2020.10.24
秋掃除のススメ!「冷蔵庫」整理&収納のコツとポイントとは?
10月も後半、秋も深まってきました。この時期は、掃除や整理整頓作業にじっくり取り組むのに適しています。夏に大活躍してくれた冷蔵庫を整理して、リセットしてみましょう。
冷蔵庫整理で得られるメリット
食材が乱雑に詰め込まれている、引っ張り出さないと目当ての物が見つからない…そんな「残念な冷蔵庫」になってはいませんか?本来冷蔵庫は、食材を冷やす場所。ものを詰め込んで収納する場所ではないことを自覚しておきましょう。
では、冷蔵庫を整理することでどのようなメリットが得られるかご紹介します。
1.食材の「ダブり」を防ぐことができる
何がどこに入っているか分からない冷蔵庫では「在庫確認」が面倒です。いざ買ってきて、改めて冷蔵庫を確認すると同じものが入っていた…ということは誰でも経験があることです。
入れるものが少なくスッキリと見渡せる冷蔵庫であれば、無駄なダブり買いが減るでしょう。
2.消費期限切れが減る
「ダブり買い」と同じく多いのが「食材を無駄にしてしまうこと」です。
冷蔵庫にたくさん食材が詰め込まれていては、取り出しやすい場所のものばかり使うことになります。その結果、食材が消費期限切れとなり、食品ロスという残念な結末を迎えることに繋がってしまいます。
スッキリとした冷蔵庫であれば「使いかけの食材から使う」「消費期限の短いものから優先的に使う」ことができるので、食品ロスを減らすことができます。
3.探し物をする時間が減る
「欲しい食材が見つからない!」と何分も冷蔵庫の扉を開けて探していませんか?これでは時間と電気代がもったいないですよね。何がどこに入っているか一目瞭然な状態であれば、欲しいものがすぐに取り出せるので、時間と電気代の無駄は減らせます。
つまり、「ダブり買い」と「食品ロス」を気を付けることで食費の無駄が減り、家計のスリム化に一歩近づくことができます。また、「探し物をする時間が減る」ことで、時間的効果が得られます。
冷蔵庫の整理&収納がはかどるコツとは?
皆さんは、冷蔵庫整理をどのような手順を踏んでやっていますか。「なんとなく」「思いついたタイミングで」やっている方も多いのではないでしょうか?
そこでおすすめなのが、以下3つのパートごとに整理する方法です。
・冷蔵室
・野菜室
・冷凍室
これらの3つのパートを一気に整理しても良いですし、1日ごとに1パートずつ片付けても良いでしょう。この中で一番時間と手間がかかるのは、冷蔵室です。入っているスペースも大きいですし、食材も多岐にわたるためです。
「冷蔵室」の整理収納のポイントは、場所を決める!
詰め込み過ぎず、どこに何が入っているのか分かることが大切
詰め込み過ぎず、何がどこに入っているのか分かりやすい収納にすることが大切です。ゴールは「何がどこにあるかがわかること」。これによって「取り出しやすく・戻しやすい」が叶います。
まずは、「食材の住所」「食材の定位置」を決めましょう。
定位置を決めるときのポイントは、”取り出しやすい場所によく使うものを収納すること”です。取り出しやすい場所とは「胸のあたりの高さ」で「手を伸ばせば届く範囲」を指します。
反対に、たまにしか使わない食材は多少上の方に収納しても良いでしょう。上の方に収納する場合は、食材の名前が見えるようにラベリングしたり、目印をつけておくなど使い忘れをしないようにする工夫が必要です。
「野菜室」の整理収納のポイントは、重ねない
「使いかけ食材」はまとめて、「調味料」はボトルのフタに明記して取り出しやすく
この場所の整理作業のゴールは、「野菜を重ねて置かないこと」です。深さもあり奥行きもある野菜室は、どんどん野菜を詰め込んでしまいがちですが、仕切りを用いて場所を区切り空間を整えていきます。
また「使いかけ食材」は、まとめておくと目につきやすいでしょう。使いかけの食材入れ専用のスペースを作ると、野菜の食品ロスを減らすことができるためおすすめです。
粉物や調味料のボトルを野菜室に入れる場合は、それぞれまとめて収納するようにしましょう。調味料のボトルのフタに中身を明記しておくと、サッと取り出せるので便利です。
「冷凍室」の整理収納のポイントは、立てる収納!
食材をたくさん詰めても、取り出しやすいように立てて収納
この場所の整理作業のゴールは、「何が入っているかわかるように収納すること」です。
冷凍室も野菜室と同様にものを重ねてしまいがちな場所です。重ねてしまうと、一番下にある食材は取り出しにくくなってしまいます。
100均のスタンドなどを活用して、立てて収納するようにしましょう。冷蔵庫はスッキリ収納を目指しましたが、冷凍庫は多少詰め込んでも大丈夫です。冷凍された食材同士が冷やし合うことで、効率よく電気を使うことができます。
実例と便利グッズをご紹介!
子どもの手の届く範囲に収納
我が家では、子どもが飲む乳酸菌飲料や牛乳、お茶などは、子ども自身で取り出せる高さに収納するようにしています。具体的には、冷蔵室のドアポケットや冷蔵室の下の方に収納してあげると子どもでも取り出しやすく、親の手間が少し減りますよ。
家族別にボックスに分けてまとめる
家族別にボックスを用意して収納するのもおすすめです。
・大人専用ボックス:ビールやおつまみをまとめて収納
・子ども専用ボックス:ジュースやヨーグルトなどをまとめて収納
それぞれ取り出しやすいものがまとまっているので、家族の満足度も上がります。
便利グッズ1:取手付きの収納ケース
高い場所は、取手があるケースで収納
目の高さよりも高い場所に収納するものは「取手付きの収納ケース」にまとめて入れておくと、取り出しやすく便利です。
便利グッズ2:牛乳パックを仕切り代わりに
牛乳パックを開き裏返して使用。汚れたら新しいものに交換
お金をかけずに空間を仕切れるのが牛乳パックの特徴です。牛乳パックに切れ目を入れて裏返して使用します。水や汚れにも強いので、冷蔵庫内で使用するのに向いています。
便利グッズ3:仕切りスタンド
立てる収納を手助け
冷凍庫の中のものが倒れるのを防いでくれるのが仕切りスタンドです。冷凍庫内にいくつか配置しておくと、食材が減ってきても自立するのを手助けしてくれます。
便利グッズ4:調味料スタンド
冷蔵庫ポケットにちょうどよく収まるサイズ感が嬉しい
ケチャップやマヨネーズを逆さに収納するのに便利なのがこちらのスタンドです。100円ショップで購入できます。逆さに収納しておくことで、最後まで無駄なく使い切ることができます。
取り出しやすく戻しやすい冷蔵庫を目指して
細々とした食材が多く、時間がかかる冷蔵庫の整理。まずは、ものの定位置を決めることで、整理作業も進みます。
「冷蔵庫」は定位置を決めて詰め込み過ぎないように、「野菜室」は空間を区切り、取り出しやすく、「冷凍室」はスタンドなどを用いて食材を立てて収納しましょう。
これらのポイントを押さえつつ「取り出しやすい」「戻しやすい」冷蔵庫収納を目指してみましょう!
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著者プロフィール
■門傳奈々(もんでん・なな)
ライフオーガナイザー®、メンタルオーガナイザー®︎、整理収納アドバイザー1級。夫と3人の子どもがいる5人家族。夫の転勤に伴い、中東、インドなどで海外生活を送った後、日本に帰国。「片づけが苦手」だった自分の経験を生かし、だれでも簡単に整理できる収納方法を提案するため、個人宅を訪問しお片づけのお手伝いをしたり、お片づけ講座、お片づけお悩みシェア会などを開催。