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2021.01.22

いちごとみかん、骨を強くする成分が含まれるのはどっち?【管理栄養士がジャッジ Vol.28】

kencom公式:管理栄養士・長有里子

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“こたつでみかん”といわれるほど、日本の冬を象徴する果物といえば「みかん」。

一方、本来は春が旬の「いちご」は、クリスマスや正月の需要に合わせるために冬から作られるようになった冬の新参者ともいえる果物です。

今回は、冬に人気のこの2つのフルーツの特長をみてみましょう。

いちごとみかん、骨を強くする成分が含まれるのはどっち?

正解は、みかん

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みかんを箱買いしている方は、段ボールに「β-クリプトキサンチンは骨の健康に役立つことが報告されています」といった表記があるのを目にしたことがあるかもしれません。

「β-クリプトキサンチン」はみかんのオレンジ色の成分で、骨代謝の働きを助けることにより骨の健康維持に役立つ作用があるとされています。そしてこの成分は、みかんに圧倒的に多く含まれているのが特長です。

とくに閉経後の女性は骨粗しょう症になりやすいとされていますが、みかんの産地である静岡県での研究で、β-クリプトキサンチンの血中濃度が高い閉経女性は、低い人に比べて骨粗しょう症の発症率が有意に低いという報告もあります。

いちごはレモンよりもビタミンCが多い!

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みかん、いちごともにビタミンCが多い果物というイメージを持っているかと思います。日本食品標準成分表のデータから比較すると、ビタミンCの含有量はみかん100gで約32mgに対し、いちご100gで約62mgと2倍程度多く含まれているのです。

さらに、ビタミンCの代名詞ともいわれるレモンと比較してみても、レモン果汁100g中(※)に含まれるビタミンCは約50mgと、意外にもいちごの方が多いのです。※皮は含まない

いちごとみかん、食べるときのポイントは?

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「みかんと牛乳の食べ合わせは良くない」ということを聞いたことはありませんか?牛乳のたんぱく質がみかんの酸によってかたまり、消化が悪くなると思われていたようですが、これは迷信です。みかんの影響はないとされています。

逆にみかんのβ-クリプトキサンチンは油脂に溶けやすいので、牛乳の脂肪分によって吸収が高まるというメリットがあります。

一方、いちごに多いビタミンCは、水に溶けやすい性質があります。洗いすぎるとビタミンCが流れ出てしまうので、いちごはサッと短時間で洗うように注意しましょう。

▼参考文献

旬の野菜の栄養事典(女子栄養大学名誉教授 吉田企世子監修/X-Knowledge)

過去の『管理栄養士がジャッジ』はこちらから

著者プロフィール

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■長 有里子(おさ・ゆりこ)
管理栄養士/sazukaru代表。
人気サイト「服部幸應先生の1週間ダイエットレシピ」の監修経歴、食と健康の総合ポータルサイト「イートスマート」立ち上げメンバー。サイトや書籍の栄養監修多数。現在はプレコンセプションケアにも力を入れている。

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