2021.01.16
今年こそ継続させたい!ゆる家計簿の始め方&習慣化のコツ
暮らしの収支を把握するために必要なことの一つに「家計簿をつける」ということがあります。
しかし「毎日記入できない」「途中で面倒になって続かない」などの理由で長続きしないことも多いのではないでしょうか?今年は、“ざっくり&楽“に家計簿をつけるところから始めてみませんか。
まず決めること「家計簿はつける?」「つけない?」
この記事に目を通してくださっている時点で、皆さんは家計や家計簿に対する意識が高い方々だと思いますが、もう一度日頃の暮らしのお金の使い方を振り返ってみましょう。
「お金に困ったことがない」
「特にお金を貯める必要もない」
「無駄遣いはしていない」
「思うように貯金ができている」
このような方は、家計を把握できている、もしくは余裕のある収入源がある(羨ましい!)ので、わざわざ手間や時間をかけて家計簿をつける必要もないでしょう。この記事は参考程度に読んでください。
「お金を貯めたい目的がある」
「我が家の収支を知らない」
「お金の使い方が不透明、思い出せない」
「毎月赤字になる」
一方、上記の事柄が当てはまる方には、家計を把握するために家計簿をつけることをおすすめします。
家計簿が続かない人はハードルを下げてみよう
家計簿はつけたほうが良いと分かっていても、日々の記帳を続けることはなかなか大変です。そこで、自分にとって家計簿をつけることへのハードルの高さはどんなところにあるのか考えてみましょう。
・毎日つけるのが億劫
・予算管理が大変
・どう記入すれば良いのか正解がわからない
・約束事が多い
・とにかく面倒くさい
・時間がない
など、長続きしない理由は様々です。
筆者が家計簿をつけようと思ったきっかけは、「あれ?私お金が全然貯まらない!」と気がついた独身社会人時代です。初めはハードルを下げるために面倒なことはせず「ゆるく」スタートしました。
毎日つけるのが億劫でしたので、1週間ごとにレシートをまとめるところから始めました。1週間ごとという期間が難しければ、2週間おきに。2週間おきも時間が取れないときは、1ヶ月おきと自分ができる期間で区切ると良いでしょう。
当初は予算管理もせず、自分がいくら使ったのかを把握するだけにとどめました。家計簿も買っても続くかどうかわからなかったので使わず、手帳の空欄に週ごとに使ったお金を記入していました。
家計簿にルールはありませんし、他の人に見せるものでもありません。あくまで自分が収支を把握できることが目的なので、自分がやりやすい方法で始めると良いでしょう。
手書きの家計簿からアプリまで。自分にあった家計簿は?
以前は家計簿といえば、紙の冊子に手書きするものがほとんどでしたが、最近はアプリや電子版などで簡単に家計簿をつけられるものがたくさんあります。手書きの家計簿と、アプリや電子版の家計簿それぞれのメリットとデメリットを紹介します。
手書きの家計簿
メリット
・家計簿を開くと1ヶ月ごとの収支が一覧しやすい
・家計簿の余白にコメントを入れて日記にできる
・「家計簿をつけている」という実感を得られる
・科目をカスタマイズできる
・レシートをとっておける、後で見返すことができる
デメリット
・自分で計算する必要がある
・家計簿を購入する費用がかかる
・保管に場所を取る
・昔の家計簿の処分に手間がかかる
アプリ、電子版の家計簿
メリット
・入力がしやすい
・自動で計算してくれる
・保管に場所をとられない
・無料で始めやすい
・銀行口座やクレジットカードなどを自動で連携できる
デメリット
・カスタマイズしにくい
・仕様変更などで便利な機能が使えなくなる場合がある
・スマホの容量にデータが影響する
・現金決済時のレシート手打ち入力が手間
自分にあった家計簿は紙に手書きするタイプか、アプリ(電子)入力のどちらが良いのかを考えてみるのも家計簿をスタートさせるステップの一つ。自分が取り組みやすい家計簿からスタートしてみましょう。
家計簿の選び方
上記で述べたそれぞれのメリットデメリットを鑑みて、自分にあった家計簿を見つけてみましょう。
インターネットでも家計簿に関する情報を得ることができます。「手書き家計簿 おすすめ」や「家計簿アプリ 人気」といったキーワードを入力することで、使い勝手が良い家計簿を比較検討することができます。
また、家計簿をブログなどで公開している強者(!)もいます。そういう方の家計簿を見るのも勉強になりますよ。
家計簿を習慣化させる6つのコツ
家計簿を始めたものの、続けられずに挫折した経験がある方も多いのではないでしょうか?筆者もその中の一人です。
現在はアプリの家計簿をつけており一年以上続いていますが、ノート型の家計簿を使った時期、Excelで家計簿を作成して入力していた時期などの「家計簿難民」を経験したこともあります。続いては、習慣化するための工夫をご紹介します。
1.レシート整理と家計簿記入をセットにする
レシートは財布の中から出してまとめておきます。「レシートが溜まってきたな」と感じたタイミングで家計簿を入力しています。2、3日おきの時もあれば、2週間ほど間が空いてしまうことも。家計簿記入が済んだレシートをまとめて捨てることで「スッキリした!」という感覚を得ます。
2.記入する時間をざっと決めておく
レシート整理は大体夕食の準備の合間にします。食材を煮込む時などの時間でできる分だけやるようにしています。
3.買い物の内容を忘れても無理に思い出さない
レシートをもらい忘れることがよくあります。こういう場合は、無理に思い出そうとせず大体でOK。
4.毎日つけようとしない
家計簿は「毎日つけなくてはいけない!」ということはありません。毎日は大変ですし、自分で自分を苦しめてしまいます。「できるときにできる分だけ」と決めるのも長続きの秘訣の一つです。
5.結果を楽しみにする
毎月ごと、3ヶ月ごと、半年ごと…と、収支の結果を楽しみにしてみましょう。
「今月は黒字だ!」「今月は先月より多く貯金できた」と嬉しい結果が待っていることもありますし、「今月は使いすぎた」「今月は予定外の出費があったから仕方がない」など月ごとに収支結果を把握できてくると家計簿をつけることも楽しくなってきます。
6.結果に応じたご褒美を準備する
ご褒美は、家計簿に限らず、片付けや掃除など物事を習慣化させるのに効果的な方法だと思っています。私の場合、家計簿をつけて黒字が出せた月は、自分だけのスイーツ1個を買えるというご褒美を設定しています。
家計簿をつけるだけではお金は貯まらないことに気づいて
ここまで家計簿をつけるための方法や続けるコツなどをご紹介しました。
家計簿をつけていると、段々と「家計簿への記帳」自体が目的になってしまい、つけることで満足しがちです。家計簿をつける目的はあくまでも「家計の把握」です。
家計簿をつけ眺めているだけではお金は貯まりません。家計を把握できたら、メリハリのあるお金の使い方をする、節約をする、貯金をするといったアクションを起こすことが大切です。改めて「なんのために家計簿をつけるのか」を再確認してみましょう。
家計簿が目的ではなく、手段になるようなつけ方を目指したいですね!
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著者プロフィール
■門傳奈々(もんでん・なな)
ライフオーガナイザー®、メンタルオーガナイザー®︎、整理収納アドバイザー1級。夫と3人の子どもがいる5人家族。夫の転勤に伴い、中東、インドなどで海外生活を送った後、日本に帰国。「片づけが苦手」だった自分の経験を生かし、だれでも簡単に整理できる収納方法を提案するため、個人宅を訪問しお片づけのお手伝いをしたり、お片づけ講座、お片づけお悩みシェア会などを開催。