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2021.11.27

コーヒー豆の皮でアンチエイジング!?焙煎の時に捨てられる薄皮に意外な効果

MYCODEトピックス

コーヒーは飲み物の印象が強いですが・・・(写真:Shutterstock.com)

参照元:https://mycode.jp/topics/life/coffee/coffee_silverskin_cosmetics.html?src=my_kcm_coffee_silverskin_cosmetics_07

コーヒーは飲み物の印象が強いですが・・・(写真:Shutterstock.com)

「植物由来成分」や「天然抽出エキス」を含んだ化粧品やシャンプーは、よく目にすることがあります。ヒアルロン酸、イソフラボン、コラーゲン、コエンザイムQ10などが入った商品を使っている人も多いのではないでしょうか。

ポルトガルの研究グループは、コーヒーの薄皮成分について、化粧品成分としての有効性を検討しました。

着目したのは、コーヒー豆の薄皮に含まれている成分

リラックスしたい時などに、よく飲まれているコーヒー。

飲料物としてコーヒーを飲んだときの効果を検証する研究は多く行われていますが、研究グループが着目したのは、コーヒー豆を焙煎する過程で大量に出てくるコーヒー豆の薄皮「コーヒーシルバースキン」です。この薄皮に含まれている成分を複数の方法で抽出し、全フェノール含量、フラボノイド含量、抗酸化活性、血液の抗酸化力、抗菌活性、細胞毒性作用を調べました。

アンチエイジングに効果あり!?

その結果、コーヒー豆の薄皮には抗酸化力の強い没食子酸(もっしょくしさん、gallic acid)やカテキンが含まれていることがわかりました。抽出した物質の抗酸化力や抗菌活性は強く、ヒトの細胞に対する毒性は認められませんでした(※)。

研究グループは、将来この抗酸化力を利用して、アンチエイジングの化粧品などがつくれるのではないかと考えているのです。

肌につけたときの有効性を確かめる必要がありますが、コーヒー豆を焙煎する過程で処分されるコーヒーの薄皮の新たな利用法の開発が期待されます。


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監修者

医師 石原藤樹先生
プロフィール:1963年東京都渋谷区生まれ。信州大学医学部医学科、大学院卒業。医学博士。研究領域はインスリン分泌、カルシウム代謝。臨床は糖尿病、内分泌、循環器を主に研修。信州大学医学部老年内科(内分泌内科)助手を経て、心療内科、小児科を研修の後、1998年より六号通り診療所所長として、地域医療全般に従事。

参考文献

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