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2024.01.19

トレーニングにおすすめランニングシューズ5選!シューズアドバイザーが特徴やおすすめシーンを解説

RuntripMagazine

目標に向けて日々取り組むトレーニングにおすすめの『テンポアップシューズ』。ランニング初心者がステップアップを目指すレースに使用。また、記録更新を狙うランナーにはインターバルなど強度の高い練習を効果的に行うためにも、1足は持っておきたいカテゴリーのシューズです。

こちらの記事ではRuntripお馴染みのシューズアドバイザー・藤原岳久さんがおすすめのテンポアップシューズに解説していただきました。藤原さんは多くのシューズブランドを渡り歩き、シューズ販売に携わり20年以上。47歳でマラソン自己ベスト2時間34分28秒を出し、現在も走るシューズアドバイザーです。

速く走りやすい機能が備わったシューズ

大森:今回はトレーニングにおすすめのテンポアップシューズを特集します。テンポアップシューズとはどんなものだろうという方もいると思うんですけど、レーシングシューズとはどう違いますか。

藤原:ポイントは2つあります。まずは走力あるランナーのワークアウト用、もう1つはレベルアップしたい人の初めてのレースシューズとしても使えるということです。

大森:確かにランナーによってはこちらをレース用として使うのもいいですよね。

藤原:テンポを上げるということで、速く走りやすい機能が付いているシューズです。ただ、プレートや非常に高反発なソール素材が搭載されているわけではなく、軽くて接地感がしっかりあるシューズになっています。

大森:「助力がありすぎない」という点が特徴ですね。

藤原:カーボンプレート搭載シューズは速く走るための機能が詰め込まれたシューズですが、今回紹介するのは比較的履きやすいシューズ。屈曲性も備えていることで、足の動きに合わせて追従してくれる自由度の高い作りです。

シューズアドバイザー厳選!おすすめテンポアップシューズ5足

大森:今回紹介するモデルは、ブルックスの『ハイペリオン』、On(オン)の『Cloudflow 4』、アンダーアーマーの『UA ベロシティ 3』、プーマの『リベレイトニトロ 2』、ナイキの『ペガサスターボ ネクストネイチャー』です。

では、それぞれの特徴を見ていきたいと思います。

1. プーマ|リベレイトニトロ 2

藤原:まずプーマのリベレイトニトロ 2は、NITRO FOAMしか使っていないというシンプルな構造で、薄くて接地感覚もあります。

大森:屈曲性も高いですよね。

藤原:そうですね。テンポアップはもちろん、ファルトレクとか軽いインターバルでもフィーリングが良いです。ポップなバウンドがあり気持ちいい感触です。

2. ナイキ|ペガサスターボ ネクストネイチャー

大森:ペガサスターボに関しては、初代から履いている人も多いですよね。

藤原:こちらは『ヴェイパーフライ3』 などのレースシューズと、『ペガサス 40』などのデイリートレーナーをつないでいる、ナイキの中でキーとなるシューズだと思います。クッションもズームX フォームしか使っていなくて、しっかり屈曲もするシューズだと思います。

大森:ペガサスという名前が入っていますが、特徴は結構違いますよね。

藤原:ペガサス 40はAir Zoom ユニットが入っていて、クッション感が違いますね。こちらもジョグでも使えますけど、それよりもテンポアップした時に光るシューズだと思います。

3. アンダーアーマー|UA ベロシティ 3

大森:続いてはアンダーアーマーの『UA ベロシティ 3』です。

藤原:前身のモデルにあたる『UA ベロシティ ウィンド』は薄底だったんですけど、今作は4mmほど厚くなりました。それによってしっかりクッション性があり、バウンドも気持ちいいです。

大森:構造はシンプルなんですけど、履いてみると良いシューズだと感じますね。

藤原:ニットアッパーで足入れも良いですし、ラバーレスを採用しているので、非常に接地フィーリングも良いです。

4. オン|Cloudflow 4

藤原:Cloudflow 4はHelion™ スーパーフォームが新しくなった、その象徴のようなシューズですね。

大森:かなり良いアップデートでしたね。

藤原:バウンドが大きく変わって、接地感覚も独特です。足を回転させると気持ちいい走り心地です。

5. ブルックス|ハイペリオン

藤原:ハイペリオンはとにかく軽いです。

大森:すごく軽いですね。

藤原:ミッドソールがスーパークリティカルという製法で作られたフォーム素材で、厚みはあるんですけど軽いのが特徴的です。ブルックスのシューズは“製法の匠”だと思います。プラットフォームも広くて接地感覚も良いですね。耐久性もかなり高いです。

大森:まさに履き倒せるシューズですよね。

藤原:今回紹介したシューズの中では一番価格は高いんですが、コストバリューがあるシューズだと思います。

藤原さんおすすめの選び方

大森:これらはどう選べば良いでしょうか。

藤原:ランニングを始めた方がレース用として使うならUA ベロシティ ウィンド、Cloudflow 4が良いと思います。ワークアウトはペガサスターボ ネクストネイチャー、ハイペリオン。軽いインターバㇽやファルトレクは、薄底カテゴリーにも入ってくるリベレイトニトロ 2が使いやすいと思います。

大森:目的別で複数持つのも楽しみ方が広がるかもしれないですね。

***

テンポアップと言っても、ブランドによって特徴はさまざま。目的に合わせて組み合わせるのも楽しみの1つですので、日々のトレーニングでいろいろと試してみてはいかがでしょうか。

詳細情報

プーマ|リベレイトニトロ 2

・価格:¥14,300(税込)

ナイキ|ペガサスターボ ネクストネイチャー

・価格:¥14,300(税込)

アンダーアーマー|UA ベロシティ 3

・価格:¥15,400(税込)

On|Cloudflow 4

・価格:¥18,480(税込)

ブルックス|ハイペリオン

・価格:¥20,900(税込)

【動画からご覧の方はこちら】

藤原 岳久さん
FS☆RUNNING(旧藤原商会)代表
ランニングシューズフィッティングアドバイザー
日本フットウエア技術協会理事 /JAFTスポーツシューフィッター / 元メーカー直営店店長,販売歴20年以上
ハーフマラソン:1時間9分52秒(1993)
フルマラソン:2時間34分28秒(2018年別府大分毎日マラソン)

記事を書いた人 Runtrip編集部

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