1/2本
しらす 20g程度

水 500cc


鶏ガラスープの素 小さじ1
塩 小さじ1/2

作り方

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1.さつまいもは皮をむいて、小さめの一口大に切る。モロヘイヤは葉を摘んで、包丁で粘りが出るまでたたく。

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2.鍋に水と1のさつまいもとモロヘイヤ、しらすを入れて中火にかける。途中アクを1〜2回すくいながら、さつまいもが柔らかくなるまで5~6分煮たら、Aを加えてよくかき混ぜる。味をみて、足りないようなら塩少々を足す。

おいしいワンポイントアドバイス

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モロヘイヤは緑黄色野菜の中でも抗酸化作用の高いビタミンAの含有量が抜群に多いのが特徴。その他ビタミンB2、C、Eや、鉄、カルシウム、銅、亜鉛といったビタミン・ミネラル類などの栄養に加えて、食物繊維まで豊富な栄養満点の野菜です。

調理する時は、硬い茎を取り除き、葉だけを使うと美味しくいただけます。モロヘイヤの料理といえばスープが定番ですが、炒め物やかき揚げなどいろんな料理に使えます。同じネバネバ食材の納豆や長芋との相性も良いです。

りんひろこ

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料理研究家、フードコーディネーター
京都で学んだ懐石料理や、アーユルヴェーダや薬膳などの東洋の食養生の考えをもとにした美味しく簡単にできる料理を、TVや雑誌などで提案。著書に『作りおきで毎日おいしい! NYスタイルのジャーサラダレシピ』『ジャースチームレシピ』(世界文化社)がある。

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