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2021.02.06

「これ面倒!」がやめどき。片付けのプロがやめてよかった家事

kencom公式:ライフオーガナイザー® ・門傳奈々

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「毎日の家事に費やしている時間を短くしたい!」

これは家事に関わる人なら一度は感じたことがあるのではないでしょうか。コロナ禍でおうち時間が増えている今、家事時間も増えています。

そこで今回は、片づけのプロ、ライフオーガナイザーとして活動しながら3人の子供の子育てに奮闘する筆者が、暮らしの中で「やめた家事」を紹介します。

「やらない家事」を決めるとどうなるか?

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結論からいうと、筆者がやめた家事の中で「あの家事、やめなきゃよかった」と感じているものはありません。しかし筆者は、家事をやめること自体を推奨しているわけではありません。

家事の負担が重く感じる方に、「負担を感じるということは、自分のキャパシティを超えている」と気づいて欲しいのです。全ての家事を完璧にこなすことは、そもそも無理があります。

人生の中で与えられた時間には限りがあるからこそ「やらない家事」を決めて、家事や生活にメリハリをつけてみましょう。

やめる家事の見極め方

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では実際に「どの家事をやめるのか」、考える際の基準を立ててみましょう。筆者の場合は、以下になります。

・「面倒!」と感じる頻度が高い家事
・時間がかかるばかりで、仕上がりにも納得がいかない家事
・やり方を変えてみてもうまくできない家事
・「この時間って無駄?」と疑問に感じた家事など

1つの家事について上記のことを考えるようになったら「やめてみる」という選択をします。

どのぐらいの期間、範囲でやめるのかを検討する

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1つの家事を「やめてみよう」と思ったら、試していただきたいおすすめの方法があります。

まずは、「どのくらいの範囲でやめるかを決める」ことです。思い立ったからと、すぐに該当する家事全般をやめてしまうのは危険です。段階的に少しずつやめていくのが良いでしょう。

以下の例を参考にしてみてください。

例:皿洗いを段階的にやめる手順

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「皿洗い」をやめる場合、最初に行うことは食洗機の購入ではありません!まずは、皿洗いという家事の何が面倒に感じるのかを考えてみます。

例えば、洗う皿の数が多くて大変なのか、頑固な油汚れを落とすのが大変なのか、家族が手伝ってくれないのが不満なのか、洗った後の食器を拭くのが大変なのかなど、面倒な項目をあげてみます。次に、面倒に感じるポイントを解決するにはどんなことをすれば良いのか考えてみましょう。

不満1:洗うお皿の数が多い
解決法1:使うお皿の数を減らし、洗い物を減らす(食事はワンプレートに盛るなど)

不満2:頑固な油汚れを落とすのが大変
解決法2:使い終わったお皿をたらいにつけて予洗いしておき、皿を洗う時間自体を短縮する

不満3:家族が手伝ってくれない
解決法3:日別や食事ごとなど、家族に交代で洗うよう打診する

不満4:洗った後の食器を拭くのが面倒
解決法4:速乾性のある洗剤を使用する

次に「どのくらいの期間やめるか」を決めましょう。「試しにやめてみる期間」を設け、毎日している家事を試験的にやめる場合は、1週間~10日程度やめてみて様子を見ます。頻度の低い家事をやめる場合も、1度やめてから様子を見てみましょう。

「やめてみる」をやめるのもあり!

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試用期間を設けて1度やめてみた家事を復活させるのも良いでしょう。

「やめてみたら不便だった」
「やめて後悔した」
「やめたことで他の家事負担が増えた」

など、不具合が生じたらやめることをやめて、今まで通り家事の一つとして元に戻しましょう。自分の暮らしに必要な家事は、自分の裁量で足し引きしながらやっていけば良いのです。

片づけのプロがやめた家事6つ

ここからは、筆者が実際やめた家事について、理由や代わりに行っていることについてご紹介します。キッチン、バス・トイレ、リビング、クローゼットそれぞれでやめた家事です。

「家事負担を軽くしたいがどうすれば良いかわからない」、「他の人はどのようにやらない家事を決めているの?」とお考えの方、ぜひ参考になさってください。

その1:キッチンマットを使うのをやめた

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・やめた経緯
水回りの汚れを防いでくれるキッチンマット。我が家でも当たり前のように使っていましたが、マットにつまずく、洗った際に乾きにくい、ということが続きました。さらに乾かしている間は、マットなしでも問題ないと気がついた時に「やめてみよう」と思い立ちました。

・やめてみた感想
やめてみて全く問題ないですし、むしろ快適です。水回りが濡れたらその都度雑巾などで拭くだけです。キッチンマットがないとキッチンが広く感じるので快適ですし、洗ったり買い替えたりする手間がが減り時間に余裕ができました。

その2:三角コーナーを使うのをやめた

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・やめた経緯
三角コーナーのゴミの水気を取ったり、三角コーナーを洗ったりと、三角コーナーの手入れに手間がかかると感じたためやめてみました。

・やめた代わりにやっていること
三角コーナーの代わりに穴あきゴミ袋や食パンの袋、広告で作ったゴミ袋を使っています。これらは使い捨てで、洗う必要がないためラクです。また、生ゴミの水分を以前よりも気にするようになりました。水分をいかに出さずに捨てるかを考えるようになり、生ゴミが全体的に軽量化されたと感じます。

その3:トイレマットを使うのをやめた

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・やめた経緯
キッチンマットをやめたと同じ頃、トイレマットもやめてみました。

・やめた代わりにやっていること
トイレ掃除シートを置いておき、汚れたら拭くことにしています。手に取りやすいところにあるので、家族も気づいたら拭くようになりました。

その4:洗濯洗剤をたくさん使うのをやめた

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・やめた経緯
テレビ番組で「洗濯物の量に適した洗剤の量は決まっている」という情報を知ってから、洗剤をたくさん使用することをやめました。それまでは「洗剤をたくさん入れたほうが汚れは落ちる」と思い込んでいたため、洗剤を多めに入れていました。

・やめた代わりにやっていること
繰り返し使える「高純度マグネシウム」を洗濯物と一緒に入れて洗っています。これは、水道水が弱アルカリイオン水に変化し、匂い成分の分解や洗浄力に効果があるといわれています。また、「我が家の洗濯に必要な洗剤はこのくらい」と洗剤の計量カップにラベリングして、毎日同じ量の洗剤を使うようにしています。洗剤を無駄なく使えるため、節約につながるだけでなく、環境にも配慮できます。

「洗たくマグちゃん」というアイテム。サイズはポケットティッシュより一回り大きい程度です。

「洗たくマグちゃん」というアイテム。サイズはポケットティッシュより一回り大きい程度です。

その5:家族の物を片づけてあげることをやめた

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・やめた経緯
家族が集うリビングは、雑貨や文房具など家族が持ち込んだ細かいものが溜まりがちです。我が家でも、家族それぞれが使ったものをリビングに置きっ放しにしていました。家族が置いていったものを一つ一つ片づけることに嫌気がさして「物の住所」を決めることにしました。

・やめた代わりにやっていること
「物の住所(定位置)」を決めてからは、家族にも「ここにしまってね」と言えるようになりました。その住所は家族みんなが戻しやすいキッチンの引き出しにしています。「あれどこ?」と聞かれることや出しっぱなしが減り、リビングの綺麗が続くようになりました。

その6:シーズンオフにクリーニング店に洋服を持ち込むのをやめた

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・やめた経緯
クリーニング店に行くと並ぶことが続き「並ぶ時間が無駄」と感じるようになりました。また、クリーニングへの出費が増えてきたことを機に、クリーニング店の利用の仕方を変えることにしました。

・やめた代わりにやっていること
クリーニングする衣類は、「宅配クリーニング」を利用するようになりました。また洋服を買う際は、必ず洗濯表示を確認して、自宅で洗えないものはあまり買わなくなりました。おかげでクリーニングに出す洋服の量は減り、クリーニング代も以前よりもかからなくなりました。

「やめる家事」で手に入れた時間と気持ちのゆとり

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筆者がこれらの家事をやめてみて、困ったことはありません。むしろ、「この家事をやめる」と決めたおかげで時間に余裕ができ、気持ちにはゆとりが生まれました。暮らしに余暇ができたと自覚しています。

1つの家事をやめることはそれなりに覚悟がいることかもしれません。しかし、「家事はきちんとやらなくてはいけない」という思い込みを少し手放してみるのも大切ではないでしょうか?

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著者プロフィール

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■門傳奈々(もんでん・なな)

ライフオーガナイザー®、メンタルオーガナイザー®︎、整理収納アドバイザー1級。夫と3人の子どもがいる5人家族。夫の転勤に伴い、中東、インドなどで海外生活を送った後、日本に帰国。「片づけが苦手」だった自分の経験を生かし、だれでも簡単に整理できる収納方法を提案するため、個人宅を訪問しお片づけのお手伝いをしたり、お片づけ講座、お片づけお悩みシェア会などを開催。

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