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2016.08.19

ぷりっぷりジューシーな岩牡蠣!旬の食材は夏のカラダにも美味しい

kencom編集部

岩牡蠣は、栄養がたっぷり詰まった夏が旬!

「岩牡蠣」は夏に旬を迎える健康食材のひとつです。海のチーズと呼ばれるほどに栄養豊富な「岩牡蠣」には、亜鉛や鉄分などがたっぷりと含まれています。また、冬に旬を迎える「真牡蠣」に比べて身が大きく、プリプリな食感とジューシーな味わいが特徴的です。

秋の気配が近づいてきましたが、まだまだ残暑は厳しく気温も30度を超える日が続いています。変わらずお仕事で忙しい方も、お休みモードに突入している方も、今夜は岩牡蠣を食べてみてはいかがでしょうか。ここでは岩牡蠣の健康効果や、簡単レシピなどをご紹介いたします。

海のチーズ「岩牡蠣」の濃厚な味わいに隠された3つの健康効果

岩牡蠣は、新潟県の山北や長崎県の五島列島などが有名な産地で、地域によって味わいが異なります。ここからは、そんな岩牡蠣の特徴的な健康効果をご紹介していきます。

抜け毛や風邪の予防に:牡蠣に含まれる亜鉛

牡蠣には非常に多くの亜鉛が含まれており、その量は食品の中でもトップクラス。

『からだに効く 栄養成分バイブル(主婦と生活社出版)』によると、亜鉛は細胞が新しく生まれる時に必要な成分であり、傷の治りを早めたり、過度な抜け毛を防ぐ効果を担っています。また、体にウイルスなどが侵入した際に起こる免疫反応をうまく機能させ、風邪などの感染症から身を守ったり、回復を早める効果もあるとのこと。

集中力の低下や疲労感を抑える:不足しがちな鉄分を牡蠣で補う

吸収率が低く、汗をかくことでも失われやすい鉄分は、暑い季節に意識して摂取しておきたいミネラルの1つです。

「e-ヘルスネット」によれば、鉄分が不足すると、体内のヘモグロビンが減り、酸素を運ぶ機能が低下してしまい、運動機能の低下を招くこがあるそう。こうした鉄分不足が原因の貧血のことを「鉄欠乏性貧血」といいます。

症状があらわれない潜在的な鉄欠乏状態の人も多い中、積極的な鉄分の摂取をしたい時に岩牡蠣はおすすめ。鉄分の吸収率はビタミンCによってアップするので、カットレモンをプリプリの岩牡蠣に垂らしてどうぞ召し上がってください!

糖尿病:人間の体に必要なタウリン

岩牡蠣にはタウリンという成分も含まれています。タウリンは魚介類の食材に多く含まれる成分で、生活習慣病の基盤とも言える糖尿病への効果も期待されています。

2006年に静岡県立大学食品栄養科学部の横越英彦教授が執筆した「糖尿病合併症 抑制に効果」では、タウリンと糖尿病との関連については明確でない点もあるそうですが、以下の2点の効果が示唆されています。

・インスリンを生産する膵臓のβ細胞を保護することで、インスリン分泌の低下を抑制し高血糖を防ぐ効果があること

・血中コレステロールや中性脂肪の低下作用があることから、糖尿病の合併症である神経障害や動脈硬化症などの発症を軽減する可能性があること

ぷりぷりの身を美味しく堪能する岩牡蠣レシピ!

健康効果もさることながら、その味わいも抜群の岩牡蠣。ここではそんな岩牡蠣を使った絶品レシピをご紹介します。

簡単にできるお酒のお供!岩牡蠣の電子レンジ蒸し

電子レンジで簡単にできる酒蒸しは、殻付きのままでも調理が可能なので、ちょっとした時間を使って作ることが可能です。晩酌のお時間に作って白ワインと一緒に美味しく頂いちゃいましょう!

●材料

・殻付き岩牡蠣:20個程度
・日本酒(または白ワイン)
・たわし
・ラップ
・牡蠣ナイフ
・軍手
・お好みで、ポン酢、醤油、レモン、ゆず、巣立ちなど

●レシピ

(1)牡蠣を洗う(たわしを使って、牡蠣の表面をゴシゴシ洗います)

(2)牡蠣を並べてお酒をふりかけます
日本酒または、白ワインを岩牡蠣5個に対して大さじ1程度ふりかけます。

(3)お皿全体を覆うようにふんわりとラップをします。
この時ラップは「ぴったりと」ではなく「ふんわりと」かけるようにしてください。殻がはじけ飛ぶことがあるためです。

(4)牡蠣1個につき500Wのレンジで1分を目安に加熱。
あまり一度にたくさん加熱するよりも、5~6個ずつ加熱する方がムラなく少なくなります
※レンジによっては、殻のはねとびによる破損防止のために「殻付き牡蠣」の加熱を禁止している機種もございます。あらかじめご確認ください。

(5)ラップを静かに外します。

(6)殻の隙間からナイフを差し込んで殻を外します。

(7)そのままお好みの調味料をかけて白ワインと一緒に召し上がってください。

岩牡蠣は8月が旬!夏の食べごろを味わおう

食品安全委員会事務局によると牡蠣を食べるときには、85℃以上の温度で1分間以上加熱することで食中毒の感染性を消失させることができるといわれています。

居酒屋などに行くと気軽に食べられる牡蠣ですが、夏場は旬である岩牡蠣をぜひお試しください。偏った食生活や猛暑によって夏バテ気味の方は体を癒すためにも滋養強壮パワーも強く、美味しさが溢れる岩牡蠣をおすすめします!

参考文献

中村丁次(監修)『最新版 からだに効く 栄養成分バイブル』主婦と生活社,2001

藤原昌高『からだにおいしい魚の便利帳』高橋書店,2016

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