メニュー

2023.09.27

ダイエットのために断食中。 健康に影響はありますか?【医師が解説!健康Q&A】

kencom編集部

世の中に星の数ほどある健康に関する情報。何が本当で、何が嘘?よくある健康に関する疑問について、kencom監修医の石原先生に聞きました。あなたの健康知識をアップデートして、生活習慣に取り入れましょう!

記事画像

医師の解説

今、世界的に有効性が注目されているのが、断続的なファスティング(断食)です。これは、一定時間絶食をすることにより、身体が飢餓状態となって代謝に変化が起こるというものです。ダイエットにつながるだけでなく、身体の炎症を抑えて酸化を防ぐなど、多くの健康効果をもたらすことが科学的データにより示されています。

ただ、何日も食べないなどという過度のファスティングは、身体を消耗させて健康にも悪影響を与えるので注意が必要です。2022年に専門誌に発表された論文によると、さまざまなファスティング法のうち最も有効だったのは、完全な絶食ではなく、週の半分を1日600kcal未満の超低カロリー食にする方法でした。

健康のためのファスティングは、断食修行とは違うため、週に1日や半日程度絶食するだけでも効果を得ることができます。無理のない範囲で行いましょう。

記事情報

参考文献

著者プロフィール

石原藤樹(いしはら・ふじき)先生
1963年東京都渋谷区生まれ。信州大学医学部医学科、大学院卒業。医学博士。研究領域はインスリン分泌、カルシウム代謝。臨床は糖尿病、内分泌、循環器を主に研修。信州大学医学部老年内科(内分泌内科)助手を経て、心療内科、小児科を研修の後、1998年より六号通り診療所所長として、地域医療全般に従事。2015年8月六号通り診療所を退職し、北品川藤クリニックを開設、院長に就任。著書に「誰も教えてくれなかったくすりの始め方・やめ方-ガイドラインと文献と臨床知に学ぶ-」(総合医学社)などがある。

制作

文:kencom編集部

あわせて読みたい

この記事に関連するキーワード