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2021.05.29

ごはん作りが億劫と感じるあなたに。ラクになれる考え方と便利アイテム

kencom公式:ライフオーガナイザー® ・門傳奈々

毎日繰り返されるごはん作り。それを苦痛や面倒に感じてしまうと、作業に取りかかるまでに時間がかかることがあります。またごはん作りは、時間がない時もあれば、材料が揃わないこともあります。そこで今回は、状況に応じて融通を利かせていくことで、ごはん作りの心持ちを軽くするアイデアを紹介します。

「4つのOK」で考え方を変え、ごはん作りをラクに!

「毎日家族の健康を考えた献立にしなくては」など、知らぬ間に自分でごはん作りにルールを作っていませんか?”こうしなくてはいけない”というルールや思い込みに縛られていると、毎日のごはん作りは負担となってしまいます。まずは思い込みを捨ててラクになりましょう!

1.一汁一菜でもOK

毎日一汁三菜を作り続けるのは、料理好きな人でも負担に感じる日もあるでしょう。毎日たくさんのおかずを並べたいのは、作っている自分が満足したいからかもしれません。しかし一汁一菜でも、汁物の具を増やすなどの工夫をすればボリュームが出ます。「ちょっとしんどいな」という日は、無理せずに一汁一菜でも良しとしましょう。

2.同じメニューが続いてもOK

同じメニューが続くと、ごはんの作り手側からすると「これ、昨日と同じメニューだわ」と思いますが、案外家族は昨日のメニューすら覚えてないことがあります。何も言わずに同じメニューを出しましょう。もし家族に「昨日もこれだった」と言われたら「ごめんね〜!」と伝えるだけでよいのです。

3.材料が揃わなくてもOK

時にはレシピサイトを参考に、ごはん作りをするのも楽しいですね。その時に材料が一つ揃わないからといってわざわざ買いに行く必要はありません。その食材がなくても料理が成立するものであれば、なくてもよし!調理に手間が加わると、ごはん作りが面倒に感じてしまいます。

4.市販の惣菜に頼ってもOK

コンビニやスーパーで売っているお惣菜を買うことに抵抗を感じていませんか。実はその罪悪感は作り手だけのこともあり、案外家族は普段と違う味付けを喜んで受け入れてくれます。

ごはん作りは「1週間の流れ」で考えてラクに!

筆者は料理が得意な方ではないため、毎日の調理をいかにラクするかということを日々考えています。続いては、主婦生活14年を経験して取り入れてきたごはん作りをラクにするアイデアを紹介します。

その1:献立に困ったら「自分が食べたいもの」を

これは、筆者よりも結婚生活が長い友人にごはん作りの苦労を相談した時に返ってきた答えです。これを聞いてからは、献立を考えることがラクになりましたし、不思議とごはん作りも苦にならなくなりました。

その2:平日は魚と肉のローテーションで

家族の健康も考えて魚も積極的に摂取したいですよね。そうはいっても、肉の調理の方が慣れているので、つい肉料理ばかりになっていたのです。ある時ふと「魚と肉を交互に調理すれば良いだけだ」と思い立ち、献立もラクに考えられることがわかりました。

その3:平日分だけ事前に献立を決めておく

筆者宅の一週間分献立。ルールは「当日気が変わったらこの通りに作らなくてもOK」としています。

筆者宅の一週間分献立。ルールは「当日気が変わったらこの通りに作らなくてもOK」としています。

魚と肉のローテーションのリズムが出来てから、週末に次の週の献立をざっと決めておくようにしました。献立を決めておくと週末にまとめて買い物もできるので、平日の暮らしにゆとりが生まれました。

その4:金曜日は体が勝手に動くメニューに

金曜日は週の後半で心身ともに疲れがたまっています。その状態で手の込んだものを作ろうとするのは大変です。そこで、毎週金曜日は「何も考えなくても調理の手が勝手に動く献立」にしています。筆者の場合は、カレーやシチュー、牛丼・豚丼やチャーハンが手が勝手に動く献立に当たります。

その5:週末ランチは麺で固定

週末のランチは麺類にしています。パスタやうどん、ラーメンなど茹でるだけのメニューに決めてしまうと気持ちも調理もラクになります。

その6:週末は自己満足感を得られるごはん作り

平日に頑張らないごはん作りをしていると、余力が生まれます。そこで我が家では、週末の夜は家族のリクエストを聞いて作ることが多く、餃子や豚の角煮、魚一匹を買ってきてアクアパッツァなど家族で満足できるメニューにしています。

平日は「いかに労力をかけずにごはんを作るか」に注力しますが、週末は「家族のため・自分の満足のための食事」と決めていると、メリハリとやる気も出て自己肯定感も上がる気がしています。

ごはん作りをラクにしてくれるアイテム&食材を活用

ここからは、ごはん作りをラクにしてくれるアイテムを紹介します。自分がごはん作りで面倒に感じるポイントを押さえておき、それを解消してくれるアイテムを探してみるとごはん作りが格段にラクになりますよ。

電子レンジ調理器

手前がご飯1合炊きの電子レンジ調理器、奥がパスタ調理器です。

手前がご飯1合炊きの電子レンジ調理器、奥がパスタ調理器です。

火を使わずに調理できる電子レンジ調理器は、筆者にとってはなくてはならないアイテムです。パスタ調理器やスチーマー、ごはんが炊ける調理器などは手軽に手に入るので、試してみる価値はありますよ。

スライサー、ピーラー

力を入れずにサッと食材をスライスできる道具は調理の強い味方です。

力を入れずにサッと食材をスライスできる道具は調理の強い味方です。

食材を包丁で刻むのに疲れた時に頼るのが、これらのスライサーとピーラーです。スライサーは一気に千切りができ、ピーラーは皮を剥くときだけでなく、味噌汁の具やサラダを作る際にも大活躍です。力を入れずに野菜をスライスできるので、楽しくラクに調理ができます。

くっつかないホイル

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トースターやフライパンに食材がくっつくと、後片づけが大変になりますよね。くっつかないホイルを使えば食材がトースターやフライパンにつかず、その後の洗い物もラクになります。

チューブ調味料

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チューブで出てくる調味料は、すりおろす手間もないので便利です。特に生姜とにんにくのチューブは出番も多い一方で、わさびや柚子胡椒のチューブは余らせてしまうこともあります。ご家庭に合ったチューブ調味料を活用してみましょう。

トッピング食材

どちらもカリッとした食感で味わいにも変化をもたらしてくれます。

どちらもカリッとした食感で味わいにも変化をもたらしてくれます。

フライドオニオンやコーンフレークなどをサラダやパスタにふりかけると、食感や風味が料理のアクセントになります。フライドオニオンは、スーパーのスパイスコーナーやドレッシングコーナーの近くで販売されていることが多いのでぜひチェックしてみてください。

缶詰・レトルト食品

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ツナやコーン、魚の缶詰は「あと一品欲しい」という時にも便利です。缶詰は長期保存ができるので、防災食の役割も兼ねて常備しています。

また、我が家で常備しているレトルト食品は「使い道が2、3パターン浮かぶもの」を常備するようにしています。例えばミートソースのレトルトは、パスタの他にもドリアやタコライスにしたり、オムレツにかけることもでき非常に便利。レトルトカレーもドリアやカレーうどんにアレンジすることができます。

冷凍食品

我が家では、季節を問わず使える冷凍野菜をはじめ、冷凍バラ肉、冷凍うどんを必ずストックしています。冷凍野菜は下ごしらえが面倒な里芋、季節を問わず食べたい枝豆、菜の花などを常備。冷凍バラ肉は、薄切りの豚肉がバラ冷凍されているものを、冷凍うどんは普段の食事や病後食にも使えて便利です。

無理なく続けられる工夫を取り入れて

他の家庭と比べる機会が少ないごはん事情は、正解がありません。「私が作った料理、この程度で良いのかな」という不安感から、ごはん作りに時間と労力をかけている方も多いのではないでしょうか?毎日続くごはん作りに無理があると負担になってしまいます。ご紹介した考え方を参考に、気負わず楽しみながら続けられる工夫を取り入れてみてくださいね。

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著者プロフィール

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■門傳奈々(もんでん・なな)

ライフオーガナイザー®、メンタルオーガナイザー®︎、整理収納アドバイザー1級。夫と3人の子どもがいる5人家族。夫の転勤に伴い、中東、インドなどで海外生活を送った後、日本に帰国。「片づけが苦手」だった自分の経験を生かし、だれでも簡単に整理できる収納方法を提案するため、個人宅を訪問しお片づけのお手伝いをしたり、お片づけ講座、お片づけお悩みシェア会などを開催。

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