2021.09.30
同じ姿勢が生む悲劇!首の痛みは斜角筋からアプローチ【リモレッチ極#16】
いつも同じ姿勢で仕事をしていると、なんだか首の後ろ側に痛みを感じる。ひどくなると頭痛まで。
そんな方が増えています。
これは、姿勢の悪さから首に負担がかかっているのが原因の可能性が高いです。
姿勢を整えつつ、現在張っている部分をリモレッチでほぐしていきましょう。
肩よりも前に出がちな頭を引っ込め、首の緊張をほぐそう
普段から同じ姿勢でいることが多い方にとって、首の痛みは習慣化しているかもしれません。
これは知らず知らずのうちに首が前に出ているせいかもしれません。
首が前に出てしまうと、「斜角筋」が緊張し、痛みや痺れの原因になります。
斜角筋とは、首の前側に付着する首の筋肉で前、中、後の3つの筋肉に分かれています。
この3つの筋肉の間には重要な血管や神経が走行しており、斜角筋の緊張により血管や神経が圧迫されると、腕の冷えや痛み、痺れなどの原因にもなります。
首を前や横に倒したり、呼吸の際にも活動する筋肉です。
非常に重要な筋肉となりますので、早め早めにほぐしていきましょう。
早速動画でチェック
やり方
1.腕を身体の後ろに回す
2.後ろ手と反対の手で頭の側面を持つ
3.頭を横に傾けて首を20秒伸ばす
4.反対も同様に行う
左右各2~3セット行う
姿勢を正しつつリモレッチしよう
デスクワークで、ソファーに深く寄り掛かる姿勢や、椅子に座り猫背姿勢でパソコンを見る姿勢は、より首を痛める原因になります。
首は頭の重心位置が、本来であれば肩のライン上にあるのですが、肩のライン上よりも前方に出てしまうと、首へのストレスが増えて、痛みや凝りの原因になるといわれています。
デスクワーク中、頭の重心位置に注意して作業することもお勧めです。
意識して頭の重心を後ろにし、朝昼晩にこのリモレッチを行うことで、首の痛みはだんだんと楽になっていきます。のんびりと続けてみましょう。
中村 雅貴(なかむら・まさたか)
柔道整復師。柔道整復師の父を持ち、自身も柔道整復師としてこれまで述べ5万人の身体を施術、身体づくりサポート。整骨院で三年間、整形外科で三年間勤め、整骨院では基礎的な身体のしくみや、リラクゼーション、テーピングの仕方を学び、整形外科ではより詳しく整形外科的疾患のリハビリ方法や骨折の後療法を学ぶ。これまでの医療現場の経験を活かし、独自に「VCL/JAM」メソッドを考案。現在大手ジムでのコンサルや、スポーツトレーナーとのコラボレーションによるイベント開催、タレントによる体操本の監修等、幅広く活躍中。