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2020.04.20

ずっと夫と一緒がつらい…ストレス・イライラが止まらない理由は2つ

ウーマンエキサイト

子どもは休校、パパもママもリモートワークで在宅勤務。外出自粛要請で、24時間ずっと家族が一緒というお宅も多いでしょう。

そんな毎日を送っていると、ちょっとしたことでモヤモヤ・イライラしてくるもの。特に、ママも頭を悩ませているのが、「ずっと家にいる夫」の存在ではないでしょうか?

巷では“コロナ離婚”も増えていると聞きますが、今回は「ずっと家にいる夫にイライラするのはどうして? 夫の在宅ストレスを解消する方法」についてご紹介しましょう。

■夫へのイライラの原因は? 理由は2つ

24時間一緒にいる夫に対してイライラするのは、物理的な理由と精神的な理由の2つがあると思います。

まずは、物理的な理由というのは、家事育児の増加。家族がずっと家にいるということは、ママは3食用意しなければいけませんし、子どもと自分だけの食事なら多少は手抜きでもOKだったものが、夫の手前、それができないこともあるでしょう。

家族全員が3食、家で食事をするということは、その分いつもより多くの買い出しが必要ですし、たくさんの洗いものやゴミも出ます。人が多いと家も散らかりますし汚れやすくなるため、片付け・掃除もいつも以上にしなければいけなくなります。

一方、精神的な理由というのは、ずっと夫が家にいるというプレッシャーです。いつもは、朝晩しか顔を合わせない夫がずっと家にいる。短時間しか顔を合わせない相手だから「目をつぶっていられたこと」が、24時間一緒だと気になってイライラしてしまうのでしょう。

夫からの「散らかっているよね。少しは片付けたら?」「ごはん、まだ?」といった言葉や、脱いだままリビングに置きっぱなしの洋服、台所の流しにそのままになっている汚れた食器…。夫としたら“通常運転”の振る舞いでしょうが、妻にとってはプレッシャーの何ものでもありません。

どんな相手でも、ずっと一緒にいると疲れますよね。例えば、仲の良い友だちと一緒の旅行でも、最後の方はギスギスしてしまうことってありませんか? いつもなら笑ってスルーできるところが、ずっと一緒だとできなくなってしまうわけです。

■場所・時間の工夫で “ひとり時間” を確保

© polkadot - stock.adobe.com

参照元:https://woman.excite.co.jp/article/lifestyle/rid_E1587073595351/

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基本的に、大人になったら他の人と24時間一緒にいることを快適だとは感じません。家族とはいえ個々の人間ですから、相手が夫でも同じです。家庭がうまくいくコツは、いかにひとりの時間を持てるかどうかなのです。

しかし、外出がままならないこの時期、家の中にいながら、どう“ひとり時間”を作り出せばいいのでしょうか?

例えば、1日3食の食事のうち、1回だけ別々にとるようにするのはいかがでしょう。ランチなら「手が離せないから先に食べてて」「仕事をしながら食べるから、仕事部屋で食べるね」など言いやすいですよね。

食事の時間をずらす、場所を変えるなどでも、家の中にいながら夫と一定の距離をとることができます。もし、子どもが小さくひとりで食べられないようなら、交代でごはんを食べさせるようにすればいいでしょう。

また、リモートワークをしている方は「今日は午前中にテレビ会議があるから」と夫と違う部屋にこもるのもいいでしょう。短時間でも別の部屋にいることで、物理的・精神的な距離を置くことができます。

■外出自粛中の“かまってちゃん夫” はどう対処?

妻が距離を取ろうとしても、「家族はいつも一緒」を強要し、あれしてこれしての“かまってちゃん夫” タイプだとそうはうまくいかないですよね。相手をしてあげないと機嫌が悪くなり、さらに妻のストレスが倍増することも。

そんな夫の場合は、家族としてどう過ごすかを一度話し合ってみてはいかがでしょうか。夫が「家族は一緒に行動するのが当たり前」という価値観を曲げないなら、引き換え条件として家事育児の役割分担を提案してみましょう。普段は家事育児に協力的ではない夫でも、今は非常事態ですから、役割分担にも納得して引き受けてくれると思います。

「私はごはんを作るから掃除をしてね」「洗濯物を干したいから子どもを見てくれる?」など、タスクを与えて別々のことをするように提案するのです。すると、同じ空間にいて別のことをしているので、精神的距離が保てます。

“かまってちゃん夫” は結局、寂しがり屋なんですよね。家族と一緒にいる自分が好きなので、別々のことをしていても同じ空間にいれば満足するわけです。

ただし、この場合は、夫の役割の出来にはあまり期待しないこと。「色物と白い物を一緒に洗って色移りした」「掃除をしたというけれど、角にはまだホコリが…」といったこともあるでしょう。

しかし、一番の目的は夫と距離を取ることであり、家事育児の仕上がりではありません。その出来にイライラするのでは意味がありませんから、そこは目をつぶり、ひとりになれる時間を優先しましょう。

■「夫にイライラ」罪悪感を持つ必要はありません

ママの中には「家族そろってごはんを食べないなんて…」「自分も家にいるのに、夫に子どもを見てもらうのは気がひける…」と感じる方もいるでしょう。

でも、本来はそういった罪悪感を持つ必要はないのです。実は、ママを追い詰めている理由の多くは、この「家族はこうあるべき」「妻はこうあるべき」「母親はこうあるべき」という自分で作り上げた理想の妻像、ママ像。

そこに自分を当てはめて、少しでもはみ出したら「自分がいたらないからだ」「もっと頑張らなければ」と思ってしまいがちです。

しかし、そんな思い込みや先入観に縛られて我慢を続けていては、夫をずっと好きでいたり、いつも笑顔で子どもに接するのは難しいでしょう。

家族の形がぞれぞれであるように、いい妻、いい母も人それぞれ。居心地の良い距離感や関係性も、夫婦それぞれです。この機会に、家での生活の仕方について夫婦で話し合ってみてはいかがでしょうか。

(佐藤栄子)

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