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2021.07.08

立ち座りで辛いお尻痛は大腿筋のケアで整える!【リモレッチ極#10】

kencom公式:柔道整復師・中村雅貴

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長時間椅子に座って作業をしていると、立ち上がり際にお尻や股関節の付け根に痛みが走ることはありませんか?
それは座る時間が増えることでお尻の筋力が落ちてしまい、「大腿筋膜張筋」という股関節の筋肉が弱ったお尻の筋肉を庇うように使われた結果、固く緊張してしまっているからかもしれません。
今回は、そんな大腿筋膜張筋へのリモレッチをご紹介したいと思います。

ビキっと感じる股関節・お尻・太腿外側の痛みは軽い前屈で整える

大腿筋膜張筋は骨盤の腸骨から大腿骨に付き、大転子と言われる大腿骨の付け根から靭帯となり、膝に付着しています。
股関節を曲げたり伸ばしたりする作用のほか、骨盤に付いているため骨盤の安定性にも重要な役割を果たします。骨盤が傾いた状態で座っていたり、悪い姿勢で立ったり座ったりしていると大腿筋膜張筋が固くなってしまいます。

大腿筋膜張筋の固さは先ほど説明した通り、お尻や股関節の痛みの原因になります。それだけでなく、腰や膝にまで影響を及ぼすケースも考えられます。
今回ご紹介するリモレッチは「大腿筋膜張筋」を立ちながらどこでも伸ばせる内容なので、こまめに立ち上がり、ストレッチを行って整えるようにしましょう。

早速動画でチェック!

やり方

1.足幅を骨盤幅にして立つ。やや足幅は狭めのイメージ

2.両足をクロスさせ、伸ばしたい側の足を後ろにする

3.伸ばす側の股関節を外側に押し出す

4.伸ばしたい足の前に手が来るように身体を前に倒す

5.その姿勢を20秒キープしたら足を替えて行う。両側合わせて2〜3セット行う

太腿の張りも解消してお尻周りスッキリ!

大腿筋膜張筋が固いとお尻の痛みの他、太ももの外側が緊張して張る可能性もあります。
ですから、このリモレッチを行うと、お尻周りだけでなく、太腿もスッキリと動かしやすくなります。
ぜひお尻周りの固さが気になる方は行ってみてください。

中村 雅貴(なかむら・まさたか)

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柔道整復師。柔道整復師の父を持ち、自身も柔道整復師としてこれまで述べ5万人の身体を施術、身体づくりをサポート。整骨院で三年間、整形外科で三年間勤め、整骨院では基礎的な身体のしくみや、リラクゼーション、テーピングの仕方を学び、整形外科ではより詳しく整形外科的疾患のリハビリ方法や骨折の後療法を学ぶ。これまでの医療現場の経験を活かし、独自に「VCL/JAM」メソッドを考案。現在大手ジムでのコンサルや、スポーツトレーナーとのコラボレーションによるイベント開催、タレントによる体操本の監修等、幅広く活躍中。

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