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2021.05.15

片づけ苦手さんでも大丈夫。失敗から学ぶ整理収納術とは?

kencom公式:ライフオーガナイザー® ・門傳奈々

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何事も成功したことよりも失敗から学ぶことの方が多いような気がします。筆者も今までの人生で強く印象に残っているのは、成功体験よりも失敗した経験です。

現在の片づけの仕事に就いてからも大なり小なり失敗をしてきました。また、お客様の片づけ失敗例を目にする機会も多くあります。そこで今回は、整理収納における失敗事例とその改善点をお伝えします。

整理収納でありがちな失敗例5つ

その1:理想が高すぎる!

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この失敗をする方に多いのが、片づけの目標に「ミニマリストになりたい」と考えたり、「ホテルライクなインテリアを目指したい」など、現状に対して高すぎる目標設定をしている場合です。

片づけるものの量や家の広さは人それぞれ。ものをたくさん保有している方が、魔法のようにミニマリストになれたり、いきなりホテルライクな暮らしを目指すのは難しいものです。まずは達成できそうな目標を掲げてみましょう。

その2:捨てられない!

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片づけられない方に多いのが、物が手放せないことです。古いものが捨てられない上に新しいものを買ってしまうため、家の中にどんどんものが増えてしまいます。ものが増えると片づけも面倒になってしまうという悪循環は、誰しも経験したことがあるのではないでしょうか。

こういった捨てられない方の口グセが「いつか使うかもしれないから」とか「高いお金を払って買ったから」「まだ使えるから」といったものです。これを聞いて耳が痛い方も多いのではないでしょうか?

その3:物の収納方法を間違えている

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引き出しや棚、冷蔵庫などにものをたくさん詰め込んではいませんか?「扉を開けたら中のものが崩れ落ちてきた」や「引き出しが開かないほどパンパンにものが詰め込まれている」という状態は、ものの収納方法を間違えている証拠です。

また、ものの上にものを重ねて収納する方法も間違いです。この場合、下に何が入っているのか見えないことで、下に収められたものは「存在しないもの」として扱われてしまいます。

その4:物の定位置が決まっていない

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「家族が片づけてくれない」という方の家は、ものの置き場が決まっていないケースがあります。片づける人はものの置き場を把握していないため、どこに何を置けば良いのかわからずポンと置きっ放しにしてしまうのです。

また、「家の中からハサミがいくつも出てくる」など、ものの置き場が決まっていないことで同じものを重複して購入してしまうケースもあります。これでは経済的にも損をしますし、1箇所で済む収納も何箇所も使うため、スペースの無駄遣いになってしまいます。

その5:採寸をせずに収納グッズを買ってしまう

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片づけよう!と思い立った時、すぐに収納グッズを買いに走ってはいませんか?残念ながら「収納グッズを買えばうまく片づけられる」と思っている方は「採寸」が抜け落ちていることが多くあります。

確かにごちゃごちゃしたものをスッキリと収めてくれる収納グッズは、片づけの現場でも重宝します。

ただし、収納グッズが整理収納において良い働きをしてくれるのは、「正しいサイズのものを使った場合」なのです。採寸しないことで引き出しや棚に合わないと、収納に役立つはずのグッズが邪魔に感じて最終的にゴミ箱行き…ということもあります。

整理収納が進む改善策とは?

これらの失敗はよくあることです。当てはまるからと言って落ち込む必要はありません。失敗したことを繰り返さないように気をつければ良いのです!続いては、上記の失敗事例ごとに改善策を紹介していきます。

改善策1:現状にあった目標、理想を掲げる

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現状と理想の状態に乖離があると、理想を叶えるために時間も労力もかかります。そのため、途中で挫折しやすくなってしまいます。まずは小さなステップを積み重ねる気持ちで、目標を細かく設定するのがおすすめです。

例えば、最終的にホテルライクに過ごしたいのであれば、次のようなステップで考えるのはどうでしょうか。

・ステップ1 ホテルライクにしたい場所を絞る
・ステップ2 ステップ1の場所の中でいらないものを手放す
・ステップ3 ホテルライクかどうか残ったものを厳選する

こうしたステップを1つずつ行動に移していくことで、時間をかけて理想に近づくことができるでしょう。ホテルライクやミニマリストに近づくためには、どうしても手放すものが多くなることをあらかじめ理解しておきましょう。

改善策2:「捨てられない!」自分にあった手放し方を見つけて

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やはり片づけには大なり小なりものを手放す作業というのが必要になってきます。今あるものの数をそのままに整理収納するというのはなかなか難しく、スッキリした!という結果にはたどり着きません。その上で、自分に合ったものの手放し方というのを考えてみると良いでしょう。

・捨てたくはないけれど、人の役に立つのなら手放せる
・捨てたくはないけれど、売ることでお金になるのなら手放せる

など、捨てる以外の選択肢もあります。また、ものを手放すことで得られるメリットもあります。それは空間や心にゆとりが生まれることです。このことも忘れずにいたいですね。

改善策3:重ねない&詰め込まない

食材を積み重ねて収納すると、下に何が入っているのか分かりにくいです。

食材を積み重ねて収納すると、下に何が入っているのか分かりにくいです。

食材を立てて収納すると、探している食材を見つけやすくなります。

食材を立てて収納すると、探している食材を見つけやすくなります。

ものを詰め込んだり、重ねたりする収納は、いざ取り出すときに取り出しにくかったり、欲しいものが見当たらないなどの問題が発生します。ものを収納する場合は、詰め込みすぎず、少しゆとりを持たせた7、8割収納がものを取り出しやすいでしょう。

また、重ねて収納するのではなく「立てて並べる収納」にすると取り出しやすい収納になります。

改善策4:物の住所を決める

ラベリングしてあると、中に何が入っているか分かりやすくなります。

ラベリングしてあると、中に何が入っているか分かりやすくなります。

家の中で「何をどこにしまうのか」が決まっていると、整理収納が進みます。基本は「使う場所の近くに収納する」ということです。

例えば、家族みんなが使うものは、家族が集まるリビングの近くに収納します。使う場面や場所、使う人に応じて収納する場所を決めると良いでしょう。収納場所を決めたらラベリングなども活用しながら、家族への周知を忘れずに。

改善策5:なんといっても採寸が大切!

無印良品のメジャー。お気に入りの道具を使って「測るクセ」をつけると良いでしょう。

無印良品のメジャー。お気に入りの道具を使って「測るクセ」をつけると良いでしょう。

「採寸せずに収納グッズを買ってしまう」という失敗を回避するのは、やはり「採寸を怠らない」ことです。また、店頭で見る収納ボックスなどのアイテムは、家で見るよりも店頭のほうが「小さく見える」ことを覚えておくと良いでしょう。

筆者も、だいたいこのくらいの大きさという感覚で収納ボックスなどを買ってしまい、サイズ違いで入らなかったことがあります。そして採寸を忘れたときは収納ボックスを買わない、という強い意志を持つことも大切です。

採寸が面倒に感じる方は、自分好みの採寸グッズを使うのも良いでしょう。メジャーも可愛いものやシンプルなもの、大きいものと小さいものたくさん種類があります。

筆者が好んで使っているのが、無印良品のメジャーです。シンプルかつコンパクトなので、ポケットにも入れやすく便利です。店頭でもサッと取り出して採寸できるので、収納グッズの買い物にはこのメジャーを欠かさず持っていきます。

失敗するのは仕方ない!失敗を活かした整理収納を

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「整理収納が苦手」と考える方の中には、うまくできなかった経験や、何をどう片づければ良いかわからないという方もいるかもしれません。片づけは学ぶ機会も少ないため、つい自己流でやって失敗することもあります。今回の片づけの失敗例を参考に、気軽に整理収納を楽しみましょう!

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著者プロフィール

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■門傳奈々(もんでん・なな)

ライフオーガナイザー®、メンタルオーガナイザー®︎、整理収納アドバイザー1級。夫と3人の子どもがいる5人家族。夫の転勤に伴い、中東、インドなどで海外生活を送った後、日本に帰国。「片づけが苦手」だった自分の経験を生かし、だれでも簡単に整理できる収納方法を提案するため、個人宅を訪問しお片づけのお手伝いをしたり、お片づけ講座、お片づけお悩みシェア会などを開催。

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