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2020.10.22

少額?わりかん?必要な時にちょい足しできる新しい保険の魅力

kencom編集部

これまでの保険の概念を大きく変える「ミニ保険」とも呼ばれる少額短期保険や、海外で大流行しているP2P保険など、これまでの考え方とは異なる保険が始まっているのをご存知ですか?

今回は日本で初となる「わりかん保険」をリリースしたjustInCaseに、こうした新しいタイプの保険の特徴やメリットについての話を伺いました。すでに保険に入っている人も、これから加入を検討している人も、自身の趣味やライフスタイルにあった保険を見つけてみませんか。

不安だからなんとなく入る……。そもそも保険に入る理由とは?

ライフステージの変化で保険に加入する人が大半

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これまで保険というと、就職や結婚、出産などライフステージが変わる時に入る人が大半でした。そこには社会的責任が発生するようになり、ケガや病気など万が一の事態に備えて経済的に困らないよう事前に準備するなどの理由があげられます。

本来保険は自分に合ったものを選ぶべきです。しかし、「みんなが入っているから」や「なんとなく不安だから入った」という漠然とした理由で選んでいる人も少なくありません。また、高額だったり、手続きが面倒という理由で保険に入っていない人も多いのではないでしょうか。

そんな方達の保険へのハードルを下げてくれるかもしれないのが、少額短期保険やP2P保険といった新しいタイプの保険です。

今までの保険と何が違う?ミニ保険(少額短期保険)とは

2006年4月、保険業法の改正により誕生したミニ保険(少額短期保険)。自転車やペット、ショッピング、レジャーなど日常起こりうるさまざまなトラブルに対して、小さく備える保険として近年加入者が増加しています。

従来の生命保険・損害保険の場合は終身タイプや10年以上の加入が必須なのに対して、少額短期保険は加入期間に上限があり、医療なら1年、損害なら2年までとなります。また、従来型では数千万ほどの大きな保障も選択できるのに対して、少額短期保険では疾病による死亡保障は300万まで、損害保険は1000万までと、保障の期間、金額ともに大きく異なります。

その分守備範囲が広く、「LINEほけん」などでは自転車保険やアウトドア保険等、ワンコインから加入できる商品があり、現在の多様化するライフスタイルに合わせて、イベントや日常にちょい足しできる身近な保険なのです。

人と人が助け合う「P2P保険」が日本でもスタート

P2P(ピアツーピア)保険とは海外で生まれた新しいタイプの保険です。
ひとつの保険を属性の近い加入者たちがグループとなり保険料をシェアする保険。そのメリットは、保険料の支払いが明確であることです。グループの中で保険料が発生した場合は、加入者同士で等分して掛け金が決まるため、グループ内で保険料が発生しなければ掛け金がプールされていき、割引やリワードを受けられるように設計されています。

こうした仕組みが多くの人に受け入れられた中国では、加入者が1億人を超えるなど大きな反響を呼んでいます。

このP2P保険のモデルを日本で初めて採用したのが、justInCaseによる「わりかん がん保険」です。

国内初となる人と人が助け合う「わりかん保険」

画像提供:justInCase

画像提供:justInCase

「保険の原点は、村人の誰かが困った時にみんなで助け合いをしようという考えからなのですが、現代ではどんどんシステム化され、本来の意味が薄くなっていると感じています。私たちはそれをテクノロジーの力で蘇らせていきたい」と語るのはjustInCaseのCOO李さん。

日本で初めてのP2P保険である「わりかん がん保険」は、保険加入者からがんと診断された人が出た場合に初めて保険料が発生します。そのため、自分が支払った保険料が、同じ保険に加入する誰かを助けることに使われたとわかるため、保険を通して助け合いの精神を感じることができるのです。

「例えば生命保険の場合、保険のありがたみを感じるのは自分が亡くなった時の1回きりです。しかし毎月誰かを助けている、助けられていると感じることができるほうが、本来の保険の姿に近いと考えています。さらに、わりかん がん保険では、皆様からいただいた保険料の使途を明確に開示しています。これまでの保険にはなかった『保険料の透明性』をもっているため、より納得感が高いと思います」(李さん)

画像提供:justInCase

画像提供:justInCase

また、PR担当の寺尾さんはこう話します。
「考え方として、自分のための保険から、みんなで助け合う保険として考えるとイメージしやすいかもしれません。わりかん がん保険に加入する契約者に、がんに罹った契約者に向けたメッセージを募集したところ、想定以上の応援メッセージが届きました。保険料として助け合う以外に、感情面での助け合いや応援が生まれたと感じられた瞬間でしたね。契約者同士の属性が近いため、被保険者の方が身近にいると感じられるのではないでしょうか。そういった意味でも右脳的なメリットを感じられる保険と言えますね」(寺尾さん)

画像提供:justInCase

画像提供:justInCase

保険を通してこうした大きな疾患が身近にあることを感じれば、自分や家族に対する健康への理解も深まりそうです。

「昔は手の届く範囲で助け合っていましたが、テクノロジーの進化によって知らない人同士でも助け合える時代になりました。クラウドファンディングがひとつの夢をみんなで応援するように、わりかん がん保険では治療が必要な人をみんなで助け合うことができます。コロナによって社会が分断されたことで、人々のつながりに対する意識がさらに高まっていると感じており、これからますます需要が上がるのではないかと思っています」(寺尾さん)

これからの保険はどう変わる?

テクノロジーで保険のハードルを下げ、より身近に

「保険だけがIT化が進んでいなかったので、テクノロジーで日本人にとって馴染みのない保険をもっと身近なものにしたい」そう願う李さん。保険というと書面での契約を想像する人も多いと思いますが、ミニ保険やP2P保険はコスト的なメリットに加えて、スマホやパソコンから加入できるという手軽さも魅力です。

さらに、通常の保険であれば保険適用開始が契約日から翌月1日からであったり、初回の保険料を振り込んだ日からであったりと何かと不便なことが多いものです。

ミニ保険やP2P保険においては、スマホの申込ボタンを押した瞬間から保障が適用されるという商品もあるため、前述のような「複雑・分かりにくい」といったイメージが変わりそうです。

保険の必要性を改めて考えてみる

ミニ保険の場合、期間、金額ともに上限があるので、すでに入っている保険に付け足しや上乗せするイメージで利用するのがよさそうです。

「今年から自転車に乗る人は保険加入が義務化されたので、専用のミニ保険が出てきています。他には団体旅行に行くために旅行期間だけ人数分の保険に入ったり、親や友人から車を借りた時のために入る保険など、意外なリスクがあるところをカバーできるのがミニ保険の強み。金額も抑えられているので、必要な時だけ入ると考えていただけたら保険に対するハードルが下がるのではないでしょうか」(李さん)。

わりかん がん保険においては、従来の保険に加入している40代・50代の方はもちろん、まだ保険はいらないだろうと考える若い世代に向けたアプローチが期待されています。

「例えば20代・30代の女性の方は、同じ世代の男性に比べて若年性のがんになる確率が高く、保険に入っておきたいと考えている方や、まだ結婚していないけど最低限の保障がほしいという方にも入りやすい保険です。若いから必要ないと感じている方も、万が一の際に安価に備えた上で、誰かを応援できたり、助け合うことができる保険本来の考え方にもご共感いただけたら嬉しいですね」(寺尾さん)。

なんとなく入る保険はもう卒業。自分にあった保険をちょい足しする時代へ

リーズナブルで加入しやすく、ユニークな保険が揃っているのもミニ保険の魅力。これまでなんとなく選んでいたという人も、保険の本来の形である「助け合い」という原点に戻ってみると、また違った選び方になるのかもしれません。多様化するライフスタイルに合わせて、本当に自分にとって必要な保険を見つけましょう。

(取材・文 kencom編集部)

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