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2021.02.20

いざという時、日頃のコミュニケーションがカギ!夫婦間の情報共有

kencom公式:ライフオーガナイザー® ・門傳奈々

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パートナーについてどのくらい知っていますか?

「あなたはパートナーのことをどのくらい知っていますか?」と問われたらすぐに答えることができますか?「そんなことを急に言われても」とか「知っているようで知らない」という方がほとんどではないでしょうか。

結婚当初は、お互いのことについて「知りたい」という気持ちが強く、お互いの違いについても理解しようという気持ちがあるものですが、何十年も生活を共にしていると、相手への興味関心が薄れてくるのが現実ではないでしょうか?

急にパートナーが倒れたら、万が一亡くなってしまったら、残されたあなたが取るべき行動は何でしょうか?いざという時に慌てないためにも、今から夫婦間で共有しておきたい情報をまとめておきましょう。

自分が残された立場だったら、という視点で整理する

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パートナーが倒れたら、まずどのような行動を起こす必要があるのか考えてみましょう。

パートナーの勤め先や、かかりつけ医、親兄弟への連絡に加えて、自分の勤め先への連絡や入院準備などたくさんのことが降りかかってきます。気持ちが動揺する中で物事を処理していくのは大変です。事前に準備できることは「情報の整理と管理」です。具体的にみていきましょう。

情報カテゴリーごとに「整理」&「共有」を

一人の人間に関する情報は、多岐にわたります。仕事や健康、交友関係などが広ければ広いほど、その人に関わる人や物が増えていくので、身動きが取れるうちに自分やパートナーの周辺情報をまとめておくのが良いでしょう。

とはいえ、何をどう整理していけば良いのでしょうか?カテゴリーごとに情報をまとめておくと家族も助かりますし、自分自身でも整理がつくでしょう。以下では「お金」「健康」「情報」「交友関係」の4つに分けてご紹介します。

お金カテゴリー:財産や保険についてまとめる

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【財産関連】
この「お金」カテゴリーの情報が一番重要で、優先するべきものと言えるでしょう。病気や入院などにはお金がかかりますし、保険の請求なども保険の加入数に応じて変わってきます。預貯金の預け先口座情報に加え、株や証券を保有している方は、それらの口座情報、取引銀行などの連絡先もまとめておきましょう。

預金などの引き出しは本人でないとできない銀行がほとんどですので、本人以外が引き出すことになった場合の手順や方法、準備する書類なども調べておくと安心です。

【保険関連】
加入している保険などの保険証券の番号、保管場所などをまとめておきましょう。保障内容も確認しておくと良いでしょう。

【年金関連】
基礎年金番号の管理や年金手帳の保管場所を明らかにしておきましょう。できれば夫婦の年金手帳は同じ場所に保管しておくのが理想です。個人で確定拠出年金などに加入している場合も、書類をまとめておきましょう。

健康カテゴリー:病院や薬の情報をまとめ、日々の体調共有も

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【病院、薬の情報をまとめておく】
以前の記事でも少し触れましたが、健康に関する情報、例えばかかりつけ医や飲んでいる薬、お薬手帳の場所や保険証の場所はパートナー間で共有しておきましょう。パートナーが病気で話すことができない状態になった時、これらの情報がわかっていると処置や新たな薬の処方もスムーズに行えるでしょう。

【健診結果も共有を】
健康に関する情報として、一番最近に受けた健康診断の結果なども共有しておくのもおすすめです。また、基本的な身長、体重、心拍数や血圧の平均値、歯科の受診記録なども気にしていないと意外とわからないもの。健診結果にメモしておくと良いでしょう。

【日々の体調共有】
日頃からお互いの体調についての会話があると良いですね。「最近飲み込みが以前よりも辛くなった」といった嚥下の問題などを把握しておくと、食事の内容や食事の仕方にも注意を向けるようになります。結果として誤飲を防ぐことにつながるかもしれません。

情報カテゴリー:各サイトの会員情報やSNSについて

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【デジタル関連情報】
デジタル関連の暗証番号などは、当人だけが把握していることがほとんどでしょう。しかし、管理している本人が病気になったり、死亡してしまった場合、デジタル遺品を整理するのは残されたパートナーや子どもたちです。他の人に触れられたくないものは、事前に自分自身で削除しておくか、家族にどう処分してもらいたいかを伝えておくと良いでしょう。また、メールアドレスの停止や各種SNSのアカウントやパスワードも書類に記しておくのが良いでしょう。

【各種会員登録情報】
会員情報は、購読している雑誌や新聞なども把握しておきましょう。自動引き落としされているサービスの停止手続きなどを速やかに行えます。

交友カテゴリー:友人や職場の交友関係について共有を

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【パートナーの交友関係】
意外に把握していないのが、パートナーの交友関係です。どのような習い事をしているか、どのような交友関係があるのかを把握しておきましょう。例えば、習い事の月謝が自動的に引き落とされている場合もあります。また、年賀状のやり取りからも交友関係が明らかになるので、年賀状の管理の仕方もパートナー間で共有しておくと良いでしょう。

【仕事関連】
仕事先の付き合いのある人の名前や性別、年代なども普段から話しておくと良いでしょう。万が一何かあったら、会社関係はこの人に連絡など、最低限の連絡先を知っておくだけでも安心です。

【地域関連】
仕事に限らず、地域のつながりも確認しておきたいところです。町内会などに加入している場合は、会長や民生委員の方の連絡先が把握できていると安心です。

情報をまとめるタイミングは?

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以上、パートナー間で共有しておきたい情報を並べてみましたが、たくさんやることがありますよね。これらを一気にやろうとすると、労力も時間もかかるので、途中で投げ出したくなってしまうかもしれません。

そうならないためにも、時間を見つけて少しずつ情報をまとめていくのが良いでしょう。例えば、「週末の朝1時間は情報整理に費やす」「寝る前の30分を情報整理のために確保する」といったように、自分のペースでまとめていきましょう。

コミュニケーションが生まれ、漠然とした不安が減る

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自分やパートナーについての情報をまとめ、管理していくことで見えてくるのは「何かあったとき、自分はこうしてほしい」という希望です。「何かあったら真っ先にこの人に連絡してほしい」「倒れたらこれらは処分してほしい」など、細かい希望も書き記したり、パートナーに伝えておくのが良いでしょう。

また夫婦間で情報を共有しておくと、将来を漠然と心配する時間を減らすことができます。いま自分が時間を費やしたいもの、ことに気持ちや時間、お金を集中させることができるのです。心配している時間があれば、まずは自分の身の回りの情報をまとめ始めることをおすすめします。

こういったパートナー間の情報共有で大切なのは、コミュニケーションを密にとっておくことです。普段から密なコミュニケーションを取っておくことで、「あの時あんなこと言っていたな」という記憶が後々役に立ってきます。

コミュニケーションで大切なのは「相手の立場になって考える」ということ。簡単なようで難しいことかもしれませんが、このことを意識し、お互いに良いコミュニケーションが取れるようにしたいですね。

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著者プロフィール

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■門傳奈々(もんでん・なな)

ライフオーガナイザー®、メンタルオーガナイザー®︎、整理収納アドバイザー1級。夫と3人の子どもがいる5人家族。夫の転勤に伴い、中東、インドなどで海外生活を送った後、日本に帰国。「片づけが苦手」だった自分の経験を生かし、だれでも簡単に整理できる収納方法を提案するため、個人宅を訪問しお片づけのお手伝いをしたり、お片づけ講座、お片づけお悩みシェア会などを開催。

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