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2020.10.10

「衣替え」と「整理整頓」は同時にするのが正解!クローゼット整理術

kencom公式:ライフオーガナイザー® ・門傳奈々

季節は夏から秋へ…10月は「衣替え」の時期です。そこでおすすめなのが、「衣替え」と同時に「クローゼットの整理整頓」をすることです。晴れて空気が乾燥している日に実践しましょう!

この夏着用した服と秋冬の服を一気に整理すれば収納もラクになる上、スッキリとした気持ちで秋を過ごすことができますよ。また、クローゼット環境に湿気は大敵なので、衣替えでしまう衣類は十分に乾燥させることも忘れずに。

衣替えは「アイテムごと」&「段階的」で負担軽減!

クローゼットの片づけ作業は物量にもよりますが、一気にやろうとすると結構な負担です。そこでおすすめなのが、「アイテムごとに整理」して「段階的」に衣替えをすることです。以下のような順番で作業していくのがおすすめです。

・下着やパジャマ、靴下類
・ワンピース類、スカート類
・トップス類(Tシャツ、ブラウス、カットソー、シャツ)
・ボトムス類(パンツ)

まずは、劣化や着古しが分かりやすい「下着類」からスタートするとよいでしょう。整理しやすいものから手をつけていくことで、片づけのエンジンもかかりやすくなります。

「いる」「いらない」「保留」で衣類を仕分ける!

まずは3ステップで作業を進める

ここからは実際に、どのように衣類を整理していくかをご説明します。まずは以下の3ステップで作業を始めましょう。

ステップ1:(整理する衣類を棚などから)全部出す

ステップ2:手元に残すもの、手放すものを仕分ける

ステップ3:棚などに戻す

ステップ1の「全部出す」や、ステップ2の「衣類を仕分けする」の作業を負担に感じる方も多いようです。その負担を軽くするためにも、先述の「アイテムごとの整理」をおすすめします。

キーワードで衣類を仕分ける

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また、衣類を仕分けるには「いる」「いらない」の2択だけでなく、「保留」や「使わないが大切」などの選択肢もあると仕分けやすくなり、迷う時間も軽減されます。

分け方は使用頻度で分けたり、好みで分けたりと自分が分けやすいキーワードを使うと良いでしょう。

例えば【使用頻度】で分ける場合のキーワードは、「よく使う」「使う」「使わないが大切、残す」「手放す(捨てる、リサイクルする)」。

一方【好み】で分ける場合のキーワードは、「宝物のように好き」「好き」「好きではないが道具として必要(仕事着など)」「手放す(捨てる、リサイクルする)」となります。

「いる」「いらない」で分けたい場合は、「(捨てるかどうか)保留」も設けておくのをおすすめします。「保留」を入れることで、迷う時間が軽減され、全体をスピーディーに仕分けることができます。

「○日まで保留」などとメモを貼っておくと良いでしょう

「○日まで保留」などとメモを貼っておくと良いでしょう

「保留」をカテゴリに加える場合は、期日も合わせて明記しておくのがおすすめです。「○月○日には、手放すか手元に残すか判断する」と決めておくと、気持ちも楽になります。

判断できない!そんな時は…

衣類を手放したいのに手放せない、という方におすすめなのが「着用して写真を撮ること」です。自分がその洋服を着ている姿を写真に撮ることで、客観的に見ることができます。「思ったより似合っていない」「古臭い」などと感じるようであれば手放した方が良さそうですね。

筆者の実例を紹介

筆者がアイテム別に行った衣替えの実例をご紹介します。筆者は、以下のとおり2日かけて春夏用の衣類を衣替えしました。短時間で済ませたい方や衣類の物量が多い方は、1日1アイテムずつ衣替えしていくと、時間もかからず負担も少なくなるでしょう。(※以下で紹介する所要時間は、「衣類を出す~仕分ける~しまう」までにかかった時間です。)

1日目

春夏用のワンピースとスカートを使用頻度で仕分けた様子

春夏用のワンピースとスカートを使用頻度で仕分けた様子

整理したアイテム1:夏用ワンピース、スカート(所要時間10分)

整理したアイテム2:下着、靴下、パジャマ(所要時間15分)

2日目

春夏用のトップスを使用頻度で仕分けた様子

春夏用のトップスを使用頻度で仕分けた様子

整理したアイテム3:夏用トップス(所要時間15分)

整理したアイテム4:夏用パンツ(所要時間10分)

クローゼット整理のポイントは?

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仕分けが済んだら次はクローゼットへ衣類を収納します。

理想はアパレル店の陳列です。ポイントは「取り出しやすく」「しまいやすく」を意識することが大切です。収納する衣類の量は、クローゼットの7〜8割収納を意識すると、使いやすいクローゼットになるでしょう。

・よく着る洋服はまとめて収納する
・朝の時短のためにコーディネートを「つくりおき」する
・季節外、セレモニー用など使用頻度の低い洋服は手の届きにくい場所にしまう

捨てるだけじゃない!衣類の手放し方

要らなくなった洋服を捨てられない…という方も多いですよね。「高かったから」「いつか着られるかもしれないから」「もったいないから」などと理由をつけて手元においておいても、実際に着る機会はくるのでしょうか?

収納のスペースには限りがあります。「お気に入りの洋服」や「大切に着たい洋服」のためにクローゼットのスペースを使いたいものですね。

そこで、捨てるだけではない不要な洋服の手放し方をご紹介します。

洋服の手放し方1:フリマアプリの活用

無料でダウンロードできるアプリを利用して、衣類品などを売買できます。写真を撮ってアプリに投稿したり、発送するための梱包などをする手間がかかりますが、自分の売りたい価格で販売することが可能です。

【こんな方におすすめ】
・フリマアプリの活用や発送手続きなどに抵抗がない
・ブランド品を売りたい
・着用年数が浅い衣類を売りたい

洋服の手放し方2:リサイクルショップに持ち込む

その場で売買価格が提示され、現金買取が可能なのがリサイクルショップです。中古品の買取価格はそれほど期待できませんが、お小遣い程度の現金にはなります。

【こんな方におすすめ】
・すぐに手放したい
・現金で買い取って欲しい
・買取価格はあまり気にしない

洋服の手放し方3:古着買い取り業者に依頼する

手元にある古着をまとめて業者に配送し見積もりを出してもらってから、買い取り判断をすることができます。ダンボールを事前に送ってくれる業者や、ブランド品専門の買い取り業者などもあるので、ショップに持ち込んだりする時間がないときに便利です。

【こんな方におすすめ】
・店に持ち込む時間がない
・手放したい衣類の量が多い
・ブランド品を手放したい

洋服の手放し方4:寄付する

自治体の古着回収所に古着を持ち込んだり、古着をまとめて送ると発展途上国にワクチンを送ることができる「古着deワクチン」や、古着の買取金額を発展途上国に寄付できる「JEN」などの方法があります。

【こんな方におすすめ】
・古着を人の役に立てることに使いたい
・配送の梱包などの手間を厭わない

洋服の手放し方5:店に持ち込む

無印良品やユニクロ、H&Mなどでは、古着の回収を行っています。ただ、無印良品とユニクロは、それぞれの店舗で購入したものしか回収できないので注意しましょう。H&Mはブランドを問わず回収してくれる上に、次回の買い物で使えるクーポンも発行してもらえます。

衣料品を買う段階から意識したいこと

せっかく購入した衣類はできれば大切に着たいですよね。しかし、着ていない洋服ばかりがクローゼットを占領している…そんな方は、洋服選びの方法から変えてみませんか?

まずは衣替え&クローゼット整理からスタートし、納得のいく服選びをするだけで部屋も心もスッキリしますよ。

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著者プロフィール

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■門傳奈々(もんでん・なな)
ライフオーガナイザー®、メンタルオーガナイザー®︎、整理収納アドバイザー1級。夫と3人の子どもがいる5人家族。夫の転勤に伴い、中東、インドなどで海外生活を送った後、日本に帰国。「片づけが苦手」だった自分の経験を生かし、だれでも簡単に整理できる収納方法を提案するため、個人宅を訪問しお片づけのお手伝いをしたり、お片づけ講座、お片づけお悩みシェア会などを開催。

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