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2021.05.11

デンタルケア&顔トレにも! 「口ゆすぎ」を新習慣に | 教えて、ドクター!

ワコールボディブック

---- 長引くコロナ禍で、まだまだ続きそうなマスク生活。口もとを隠していることがほとんど、という日々のなかで、気になるのがマウスケアです。マスクをとったときに自信をもって笑顔でいるために、今から始めたいこととは?

多くの女優・モデル・タレント・アナウンサーも信頼を寄せる、口もと美容スペシャリスト、歯科医師の石井さとこ先生にうかがいました。

マスクが口もとへの関心を高めるきっかけに

最近、クリニックにいらっしゃる患者さんに感じているのが、「口もとへの関心が高まっている」ということ。特に20代の女性たちに、歯列矯正やホワイトニングなど、「マスクをしているうちに口もとのケアをしておきたい」という方が多く来院されています。

私が2019年秋に、『美しい口もと』(ワニブックス)という本を出したときは、そこまでではありませんでした。そもそも女性って、忙しいですよね。ボディケアも分散しがちで、肌や、髪にも時間とお金をかけなくちゃいけないし。やることがいっぱいあるんですよね。

そういうなかで、「口もとのケア」というのは、それほど優先順位が高くありませんでした。それがコロナ以降、関心が高まっているという実感があります。

そのきっかけのひとつが、マスク内口臭。マスクの着用で口まわりが高温多湿状態になり、さらに飛沫も付くので、ご自身の口臭に気づくよい機会になっています。口腔衛生を意識し始める年代が前倒しになったのは、いい傾向だと思っています。

そもそも女性は、女性ホルモンの影響で、男性に比べて歯周病になりやすいのです。女性の一生には、思春期・妊娠出産期・更年期と、女性ホルモンが大きく増減する時期が3期あります。思春期には、急性の歯肉炎を起こしやすく、それが慢性化してしまうことも。

歯周病菌のなかには女性ホルモンをエサにするものもあって、妊娠出産期にはこれが増えるので、歯茎がはれるといったトラブルも多くなります。そして更年期になると、エストロゲンの減少などにより骨が弱くなり、あごの力も衰えて、歯周病になりやすくなるというわけです。

そして歯周病菌は虫歯菌と違って、臭います。口臭は、歯周病のサインでもあるのです。

口ゆすぎで歯みがきもレベルアップ!

マウスケアで大切なのはやっぱり歯みがき。でも今は、日中に公共の場などでは、感染防止の意味でも歯磨きをすることはNGとなっています。そこで、ぜひ取り入れてほしいのが、「口ゆすぎ」です。

片方のほっぺたに入るくらいの、あまり多すぎない量の水を口に含んで、30秒ほど「ブクブク、クチュクチュ」します。洗濯機をイメージして、水を口のあちこちに叩きつけるように、舌もからめながら、強めに動かすのがポイントです。口を大きく動かすことで、唾液も出やすくなりますし、口まわりを引き締める顔トレにもなりますよ。

朝起きてすぐの口ゆすぎも有効です。朝起き抜けの口の中には、睡眠中に増えた菌がうようよ…その量、なんと「便10g分」! これらの菌は、プロテアーゼという、外からの菌の侵入を手助けする悪い酵素を出します。ですから、朝は飲食の前に口をゆすいで歯をみがき、菌を追い払いましょう。

そして、夜の歯みがき前にもぜひ「口ゆすぎ」を。大きな汚れや、口の中のいろんなところに隠れている食物残渣(しょくもつざんさ=口の中に残った食べ物などのかす)が取れるので、歯みがきではより細かい作業に集中することができ、ケアのレベルが上がります。

マウスウォッシュを使うのもいいですね。私は、自分で監修したマウスウォッシュを愛用しています。大好きなユーカリ葉エキスの香りにも癒されます。「口ゆすぎ」は、マスクの下で増えている口呼吸で、乾いてしまった口内に潤いを与えてもくれます。今日から習慣にしていただきたいですね。

----口の中の悪い菌を追い出せるだけでなく、歯みがきもレベルアップさせることができる「口ゆすぎ」。気分もリフレッシュできそうです。次回は、マスク生活で知らず知らずのうちに陥りがちな「マスク老け」について、その対策もあわせて教えていただきます。

取材・文/剣持亜弥
イラスト/坂田優子

石井さとこ

歯科医師。口もと美容スペシャリスト。「ホワイトホワイト」院長。歯のホワイトニングを日本で広めた第一人者。過去にミス・ユニバース・ジャパン ナショナルディレクターからの要請で、歯をプロデュースするオフィシャルサプライヤーを務めた。ビューティーセレブも厚い信頼を寄せる存在。商品開発の監修も行い、マウスウオッシュと薬用歯みがきジェル「ナチュラルドロップス」シリーズ(コスメキッチン限定販売)を商品化。
『美しい口もと』(ワニブックス)ほか著書も多く、近著『マスクしたまま30秒!!マスク老け撃退顔トレ』(集英社)も話題を呼んでいる。

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