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2020.10.19

まじめな人ほど「疲れが取れない」納得の理由|コミュ障でぼっちだからこそ気づけた休息法

東洋経済オンライン

終業後だらだらと仕事をしたり、休日も仕事のメール見たりしてしまう状態から抜け出すには……? (イラスト:アルファポリス)

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終業後だらだらと仕事をしたり、休日も仕事のメール見たりしてしまう状態から抜け出すには……? (イラスト:アルファポリス)

ITコンサルティング会社から独立後、1度も営業せずに月収96万円を達成したフリーランスのシステムエンジニア・末岐碧衣氏による連載『友達0のコミュ障が「一人」で稼げるようになったぼっち仕事術』。エンターテインメントコンテンツのポータルサイト「アルファポリス」とのコラボにより一部をお届けする。

ON/OFFの切り替え、できてますか?

休んでも休んでも疲れが取れない! そんな経験ありませんか?


アルファポリスビジネス(運営:アルファポリス)の提供記事です

いつでもどこでも仕事ができてしまうリモートワークのオフィスワーカー、フリーランス、経営者など、休みも含め、ある程度自分の裁量に任されているような人は、意識的に仕事のON/OFFを切り替えないと、つねに仕事中という状態になりかねません。

私も独立して自宅で仕事をする時間が増えた頃は、切り替えがまったくできませんでした。それでつねに仕事をしていないと不安で、休んでいても仕事のことを考えてしまう日々が続き、結果として半年もしないうちに精神的にも肉体的にも息切れ状態になったのです。

私ほどではないにしても、終業後だらだらと仕事をしたり、休日も仕事のメール見たりしてしまう人は少なくないように思います。今回は、コミュ障でぼっちだからこそ気づけた、そんな状態から抜け出すのに効果的なテクニックを紹介したいと思います。

●まじめな人ほど、身体を休めるのが下手?

なぜ、休んでいても仕事のことを考えてしまうのか。それはまじめすぎるからだと思います。

休むことに罪悪感や不安・焦りを感じてしまう、もっと仕事で評価されたい、お客さんのためにベストを尽くしたい、仕事が楽しくてほかのことに興味が持てないなど、理由は人それぞれですが、まじめな人ほど自分を追い込んでしまいがちです。

例えば、こんなことをしたことがありませんか?

・その日の作業に一区切りついているにもかかわらず、まだ眠くないからもうちょっとやろうかなと深夜・明け方までサービス残業?してしまう

・忙しくても仕事を引き受けてしまう

・仕事の連絡に即レスするために頻繁にスマホをチェックしてしまう

・仕事が終わらないときはすべて自分の責任だと考え、誰かに相談することなく睡眠時間や休日を犠牲にして仕事をしてしまう

頑張った分評価されるかもしれませんが、そうした無理は蓄積してしまうもの。知らず知らずのうちに、仕事を忘れてゆっくり休めない身体になってしまい、気づいたときには、自分ではコントロールできない状態になっている――というのが、いわゆるワーカホリックの怖いところです。

私が陥ってしまった状態の話をすると、ずっとONのモードが続き、少しずつ息切れしてきたというか、仕事はやれるんだけれど元気がなくなっていったという感じでした。平日の業務時間中はいつも眠くて疲れていて集中できず、ダラダラと夜遅くまで仕事をしてしまう。それにもかかわらず無駄やミスが多くなかなか終わらないので、休日も平日の遅れを取り戻すために仕事をしなければならない、という悪循環に陥ったのです。

加えて、「休日に連絡しても対応してくれる人」という印象をもたれてしまい、土日だろうが年末年始だろうが仕事の連絡が来るようになりました。休日なのでそもそも対応する必要はないのですが、駆け出しのころは自信がなく、それくらいサービスしないと自分には価値がないと思い込んでいたのです。

そんな働き方を続けていたところ、何のために仕事してるんだっけ? 何が楽しくて生きてるんだっけ? みたいなことをぐるぐる考えるようになりました。それで眠れなくなった私は、眠るための飲酒が癖になり、浅くて短い睡眠しか取れない日々にさいなまれることに……。夢の中でもプログラミングの仕事をしていて、上司にミスを指摘されて言い訳する自分の声で飛び起きたこともありました。

極めつけは、2時間の映画すらまともに見られなくなったこと。始まって30分も経たないうちに気づけば仕事のことや将来のことをモヤモヤ考えてしまい、話の筋を見失うようになったのです。30分も集中力がもたない、というのは自分でもかなり衝撃で、ずいぶん気落ちしたのを覚えています。

情報を遮断したら元気になった!

そういう状態になって私は、運動してみたり、仕事量を減らしてみたり、自然に触れるようにしてみたり、いろいろやってみました。中でもいちばん効果があったのが、スマホを持たずネットもできないような状態にして、オフラインにするというものでした。

前職でお世話になった人の中に、非常にまじめで、休日だろうが風邪で休んでいようが、自宅にパソコンを持ち帰って仕事するタイプの人がいました。毎年必ず、1人で沖縄の美ら海水族館を訪れてジンベイザメの水槽の前でぼんやり1日過ごしている、という変な人で、チーム内でちょっとしたネタにされていました。

初めて聞いたときは「何それ、楽しいの? 変なの」って思いましたが、今なら理解できます。おそらく、今で言うマインドフルネスに近い効果があったのではないかと思います。なお、マインドフルネスには、うつの改善や集中力アップの効果が認められています。

思い返してみると私は、ニュースを見たりSNSをチェックしたりしているときに不安が強まり、仕事のことを考えるループに入り込むことが多かったです。

テレビをつければさまざまなニュースが流れていて、それに対してコメンテータがいろいろ言っていて、CMでは知りたくもない新商品の情報が次々紹介され、電車に乗ってもそこら中に広告が貼ってあり、スマホにはLINEやらTwitterやらSNSの通知がひっきりなしに飛んできて、YouTube動画は毎日新しいものがアップされます。

今の若い世代は年金もらえないから貯金しろだの、会社がなくなっても大丈夫なように副業を始めようだの、今日生きるのでいっぱいいっぱいなのに、読むだけで疲れる情報が毎日飛び交っています。休日でもお構いなしに仕事メールが飛んでくることもあります。

そうした外からの情報を遮断しただけで、私の頭の中の声(不安をあおったり焦らせたりする)は静かになりました。その状態で、黙々と掃除をしたり、瞑想をしたり、好きな本を読んだり、料理をしたりして過ごすと精神的に落ち着き、すごく安らぐのです。まぁ、本を読みながら、うっかり登場人物と自分を比較して不安になったり、仕事のことを考え出して気づいたら話の筋を見失っていたりと、最初から完璧に切り替えることは難しかったのですが……。

ともかく、そんなふうにオフラインを取り入れた結果、今では当時の1/5くらいの時間で同じ量の仕事を集中してこなせるようになりました。2時間の映画も、最後まで楽しめる状態に回復しています。

それだけではなく、ワーカホリックになる前よりも、仕事への集中力が増し、ON/OFFの切り替えも自分でコントロールできている感覚が、人生の幸福度を高めている感じがします。調子のよいときは、午前中にすべての仕事を終えることができ、午後は軽い足取りで散歩や買い物に出かけたりするのがささやかな楽しみになっていたりするのです。

(イラスト:アルファポリス)

参照元:https://toyokeizai.net/articles/-/382026?page=3

(イラスト:アルファポリス)

オフラインな時間の作り方

いやいや、スマホを手放すなんて無理だよ! そんなことぼっちにしかできないよ!

そう考えてしまうのもわかります。オフラインな時間を実現するにはちょっとした準備が大切です。仕事や友人から連絡がひっきりなしに来てしまうような場合、それをオフラインだからと無視するのはなかなかに精神力を要することで簡単ではありません。

例えば、私はオフラインの時間を決めたら「この日のこの時間帯は所用のため連絡が取れませんので、あらかじめご了承ください」と周知しておくようにしています。休日よりも限定的なので、相手に悪印象をもたれる心配もありません。

もう1つ、忙しかったり暇だったりの波が激しいので、あえてオフラインな時間は固定していません。例えば、メインの仕事は月・水・金という契約になっているので、それ以外の曜日で適当にオフラインな時間を作るようにしています。

つまり、あらかじめ「オフラインの時間を取る!」ということだけ決めておき、ある程度自由度をもたせて、周囲に迷惑をかけないようにしておくのがよいのかなと思います。

ただし、こんな感じで連絡が来ることの対処ができたとしても、スマホを見るのが習慣づいてしまっている人(多くの現代人がそうだと思いますが)は、オフラインな時間そのものに抵抗を感じるかもしれません。

私も以前は、つねに何かしていないと落ち着きませんでした。寝る前だけでなく仕事中、散歩中、運動中でさえ、動画やラジオ、オーディオブックを聞き流すのが癖になっていて(一時期は、同時に2冊の本が高速で読めると思って片耳イヤホンの左右で違うオーディオブックを、倍速で聞き流したりしていました。〈笑〉)、無音だと落ち着かない、何かしら情報が入ってきていないと耐えられないという末期症状(?)でした。

でも、情報のシャワーをつねに浴びて過ごすというのは、脳にストレスを与え続けているような状態です。脳は情報という刺激が大好きなので、自然とやってしまいがちなのですが、実は休んでも疲れが取れないことの根本的な原因はここにあるように感じています。だからこそ、強引にでも情報を遮断する必要があるのかなと。

ちなみに、私がまず手始めにやったのは、スマホを持たずにぶらぶらと近所の禅寺まで散歩するというものです。禅寺では時々、清潔な作務衣(さむえ)を身に着けたお坊さんがホウキで石畳を掃いていたりして、眺めているとなんとなく自分の心もきれいになっていく感じでした。

ちゃんと休めているか、改めて考えてみよう

私は、オフラインな時間を意識的に作ることで、情報ジャンキー的な悪癖も減り、無意味に変な焦り方もしなくなりました。仕事のことで不安になる時間も減り、仕事中は仕事で集中し、休みは休みで切り替えて楽しめるようになったのです。

「何をやっても楽しくない、何をやってもうまくいかない」と感じたときはいったん立ち止まって、自分に向かって「疲れていないか、本当に休めているのか」を尋ねてみる必要があるのかなと思います。それでもし心当たりがあるようだったら、情報を遮断したオフラインの時間を過ごしてみると、よくなるかもしれません。

■まとめ

・まじめな人ほど、休むのが下手

・休めてないと感じたら、オフラインの時間を過ごしてみる

・オフラインになるときは、周囲迷惑をかけないようにしておく

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アルファポリスビジネス編集部

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