2020.03.12
時計で意識は変わる?運動嫌いな人のためのスマートウォッチ入門
「今年こそ、運動しよう!」と決意したのもつかの間、せっかく始めたランニングやウォーキングが三日坊主になっていませんか?かくいう筆者もその一人。「続けることが大事」とわかっていはいるものの、運動が苦手でもともとスポーツの習慣がなく、できることなら動きたくないタイプなのです。
そんなわたしが手にしたのが、話題のスマートウォッチ「Fitbit」。睡眠のリズムや運動の記録を残すことでモチベーションを保ち、生活を改善して健康な体に近づけるのでは?という期待を込めて、スマートウォッチのある暮らしを体験してみました。
最新ヘルスケアガジェット「Fitbit Versa2」の魅力
見た目がおしゃれでコーディネートしやすい
Fitbit Versa2の第一印象は、「意外とおしゃれ!」。スマートウオッチというと、ごつごつ角ばったものやボタンがたくさんついたダイバーウォッチ風のものが多い中、こちらは滑らかな曲線を描く四角形に、ボタンが一つだけついた非常にシンプルなデザイン。思いのほか違和感なくつけることができました。むしろ、最新ガジェットを導入している感じがしてちょっと自慢気な気分に。
さらに、文字盤のデザインは専用アプリでダウンロードしてカスタマイズできます。シンプルなものからファンシー系、クール系、季節感を感じられるものなど数十種類がラインナップされていて、選ぶのが楽しいですね。
わたしは、仕事の打ち合わせに行くときはシンプルなアナログデザインのもの、遊びに行くときはイラスト入りのものなど使い分けてみました。文字盤のデザインを自在に変えられるのは、スマートウオッチならではですね。
健康習慣に役立つ機能とは
睡眠の計測:時間と深さで睡眠の質を評価
睡眠データをとるためには、Fitibitを着けたまま就寝します。最初は違和感がありましたが、本体重量が40gと軽量なためか、3日ほどですぐに慣れました。今ではつけていない時の方が違和感があるくらいです。
Fitbitでは睡眠時間を「目覚めた状態」「レム睡眠」「浅い睡眠」「深い睡眠」の4つのステージに分けて計測します。このデータがかなり正確で、特に操作したわけではないのに入眠を検知しているのに驚きました。十分な睡眠時間がとれているかどうか、ステージごとの睡眠時間、睡眠中の心拍数などから計算される「睡眠スコア」は、睡眠の質を表すバロメーター。その日の睡眠の質について数値とともに「良い」「やや低い」といった評価が表示されます。
「良い」「低い」といわれると、良い評価を受けたくなるのが人間。朝目覚めて評価が「良い」となっていると、やはり嬉しいものです。もともと非常に不規則な生活をしていましたが、このスコアのおかげで「生活リズムを改善しよう」という意識が徐々に芽生えてきました。
運動の計測:フィットネスを記録してモチベーションを保つ
エクササイズモードでは、15種類のエクササイズからメニューを選択し、ペースや距離、消費カロリーを常にチェックできます。設定した目標に対して自分のペースがどの程度かということが瞬時にわかるので、無理のないペースで取り組めます。完全防水なので、プールもOK。水深50mまで対応可能です。
とはいえ、わたしの場合スポーツの習慣が全くないため、正直「そんなこと言われても……」という印象。エクササイズモードは使いこなせそうにないと感じていました。しかし、Fitbitは日常生活の中で歩いたデータも正確に計測しています。歩数だけでなく、移動した距離や階段を上った階数も表示されるので、駅ではエスカレーターではなく階段を使うのが基本となりました。
iOS「ヘルスケア」アプリとも連携
kencomユーザーの皆さんの中には、iPhoneの「ヘルスケア」アプリで日々のデータを記録している方も多いでしょう。Fitbitで計測した歩数や睡眠、消費エネルギーのデータは、同期用アプリを使うことで連携することが可能。「ヘルスケア」のインターフェイスに慣れている、他のアプリとも連携させて使っているという方も、これまでのデータを活かしながら健康づくりに役立てることができます。
優れた機能でコスパもよし!生活にどんな変化を起こすのか?
上記の他にもスマートスピーカーAmazon EchoやストリーミングサービスのSpotifyを腕から操作できたり、天気予報を手元で確認できたり、5日間充電いらずで使えたりと生活習慣のサポートだけに止まらない機能が満載。それでいて、金額も3万円以内に抑えられているので、同じ価格帯の一般的な時計と比べたらなかなかにコスパよしなアイテムですね。
次回は実際つけてみて、運動や睡眠といった習慣がどの程度変わっていくのかをレポートしていきますのでお楽しみに!(3/19公開予定)
著者プロフィール
■大貫翔子(おおぬき・しょうこ)
編集プロダクションにて住宅情報誌や企業の広報誌、フリーペーパー等の編集・制作に携わる。のちにフリーの編集・ライターとして独立し、住宅、キャリア、ヘルスケアなどのジャンルで記事を執筆。