2020.11.15
たかがハンガーされどハンガー!ストレスフリーが叶う衣類収納
クローゼットをスッキリさせるコツは「クローゼットに収める洋服の数を見直して減らすこと!」とお伝えしてきましたが、その他にもクローゼットをスッキリさせるポイントとして、ハンガーの使い方を工夫することがあります。
何種類ものハンガーを使っている方がハンガーの種類と数を絞るだけで、クローゼットがスッキリすることもあるのですよ。今回は、様々なハンガーを使ってきた筆者のおすすめハンガーと、そのポイントをお伝えします。
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あなたはどっち?洋服畳む派?畳まない派?
みなさんは洋服を収納する際、畳んで収納していますか?それとも畳まずにハンガーで収納していますか?
クローゼットのスペースや洋服の収納に使用している棚のスペースなどにもよりますが、綺麗に畳んでいないとシワができてしまったり、収納したい衣類がたくさん収まらないという問題が出てきます。洋服の種類によって畳んで収納するか、畳まずに収納するかを分けている方も多いでしょう。
さて、畳んで収納するのに向いている衣類は、以下のようなものがあります。
・トレーナー、厚手のニット
・パンツ類
・シワになりにくい素材の衣類(ポリエステル、ナイロン、ウール素材のもの)
畳んで収納する時のポイントは『重ねない』『立てて収納できるものは立てて収納する』です。重ねて収納してしまうと、下の衣類が取り出しにくくなり、結果的に着る機会も減ってしまいます。ブックエンドなどを活用して立てて収納するのがおすすめです。
ハンガー収納に向いている衣類とは
シワになりやすい素材の衣類は、ハンガー収納にするのが良いでしょう。クローゼットのスペースが大きい場合は、たくさんの衣類をハンガー収納できますが、クローゼットのスペースが小さい場合は、ハンガー収納する際にいくつか気をつけたいポイントがあります。
ハンガー収納に統一感を持たせる
筆者宅のクローゼットのビフォーアフター。ハンガーを統一し、クローゼット環境を整えることに成功
ご自宅のクローゼットで使用しているハンガーを見てください。ハンガー自体の色味や厚みがバラバラなものをお使いではありませんか?クリーニング店で引き取ったままのハンガーや、スーツ店でもらったハンガー、100円ショップで何気なく購入したもの…。
気がつくと、クローゼット内で5、6種類のハンガーを使っている状態になっていることもあります。ハンガーの種類がバラバラだとクローゼットの中の統一感がなく、乱れた状態が助長されてしまいます。
また、ハンガーの厚みは、1本では気になりませんが、ハンガーの種類と数が多くなってくると、ハンガーの厚みに応じてクローゼット環境が変わってきます。つまり、収納できる洋服の数にも変化が生じるのです。クローゼット環境を整えるには、洋服の数を見直して減らしていくのがおすすめですが、今ある洋服の数は変えずにそのまま収めたいという方には、ハンガーだけでも変えることをおすすめします!
まずは、クローゼットの中のハンガーの種類や色を1、2種、2色程度に絞ってみることです。筆者が自宅で使用しているのは、「マワハンガー」と「ニトリのハンガー」です。ハンガーの色は、白とグレーの2色を使っています。
マワハンガーはドイツ製で、本体に滑りにくい加工がされており、片づけのプロの中でも人気が高いハンガーです。ニトリのハンガーはハンガー自体の厚みが薄くて、滑りも良いです。マワハンガーとニトリ、それぞれ素材の異なるハンガー2種類を衣類に応じて使い分けています。
ハンガー種類別メリット&デメリット
マワハンガーのメリット&デメリット
滑りにくい加工で人気のマワハンガー。上はジャケット用で少し厚みがあり、下は定番の形。
マワハンガーの最大の特徴は、表面に施されたコーディングです。このコーティングのおかげでハンガーを傾けても衣類が滑りにくくなります。
■メリット
・滑らない:先述の通り魅力は何と言っても衣類が滑り落ちないことです。襟周りが大きく開いている洋服や伸びやすい薄手のニット、ツルツルとした素材のキャミソールなどをかけるのにピッタリです。滑らないことでシワにもなりにくいです。
・省スペース:ハンガー自体の厚みは約1cmなので、クローゼットの空間を有効活用することができます。ハンガーをマワハンガーに変えるだけで、洋服の収納量もアップします。
・型崩れしにくい:マワハンガーの大きくカーブしたデザインは、洋服をかけても型崩れしにくいのもポイントです。
■デメリット
滑らないことがデメリットにもなってしまう時があります。それは、忙しい時や急いでいる時にハンガーから洋服がなかなか外れてくれないということです。この点がプラスチック製や木製のハンガーに比べて使いづらいと感じる時があります。
ニトリハンガーのメリット&デメリット
ニトリのプラスチック製ハンガー。コスパが良いのが魅力。
■メリット
・コスパが良い!:10本で190円というコスパの良さが魅力です。いざ「ハンガーを統一したい!」と思っても本数が多いと一本あたりのお値段も気になるところですが、このハンガーであれば、20着分のハンガーを取り替えてもワンコインでお釣りがきます。
・薄い:マワハンガーと同じく薄いので、クローゼットの中をこのハンガーに変えるだけでスッキリします。
・濡れたものも気にせず掛けられる:洗濯後の濡れた衣類を気兼ねなくかけられるのもニトリのハンガーのメリットといえるでしょう。ハンガーにかけて干しておいたものを取り込んでそのままクローゼットにしまえるので、時短も叶えてくれます。
■デメリット
・重さに弱い:薄くて軽い素材なので、コートなどの重衣料には耐えられず、曲がってしまうことがあります。重衣料を掛けたい場合は、2本重ねて使うなどの工夫が必要でしょう。
・やや小さい:女性用の衣類をかけるには問題ありませんが、男性用のワイシャツやジャケットをかけるには小さく感じます。
【実例】マワハンガーとニトリハンガーの使い分け方
1と2がマワハンガー。3と4はニトリのハンガー。
我が家のハンガー使用実例をご紹介します。マワハンガーは、写真1の定番と、写真2のジャケット用の少し厚みのあるタイプを使用しています。ニトリのハンガーは、写真3のプラスチック製と、写真4のボトムス用ハンガーです。
■マワハンガーにかけている衣類
・薄手のニット
・襟ぐりが大きく開いている洋服
・肩紐が細い洋服
・滑りやすい素材の衣類
・重さのあるもの(コート)や冬物素材のワンピース
・形崩れがきになる衣類
■ニトリのハンガーにかけている衣類
・薄手のブラウスやTシャツ
・パンツ
ボトムスハンガーで時短が叶う!
ニトリのボトムスハンガー。この形状が使いやすさのポイント。
ボトムスハンガーは写真のような形状で、ハンガーに掛けた衣類をさっと取り出すことができます。この形状のおかげで、スムーズかつ素早く取り出すことができます。
自分の生活に合ったハンガーでストレスフリーに
ハンガーは、洋服が掛けられればどれでも同じ…、そう考える方も多いのかもしれません。
しかし、一度ハンガーを揃えてみるとクローゼットの環境は一変します。それだけではなく、洋服の取り扱い方まで変化してくるので不思議です。ハンガーに意識を向けると洋服にもより一層意識が向いてくるので、1着1着を大切にするようになります。
自分の持っている洋服の性質に合わせて、ハンガー選びをしてみるのもおすすめですよ。ぜひ参考にしてみてください。
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著者プロフィール
■門傳奈々(もんでん・なな)
ライフオーガナイザー®、メンタルオーガナイザー®︎、整理収納アドバイザー1級。夫と3人の子どもがいる5人家族。夫の転勤に伴い、中東、インドなどで海外生活を送った後、日本に帰国。「片づけが苦手」だった自分の経験を生かし、だれでも簡単に整理できる収納方法を提案するため、個人宅を訪問しお片づけのお手伝いをしたり、お片づけ講座、お片づけお悩みシェア会などを開催。