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2017.04.04

苦手な野菜がおいしくなる! アレンジも広がる作り置き 「春野菜のオイル蒸し」【今日の時短ごはん Vol.1】

ウーマンエキサイト

こんにちは。料理研究家の越野美樹です。だいぶお日様が高くなり、春のお野菜が出回ってきましたね。今回は、そんな春野菜のうまみをギュッと閉じ込めた「春野菜のオイル蒸し」をご紹介します。

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■苦手な野菜は「オイル蒸し」すると美味しくなる!

「オイル蒸し」のよいところは、なんといっても野菜がたっぷり食べられること。たとえば、キャベツの千切りは2枚もあればお皿山盛りになってしまいますが、オイルを加えて蒸し煮することでカサがかなり減ります。野菜が持つ水分を利用して、ふたをして火を入れるから、少しのオイルで全体に火が通るのです。

また、生野菜は体を冷やしやすい素材ですが、温野菜は体を温めながらいただくことができます。オリーブオイルを加えて火を入れることで、野菜特有の生臭み、青臭さのようなものも気にならなくなり、苦手な野菜も食べやすくなりますよ。野菜嫌いのお子さんにはもってこいの調理法です。

つけあわせに生野菜や蒸し野菜もいいけど、油と合わせて蒸すことでビタミンが吸収されやすくなる「オイル蒸し」もレパートリーに加えてみてはいかがでしょうか。

■「春野菜のオイル蒸し」の作り方

調理時間 17分

レシピ制作:藤野料理教室にじ 越野美樹

レシピ制作:藤野料理教室にじ 越野美樹

【材料】4人分

キャベツ 4枚
赤かぶ 1ケ  
にんじん 1/2本 
しめじ 1/2房
ふきのとう 8ケ 
塩 小さじ1/2
オリーブオイル 大さじ2
「赤かぶ」→ トマト、パプリカ、紫キャベツ、ラディッシュ、赤たまねぎ など。
「ふきのとう」→ ブロッコリー、インゲン、アボカド、アスパラガス など。
「にんじん」→ カボチャ、サツマイモ、とうもろこし などでもOKです。

【作り方】

1、キャベツはザク切り、赤かぶはくし形切り、にんじんは輪切りにし、しめじは小房に分け、ふきのとうはガクをとる。

2、鍋に1を広げていれ、塩とオリーブオイルを加える。

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3、中火にかけ、湯気がたったらふたをして弱火にし、15分ほど火を入れる。

4、再び中火にかけて水気を飛ばし、器によそる。

■これがコツ! “野菜の臭み” を上手に逃すには?

野菜をオリーブオイルで煮ることで、コクと香りが加わって甘く仕上がります。野菜の臭みを逃すコツは、ふたをする前に一度中火にかけて湯気を出すこと。この湯気と一緒に野菜の青臭さが飛んでくれるのです。

そして、お塩は1ヶ所にのせるのではなく、まんべんなく振ることで野菜の水分を引き出してくれます。少々のオイルだけなのに焦げずに仕上がり、野菜の旨味がギュッと凝縮しますよ。

今回はお野菜の食感を残す程度に火入れしていますが、もう少しくたっとした食感がお好みなら、20分ほど火を入れると、また違うお料理のように仕上がります。

野菜は冷蔵庫にあるものでいいので、赤、黄色、白、緑、黒の5色の中から彩りよく選ぶと見た目も楽しくなります。

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ふきのとうの代わりにブロッコリー、インゲン、アボカド、アスパラガス。赤かぶの代わりにトマトやパプリカ、紫キャベツ、ラディッシュ、赤たまねぎなど、季節によってアレンジを楽しんでみてくださいね。

■アレンジ広がる! 万能な作り置き「オイル蒸し」

オイル蒸しはこのままいただいてもよいのですが、ひと手間加えるだけで、バリエーションが広がる万能な作り置きおかずでもあります。

楊枝や竹串にさせばお弁当のおかずやパーティに彩りを添えてくれます。

パスタやうどんをゆでて和え、桜えびなどを加えれば、ワンプレートのランチメニューに。ピザのトッピングや、ピタパンの具としてもおいしくいただけます。

さらに、パン粉を加えてオーブンで焼けば簡単グリル焼きに、お酢を加えれば簡単マリネに。

オイル蒸しにお出汁を加えて沸騰させれば簡単スープに、さらにアレンジすればシチューの具にも!

2、3日冷蔵庫で日持ちするから常備菜としてもオススメです。野菜を切って、鍋に入れて火をかけるだけでできる「オイル蒸し」、ぜひお試しくださいね。
 
 
(越野 美樹)

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