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2015.07.01

死亡リスクが1.8倍になってしまう、ある生活習慣とは?

KenCoM編集部

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死亡リスクを約1.8倍に増やし、重大な病気にかかる確率を確実に高めてしまう生活習慣って何か知っていますか?
それは、毎日飲酒することです。休肝日もなく、1日に日本酒3合(ビールなら中ビン3本)以上を飲み続けること 。

肝臓疾患や脳出血、高血圧などは、飲酒量に比例して確実にリスクが高まる病気です。また、2型糖尿病は1日の基準摂取量(日本酒1合程度)以上の飲酒で飛躍的にリスクが高まります 。過度の飲酒は脳の萎縮を招き、将来的に認知症になる確率も上がります。一人きりで、食事を伴わず、早いペースで飲むと、これらのリスクをさらに高めてしまいます。重度のアルコール依存症になれば、職や家庭を失ってしまう場合もあるでしょう。

ただ毎日多量に飲酒をし続けることで、こんな大きな影響を及ぼしてしまうのです。

1日平均2合以上の飲酒は死亡のリスクが高くなるという結果が多くの研究結果によって分かっているそうです。こちらの数値を具体的な目安にしながら、しっかりと休肝日を作りつつ、お酒は1日平均で1合以内にするほうがよいでしょう。休肝日を設けることによって、全体の飲酒量を下げることもできるので、毎日お酒を飲んでいるという方は是非実践してみてください。

参考文献

<監修医プロフィール>

■石原 藤樹(いしはら・ふじき)先生
1963年東京都渋谷区生まれ。信州大学医学部医学科、大学院卒業。医学博士。研究領域はインスリン分泌、カルシウム代謝。臨床は糖尿病、内分泌、循環器を主に研修。信州大学医学部老年内科(内分泌内科)助手を経て、心療内科、小児科を研修の後、1998年より六号通り診療所所長として、地域医療全般に従事。2015年8月六号通り診療所を退職し、北品川藤クリニックを開設、院長に就任。著書に「誰も教えてくれなかったくすりの始め方・やめ方-ガイドラインと文献と臨床知に学ぶ-」(総合医学社)などがある。

・略歴
東京医科大学地域医療指導教授/日本プライマリ・ケア連合学会会員/医師会認定産業医/医師会認定スポーツ医/日本糖尿病協会療養指導医/認知症サポート医

・発表論文
-Differential metabolic requirement for initiation and augmentation of insulin release by glucose: a study with rat pancreatic islets. Journal of Endocrinology(1994)143, 497-503
-Role of Adrenal Androgens in the Development of Arteriosclerosis as Judged by Pulse Wave Velocity and Calcification of the Aorta. Cardiology(1992)80,332-338
-Role of Dehydroepiandrosterone and Dehydroepiandrosterone Sulfate for the Maintenance of Axillary Hair in Women. Horm. Metab.Res.(1993)25,34-36

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